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2014年
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2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
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10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
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5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
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9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2012.08.27(月) ボルツァーノ→ミラノ(イタリア)
大都会のミラノに移動

 今日はいよいよ今年最後のイタリアの町、ミラノに移動だ。このキャンプ場に来た時に去って行くドイツ人の親子たちと別れを惜しんでいたお隣のドイツ人老人カップルに私たちも別れを告げると、おじさんは「ほらほら、この木を持って行くのを忘れているよ。いい日陰を作ってくれる木だから持っていかないとね」と冗談をかましてくれた。短い間のお隣さんだったが、いい感じの人だった。

 ドロミテ山塊風の白い岩山にはさまれた道をガルダ湖まで南下して、前に滞在していたガルダ湖湖畔で西に折れたら一路ミラノへの高速になる。ミラノ行きの高速道路に入った途端に平均速度があがった。都会行きの高速は洒落たスポーツカーやらポルシェやら、そうそうランボルギーニも見ちゃった。ランボルギーニって公道を走るんだなぁと何だか感心してしまった。

白い岩山の道は印象的

あ、デ・チェコだ。

 途中で時速130kmくらいで飛ばしてきたので、ボルツァーノのキャンプ場からミラノのキャンプ場まで3時間半で到着した。

 ミラノ近郊に唯一あるキャンプ場はミラノ西側のサン・シローというエリアにある市営のキャンプ場。2008年、2010年に続いて3回目の滞在となる。

 木陰がたっぷりとあるキャンプ場で8月の終わりともなり宿泊客が少ないのでたっぷりと場所を使ってテントを張らせてもらった(後に9月に入って驚くほど外国人、オランダ、ドイツ、イギリス、オーストリアなどが押し寄せて大賑わいになるのだが、この時は空いていた)。

 2年前に来た時と比べると、各トイレにトイレットペーパーが設置されて、洗面所には手洗い用のソープがついている。だからってわけじゃないけど三つ星から四つ星のキャンプ場に昇格していた。へー、発展してるんだなぁ。

 今日は、新しく高速道路出口に出来たエッセルンガというスーパーに食材を買いに行って終了。


2012.08.28(火) ミラノ(イタリア)
まずは情報収集

 ミラノに来たものの実は地図やガイドブックを持っていない。ということで、今回の主眼、ショッピングエリアの情報を得るために観光案内所に行くことにした。地図なしでも行ける観光案内所をミラノのドゥオーモ近くに知っていたのだが行ってみたら閉鎖。他にどこにあるのかというお知らせもなく、ただ単に閉鎖されていた。近くで薬局のビラを配っていた若い姉ちゃんに「この近くに別の観光案内所って知りません?」と聞いたら、もう同じ質問を何人からも受けているのかうんざりしながら「あたしに聞かないでよ。地下鉄の窓口にでも聞いたらどう?」と突き放された。あんたもウンザリするほど何度も聞かれてるんなら、ちょっと調べて答えてあげようっていうホスピタリティーはないのかねぇ。だいたい、観光客も薬局を利用してるでしょ?とか言いたかったがイタリア語の能力がそこまでないので控えた。

 地下鉄の職員よりは、ドゥオーモの右側に新しくできた20世紀美術館に聞いた方が良さそうだと判断して聞くと、「ああ、ああ、あそこは閉鎖されてるのよね。開いているので一番近いのはスフォルツァ城近くの観光案内所よ」と即答してくれた。ドゥオーモからスフォルツァ城までは徒歩で行ける。繁華街をブラブラと散策しながら城へと向かった。

ガレリアは朝の光を浴びて素敵。

ガレリアでファッションの都ミラノになぐりこみした朝のファッション。妻、黒のトップス2.5ユーロ、麻のスカートSisley2.5ユーロ、夫、ウルトラマンシャツ8ユーロTommy Hilfigar。全てフィレンツェのカッシーネの市にて調達。

