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2014年
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2014.2.24(月) 日本(沖縄)
5人ウーファー体制開始

 今日からウーファー5人。実はまぁ手違いで一人受け入れの所、二人にOKを出してしまったといういきさつはともかく、にぎやかな大所帯になった。

 一番弟子のイタリア人のトキはトラクター運転で畝作り。二番弟子の私たちは昨年11月に雑草を取り除いたのに再び雑草にまみれているレモンの木の雑草除去。そして新人のフランス人ヴィーコとUKのイーはお父さんの指導で、伸びたトマトの苗を整理していく作業となった。

 先週のトマトの芽かきと比べると、レモンの木の周辺の雑草除去はかなり体力を使う。いやー、久しぶりに筋肉痛になりそうな予感だなぁと仕事を終えて夕飯に向かうと、農園の家族の友人がごちそうを持って遊びにきてくれていた。

 手巻き寿司他、様々な料理がテーブルに並ぶ。昨日の歓迎揚げものパーティーに続いて今日はお寿司。昨日から来たウーファーは「何てラッキーな家だ!」と思っているかもしれない。とにもかくにも、にぎやかに大いに食べてしまった。いやー、労働しているのに体重が減らないというのは毎度のこの家での悩みだ。


2014.2.25(火) 日本(沖縄)
トマト収穫

 今日は私一人、トマトの収穫作業となった。トマトはぶどうのように房になって実がなるのだが、茎に近い方からだんだんと赤く色づいている。だから房ごと収穫するわけにはいかず、熟した物から一つずつ手で摘み取らなくてはならない。

 トマトの実のついている額の一つ上の節を親指でポキッと折るのだが、外側に対して垂直に折らないとポキッと気持ちよく折れない。ポイントをはずすと親指の爪を食いこませて収穫することになり、爪はだんだんとアマづめがはがれていくのだった。これは想像以上に大変な作業だった。

 男性陣はカボチャの苗植えつけ作業など。

 夕飯の席では、フランス人のヴィーコの「日本の焼き肉食べ放題が素晴らしい!」という発言に私たちは大笑いしてしまった。というのも、別のフランス人の知り合いが東京にいて、つい最近、焼き肉食べ放題に誘われたばかりだったからだ。

 二人ともまだ覚えたてのつたない日本語で話すのに、「焼き肉食べ放題」の発音だけはばっちりで、しかもそこだけ早口で言うのもそっくり。いやー、面白い。

 やっぱり、フランス人って肉好きなんだなぁ。


2014.2.26(水) 日本(沖縄)
べったら風漬物の伝道師現る!

 午前中の作業を終えて母屋に戻ると、知らないご婦人たちが熱心に大根を洗っていた。数日前からそろそろ現れると聞いていた「べったら漬けの伝道師」のご婦人たちだった。

 お父さんからの指令で、私はご婦人たちのべったら漬けの一部始終を写真に収めてリポートを作ることになった。

 べったら漬けはもともと京都のお漬物で、大根にお米のお粥をまぶして発酵させる食品らしい。お粥を作ったりするのが面倒でなかなか作る人がいないのだが、ここ大宜味村ではどなたが編み出したか今となっては不明なのだが、お粥の代わりに牛乳を使って、お手軽に「べったら風漬物」を作ることができるというレシピがでまわっている。

 そこで、今日来た吉元さん(写真、前列右)とそのお友達(後列)が伝道師となってこの家の大根を使って漬物を作ってくださるということになったのだそうだ。畑の大根は既に旬を過ぎてややすが入りつつある物もあるが、この漬物にならそういう大根も使える。ご婦人たちは伝道する対価としておそらく大根をもらえるのだろう。いい感じのギブ・アンド・テイクな関係になっているようだった。

 大根畑で収穫していて、旬を過ぎてしまった大根たちはどうなるんだろうかと心配だったが、なるほど、こういう消費のされ方も地元ではあるようだ。乾燥している地域なら切干大根にできるの、沖縄は湿度が高いからできないなぁとお父さんはしきりに残念がっている。こういう農産物のうまい行き場所があるといいんだけどなぁ。

※「べったら風漬物」作りの風景はこちら→


2014.2.27(木) 日本(沖縄)
全員で納豆

 今日は畝にマルチをひいて、マルチの穴にレタスの苗を受け付けていく作業だった。

<ちょっと作業メモ>
 マルチとは写真にある黒いビニールシートで、マルチシートの略。これを敷いて苗を植えると保温、雑草防止などの効果がある。

 マルチシートの芯に棒を差し込んで両端を二人が持ってシートを敷いていく。5mおきくらいにシート両端の下の土をシャベルですくって穴を作り、すくった土をシートの上から乗せて、土留めにする。