朝は逆光のドゥオーモ。それでも美しい。

ドゥオーモの右側に新しくできていた20世紀美術館

 スフォルツァ城の案内所を訪ねてミラノの町の観光案内所の場所を尋ねたら、城を背にして噴水の前の道を渡って右側にあると、とてもわかりやすく教えてくれた。ここの観光案内所で私達の相手をしてくれた女性は、相手の質問にどれだけ早く答えられるかの自己記録を更新したいという野望を持っているに違いないという女性だった。私達が「ミラノのショッピングエリアといえば?」と質問すると、恐ろしい勢いで町の地図にぐりぐり、ぐりぐりと猛スピードで数か所に丸をつけて「以上です」と終了を告げられたのだった。

 あんなに雑なマーキングで大丈夫かと思ったが、後日1つずつ巡ってみたらちゃんとショッピングエリアで、あの女性の情報の的確さに驚いた。

 他には毎週定期的に開かれているメルカートの場所をいくつか質問して観光案内所での滞在は終了した。今日開催されているメルカートの1つにぎりぎり間に合いそうだったので、突然だが行ってみることにした。最寄りの地下鉄駅はSan Agostino、通りの名前はVia Papinianoだ。観光案内所では「パピニャーノの市はどこで行われているのか」という質問で場所を教えてくれた。

 地下鉄駅サン・オゴスティーノのは市の開かれている通りの中ほどに出てくるので丁度よかった。食料品市場の部門と衣料品部門にわかれている。早速衣料品部門を見てまわったが、フィレンツェと同じように1ユーロ、3ユーロという価格から衣料品が出ていた。今日はもう午後2時で終盤に近付いていて片づけ初めていたが、土曜日は午後5時までやっているということなので、再度土曜日にきてみることにした。

 メルカートの開催されている場所からドゥオーモのある場所までは歩いて戻れる。界隈のお店をのぞきながらぶらぶらと歩いた。

 色とりどりの男性用カラーパンツをショーウィンドーに飾った店などが途中でみつかり、さすがミラノは都会だなぁと思わせてくれる。

 ドゥオーモの近くにお気に入りのプリンチPrincidというイートインのベーカリーがある。歩いて戻ってきて、ちょっとコーヒーブレイクをしたいと思ってこの店に入ったら、1.1ユーロの4cm立方体くらいの色んなケーキも販売されていて、エスプレッソと合わせて一人2ユーロと嬉しい価格で休憩ができた。この店は昼間は出来たてのピザやちょっとした軽食が食べられるし、4年前に発見した時から大変に気に入っている店だ。

 この後、近所のZARAでこれから買おうと思っている夫のニットジャケットを下見したりして終了。なかなか実りのある一日だった。


2012.08.29(水) ミラノ(イタリア)
ショッピングエリア探索:ブエノス・アイレス通り


今日からショッピング探索!
 昨日の観光案内所で教えてもらったショッピングエリアを、とにかく今日からまわってみよう。最初に行ってみようと思ったのは、庶民的なお店が揃っていると聞いて2年前にも訪れた事があるブエノス・アイレス通り。ドゥオーモから徒歩で行くのには普通の人にはちょっと距離があるからお薦めしないが、運動不足解消を望んでいる私にはぴったりの距離のお散歩コースだった。

 午前中はドゥオーモの左側から奥へ入って行くヴィットリオ・エマニュエル通りの店をのぞいた。ここにはZARA、GAP、Mangoなど世界中にチェーン展開しているアパレル店が多く並んでいる。ZARAは女性店と男性店に別れて売り場面積もそれぞれ広かった。ドゥオーモ界隈にはZARAだけで3店舗もあるのだが、いずれ買おうかと思っている男性用ニットジャケットは既に2店舗では置いていなくて、ここヴィットリオ・エマニュエル通り店のみで見つかった。商品展開が早いのでいいなと思ったらすぐに買わないと買いそびれる。そういうのもZARAの作戦の1つかもしれないが、まんまとはまっている私達だった。

新しくできていたエクセシオールというショッピングモールは超高級そうだった。

ZARAの女子店は派手なエントランスに心浮き立つ。

ZARAの向かいに並ぶ有名店たち

男子店の前にて。


左上から時計周りにお米サラダ7ユーロ、ペスト(バジリコの
ペースト)のラザニア6tユーロ、ナスのミートソースチーズ焼き
6ユーロ。
 ドゥオーモ界隈で午前中が終わってしまったので、Princiにて昼食。基本的にベーカリーなのだが、昼時になると作りたてのお惣菜も出てイートインで食べられる。パンやピザ、お惣菜では6ユーロでラザニアやリゾットが食べられるのでレストランよりも大分お得かつおいしいので大好きな店だ。

 この日の店員さんがあまり愛想がないのでわからなかったが、実はラザニアなどは同じコーナーの野菜とハーフ&ハーフができる。これだと6ユーロで野菜と炭水化物系がとれてバランスのいい食事になれるから素敵だ。





 こうして午前中をドゥオーモ界隈ですごしてから、徒歩でブエノス・アイレス通りのショッピングエリアに向かった。この日はとにかく暑くて日陰、日陰をたどって歩かないとクラクラしてくる夏日だった。しかし、途中には素敵な門や建物が見られて歩く価値のある通り。さすがイタリアだなぁと感心するのだった。

忽然とこんな門が残っている

会社あるいは役所として使われている建物は豪勢なお屋敷。

たぶん、博物館だったと思うが素敵な外観。

立派な門のポルタ・ヴェネツィア。

 ポルタ・ヴェネツィア通りを通りすぎた頃からポツポツとお店が並び始め、地下鉄M1号線のLima駅辺りを真ん中としてブエノス・アイレス通りの左右に長く広がるショッピングエリアはかなり見応えがある通りだった。

 お店を見始める前にかなり歩いたので喉が渇いた。ということでGROMにてジェラート休憩。久しぶりに食べるGraomは相変わらず果物そのもののようなフレッシュな味わいで嬉しかった。

 こうして午後3時近くになってようやくこのエリアのお店を見学。しかし、2年前に来た時はここにしかないような庶民的な値段だけれど洒落たファッションのお店があったはずなのになくなっていて、ヴィットリオ・エマニュエル通りにもあるような顔ぶれに変わってきている。まぁ、こちらの方が利用者の年齢層がやや低めでナイキなどのスポーツショップもあるのが特徴かな。私達的にはここまでこなくともヴィットリオ・エマニュエルで事が足りるという気がした。

 ということで、本日はここまで。


2012.08.30(木) ミラノ(イタリア)
予期せぬメルカート、絶品パスタとの出会い、そして驚きのショッピングエリア

 キャンプ場からミラノの町中へ出るにはまず地下鉄駅までバスに乗り、そこから地下鉄で移動することになる。地下鉄一回券は1.5ユーロ。一度チケットに時刻を刻印したらバス、地下鉄、トラムのどれでも90分以内なら乗れる。キャンプ場とミラノを1回だけ一往復するなら一人一日3ユーロだ。

 しかし、ここにこれから2週間滞在して毎日ミラノに出て行こうと思っているのだから、もうちょっと安い定期のような物はないのだろうかと一昨日探りを入れた。地下鉄駅には定期券を発売するATMと書かれた場所があるがどこも長蛇の列だった。しばらく列に並んでみたのだが、定期の申込フォームに書き込む必要がありしかも顔写真も必要なようでどうにも面倒そうだ。係員に聞いてみたら、1週間券というのがあってそれならキオスクなどで買えるからそれでどうだと言われたのでキオスクで買ってみた。8.4ユーロで月曜日から次の日曜日の7日間に6日、一日2回だけ使えるという、まるで出稼ぎに来た外国人労働者を支援するようなチケットだった。一日2回だけだから、もっと使いたい場合は1.5ユーロで買い足す必要があるが、それでも往復は片道0.7ユーロになるからかなりお得だ。