 穴を作って埋め戻すようにすることで、雨が降っても流れない土留めになるのがポイント。

 マルチシートの穴がどちらかに寄りがちなので、常にまっすぐに敷けているか確認しながら作業を進める。

 苗は根に空気がよく入るようにふわっと植える。

 ってことで、一日苗植え。こーれはかなり腰に負担がかかる作業で、午後からは時々立ち上がって腰を振ったりもんだりしながらの作業となった。

 で、夕飯は酢豚とご飯に納豆がついた。

 何と全員が納豆好きだということで四カ国で納豆の饗宴となった。こんな風景、なかなか見られない。










2014.2.28(金) 日本(沖縄)
一日中トマト収穫

 朝9時、トマトのハウスに入った途端に眼鏡が曇った。温度計を見ると30度越え。さすが沖縄だ。写真を撮ろうとカメラを構えたらレンズも曇った。

 トマトのハウス内は25度から30度が理想的な温度だそうだ。このままだと暑くなり過ぎてしまうので、ハウスの外側の両脇にあるハンドルをくるくるとまわしてハウスの両側のビニールを持ち上げる。すると、風が通って4度くらいすーっと温度がさがるのだ。





 初回に比べると指の損傷もなく、スピードも出てきた。それにしても、まだ収穫が始まったばかりのトマトの実は地面に近い場所での収穫が多く、地をはうようにかがみこんで探して収穫するので、なかなか大変な仕事だった。

 お母さんのスピードには追い付かないが、それでもまずまずの成果を出せたようだ。







2014.3.1(土) 日本(沖縄)
最終日はちょっとおしゃべりモード

 今週最後の仕事の日。最初は元気溌剌だった新人ウーファーの二人も、最近ではランチ後は自分のベッドに戻ってネットしたり仮眠したりして、かなり疲れがたまってきているようだ。

 今日は終日レタスの草取り作業。中腰で行うと腰が痛いが、もう思い切って地面に腰をおろしてしまえばそんなに辛い体制でもない。それにしても、今週は腰をよく使った。

 午後からはヴィーゴとイーさんが近くに来て作業していたので、3人でだんだんおしゃべり大会になってきた。ま、土曜日だからこういう息抜きも必要だよね。夫とトキはバラバラで黙々と作業をしている。だんだんとキャラが出てきたって感じだ。3人の話題は食べ物や旅の話や映画などとりとめのない女子更衣室みたいな感じだが、お国が違うと普通の事を話していてもバラバラの感想や印象を持っているから面白い。

アートな大根と同じポーズで。

おしゃべり組と一人作業組

 夜はお父さんとお母さんは食事会へでかけ、トキはサンシンの師匠の発表会を聞きに出かけてしまったので、ウーファー4人での食事となった。じゃがいもを使ってフライドポテトを作ってもいい許可をお母さんから得て、ビールも飲んでいいと言われたので、子供たちだけでおおいに週末を楽しんだのだった。冷蔵庫にあった2本の赤ワインのうちの1本を飲んじゃえと夫が言い始め、私が「それはお母さんから許可をもらってません!」というと、ヴィーゴが「わたしが許可をしましょう!」とか言っちゃって、結局3人で飲んでしまった。翌日、やや文句を言われた。すんません。しかし、フランスの地図を広げて私たちが巡ったフランスの旅の話やヴィーゴの故郷の話に沸いて楽しかったなぁ。


2014.3.2(日) 日本(沖縄)
午前中にプリン作り、午後は買い物

 お天気がよかったらカヤック乗りに行くヴィーコにくっついて海に行こうって話になっていたのだが、生憎の雨。っつーことで、午前中は卵と豆乳と砂糖を使ってプリンを作成した。

 夜に皆で食べたが、ヴィーコが「これはフランスのフランというお菓子に似ていますね」と言うのだが、たぶんそれをプリンと呼んでいるんだと思う。豆乳の味がほのかにして、牛乳とはまた違った風味がおいしかった。表面ががさがさしているのは、作った入れ物が土物の湯のみ茶碗だったからだと思う。磁器の茶碗で作ればよかった。卵4個に対して、豆乳500cc、砂糖70g、カラメル用に砂糖30gプラスメイプルシロップ適当という材料。これで8つ分だから一つあたりの砂糖は10g少々。甘さ控えめの味わいだった。

 午後からはお母さんの必需品買い出しの車に乗せてもらって、ベスト電器へと連れて行ってもらった。夫のパソコンのACアダプターのどこかが断線して電流が切れがちになってしまったのだ。

 果たして沖縄の首都ではない町にあるのかなぁと聞いたら、Elecomからの商品があるのだがToshibaやNECやFujitsu用のはあるのだが、Lenovo用はない。うちの実家の方もそうだが、地方に行くとお年寄りが買うPCは国産品の高価な物である傾向が強いようで、沖縄もそうなっているようだ。

 ACアダプターはPCにさしこむ口がメーカーや製品によって微妙にことなるのでメーカーごとに製品を作っているのだと思うが、フランスで同じ事態に陥った時には、PCへの差し込み口が色々に付け替えられるようになっていて、ほぼどんなPCにも対応できる製品が一種類だけ売られていた。あーあ、あっちの方が気が利いているなぁ。

 結局、他にもヤマダ電機ともう一つの電気屋さんに連れて行ってもらったが、いずれの店舗でも見つからなかった。だましだまし、使い続けるしかない。

 今日は終日雨で気温が低い。家に戻ると、他人の背中で暖を取る猫がいた。


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