 昨日からこのチケットを使い始め、今日もこのチケットでミラノの町まで出ようとしていたら、バスの中からメルカートが行われているのを発見してしまった。ここで降りてメルカート見学していたら90分が過ぎて追加のチケットを買わなくちゃならなくなると、ちょっとせこい考えが頭をよぎったがメルカートがあって通り過ぎるわけにはいかん。ということで、いきなり予定変更して途中下車したのだった。場所は地下鉄M1のGambara駅の北側にあるVIA OSOPPOという通り。ほとんど地元民しか来ないような場所だ。

 ここのメルカートの特徴はとにかく安い。1ユーロ均一、0.5ユーロ均一のお店が多くて5ユーロや8ユーロなんてのは逆にないくらいだった。だからそんなに品質もよくないし、聞いた事のない会社の商品が多いのだが、この日はロープライスのチェーン店Plazza Italiaから紳士物のワイシャツが3ユーロで出ていたので黒と紫のワイシャツ、そして紫の紳士物カーディガンを購入。また1ユーロの店でコーデュロイのひざ丈黒スカートとビーチで着たらぴったりの派手な黄色ベースのポリエステルのふざけたワンピースとちょっと探していたミニスカートが見つかったので思わず買ってしまった。本当にもう、メルカートにはやられっぱなしだ。

 結局お昼近くになってしまったので、ここから電車のチケットを買い直して今日お昼ご飯を食べようと思っていたレストランに向かった。インターネットの「アーモイタリア」というサイトでフィレンツェのレストラン情報でさんざんお世話になっていた同じ人が推薦するミラノのレストランがあったので、そこに行こうと思ったのだ。

 オステリア・カヴァリーニOsteria Cavallinihaは入口からはオープンしているのかどうかわからないような感じだが、中を忙しく歩きまわっていたウェイトレスさんが私達に気付いて中に入れてくれた。

 ちょっとクラス感のあるオステリアで12時半の時点で私達よりも先に来ているイタリア人50代の男女は金持ちそうな雰囲気を出していた。

 席につくと、いきなりシャンパンとアリーチというカタクチイワシのパン粉オーブン焼きの一皿が出て、これがどういういチャージになるんだろうかとビビる二人だった(結局テーブルチャージのコペルト一人3ユーロに含まれていた)。しかし、いきなりおいしい。


アサリとからすみのスパゲッティー
 注文したのは二人ともパスタ一品ずつで、私はアサリとボラのボッタルガ(からすみ)のスパゲッティー14ユーロで夫がロブスターのリングイネ18ユーロだった。ここのお店はパスタやスープが12〜18ユーロ、肉のメインディッシュが16から24ユーロ、魚のメインディッシュが20〜36ユーロ、コペルト(席料)が一人3ユーロ、1リットルの水が3ユーロってな感じの料金だった。

 ここで食べたアサリとボッタルガのスパゲッティーが今までイタリアのレストランで食べた中では一番おいしかった。この味が好みだということもあるし、だしの効き方とスープがたぶんオリーブオイルで乳化してスパゲッティーに絡む具合が絶妙に私好みだったのだ。こうなってくると、16ユーロでキアナ牛のハンバーガーセットも気になる。また、来たくなる店だ。

 午後からは今日のショッピングエリア探索に向かった。今日の目的地はVIA PAOLO SARPI通り。地下鉄M1のGARIBALDI FS駅とMOSCOVA駅の間の西側の通りだ。

 私達は中央駅の南側のレストランでランチした後、ぶらぶらと歩きながらこの通りまで向かった。

 観光案内所で地図にショッピングエリアを弾丸のようなスピードでマーキングしてくれた女性は、各ショッピングエリアがどんな特徴があるかなんては説明してくれなかった。だから行ってみるまで、そこがどんなショッピングエリアなのかはわからない。楽しいような、苦しいような。時間があるからこそできる贅沢な観光方法とも言えた。

 で、今日の目的地の通りに差し掛かった途端に「あーーー、そうだったのか」とちょっとやられたという感想を持ってしまった。というのも、このエリアは実は中華街だったのだ。といっても観光案内所の女性がショッピングエリアとして紹介してくれたように、アパレルのお店がとても多い。男性、女性、子供服、靴、アクセサリーなどの店がずらりと並んでいて、後から気付いたのだがここに並んでいる商品はミラノの町中のちょっとした店にも並んでいて同じ出所だとわかる。通常、中華街での値段が一番安いと思われるのだが、私がこの時に注目していたブーツの値段を見る限りでは、ここで売られているよおりも安い値段で販売しているイタリア人の店があったので、必ずしもここで買うのがベストではないようだ。

 ということでファッション店にはあまり興味が沸かなかったが、この界隈にある点心や火鍋という文字に心は躍る。炒飯など3ユーロくらいで出していて、どのくらいおいしいのか食べてみたい衝動にかられた。また、豆腐専門店が一軒、中華、韓国、日本食材店が支店も出していて2軒ある。これらも長期滞在するなら使える店だろう。アパレルでいったらイタリアのユニクロ的存在のOVSのアウトレット店があった。ここにある商品はすさまじく安く、しかもOVSなのでデザインもそこそこでいいと思う。この店と食材店とレストラン。再び訪れてもいいと思える要素が見つかった。

ミラノで「点心」って魅力的。

支店もある食材店

地下鉄駅からはやや離れているがトラムが通っている。

 夜はメルカートで買った戦利品を着て家庭内品評会。


2012.08.31(金) ミラノ(イタリア)
20世紀美術館、そしていよいよZARAで購入

 午前中、2年前にはなかった20世紀美術館を訪れた。ドゥオーモの右側におそらく古くからあったお屋敷を改築してできたと思われる建物は、エントランスがガラス張りの中に螺旋階段を配していてちょっとグッケンハイムを思わせるモダンさと昔ながらの良さをミックスした内装になっていた。

 エントランスのある建物と、もう一つ建物を接いだ形になっているので思ったよりもずっと見学面積が広い美術館だった。展示はまさに20世紀に活躍したイタリア人芸術家の作品を年代ごとに集め、所々で世界的な美術の主義や流れの説明パネルがあって、順路通りに見ていくと20世紀の芸術についての流れを押さえながら楽しめるようになっていた。印象派やキュビズムというとフランスの芸術家しかいないような気になっていたが、イタリアにもイタリアなりのキュビズムがあって、それがはやりフランスとはちょっと異なる雰囲気だったりする。「へー、なるほどねぇ」と思ったよりもずっと楽しみながら見て周れた。

 おまけに最上階から見るドゥオーモとガレリアと広場の眺めが素晴らしく、展示と合わせて入場料金5ユーロは入った価値があったと満足がいった。

ドゥオーモのすぐ右側にできた美術館

螺旋階段から下をのぞいてみた。

美術館最上階からのながめ。

 予想以上に美術館が広くて時間がかかったので、午前中は美術館見学のみで終わってしまった。

 ドゥオーモの近くにあるPrinciで昼食することにした。お惣菜コーナーからミラノ風リゾットの間にハムとチーズをはさみこんでパン粉を振ってオーブン焼きしたものとズッキーニとトマトの炒め物を半々でお皿に盛ってもらって6ユーロ。クルミ入りパンは無料でついてくる。そもそもベーカリーなだけにパンがおいしいのはもちろんの事、料理も値段のわりにちゃんと作られていてとてもおいしい。ここはお薦めだなぁ。


 午後からのイベントは夫のニットジャケットの購入。ZARAでこのニットジャケットを見かけたのはかれこれ2ヵ月くらい前のフィレンツェだった。まだ7月になろうかというのに、もう秋冬物のニットが出ていてヨーロッパの商品展開は早いと驚いたのだった。見る度に欲しくなってミラノに入ったら買おうとずっと思っていたのだった。ミラノに到着してすぐに3軒のZARAを見てみたらすでに2軒には置いていない。さぁ、もう買わないんとチャンスがなくなるぞと、今日買う事にしたのだった。この冬はこれを着て日本を楽しもうという計画だ。

午後になって急に晴れた。

ヴィットリオ・エマニュエレ通り店にて。

 買物を済ませてグロムでジェラート休憩。今週の特別メニューはマンゴー。果物そのもののような味を出せているのがすごい。ご機嫌にキャンプ場に戻ったら夕方から天気が崩れて雨が降ってきた。これから5日間、ぐずぐずと雨が降ったり果ては激しい突風と豪雨に見舞われる日々となった。


2012.09.01(土) ミラノ(イタリア)
パピニャーノの市、そしてコルソ・ポルタ・ティチネーゼ散策

 毎週火・土曜日に開催されているパピニャーノの市。火曜日に市がしまる午後2時頃に見学していい感触を得ていた私達は、夕方まで開催するという今日土曜日に本気で見てみようと朝9時過ぎにやってきた。ちょっと遅れてしまったかと思ったが、雨が降ったためか客の出足も悪く店もこれから開店という所もいくつかあって間にあったようだった。

 メインは夫のシャツ。フィレンツェのカッシーネの市に比べると紳士物のシャツが多く出ているのがミラノのパピニャーノの市の1つの特徴だ。値段もカッシーネでは8ユーロの店しかいいシャツは出ていなかったが、ここでは1ユーロ、3ユーロの店でも名前の通った古着が出ている。この日もディーゼル、トミー・ヒルフィガー、ヒューゴ・ボスなどを購入。ラルフローレン、H&M、Zara manもよく見かけたがサイズが合わなくて買わなかった。

 私の方は秋・冬物が出ていないかを物色。天気が崩れてからめっきりと寒くなった事もあり、ニット製品やコートも出始めていた。その中で8ユーロ均一で女性用ニット製品を扱う店が見つかった。イタリアの女性向けブランドで日本と似ていてワンサイズしかない。日本の9号くらいだろうか。私にはやや小さいようなので逡巡しながら午前中は買わなかった。

 メルカートでは揚げ物屋台が出ていたので、イカ・エビのフライとフライドチキンとジャガイモのグリルなどをお昼ご飯として買った。

 買ったはいいが、ここって食べる場所がないんだよね。閉まっているビルの前に座り込んでいる親子がいたので私たちも同じように隣のビルの前に座り込んでお昼ご飯とした。気付いたら、隣の親子はジプシーで道行く人に手を出して物乞いしている。私たちも同類の目で見られているようだ。やれやれ、次回は少なくとも座らないで食べるしかないようだ。



 午後から再度ショップを見て回り、結局私は気になっていたニットのお店で2枚ニットを購入。実は今年の年初から年末に着たいと思っていた感じの物だったのでよかった、よかった。

 午後3時半にようやくメルカートを切り上げて、ドゥオーモに続く大通りのコルソ・ポルタ・ティチネーゼを歩いてみた。右の地図で縦長の楕円で囲んだ辺りだ。

 この楕円の南端(下側)から左側の運河沿いにはレストランやバーが並び、夜になるとアペリティーボといって飲み物代金だけでおつまみが豊富に食べられるサービスを行う店もこの界隈にある。

 コルソ・ポルタ・ティチネーゼは、下町だけどそいういう洒落たレストラン街に近い事もあって、ドゥオーモの西側に続くヴィットリオ・エマニュエレ通り、続いてモンテ・ナポレオーネ通りなどと比べると、個性的な20代から30代対象のお店が多かった。この界隈を歩いている人たちもそんな年齢が多く、パンクロックの衣装をまとった人や、びっくりするようなファッションの人がさらーっと歩いていて面白かった。お店の商品は見た目よりも随分と値が張るので、あまり興味はひかなかったが。

 地図の楕円形で囲んだ上の方には中国人経営と思われるいくつかのレストランが「ランチ、寿司食べ放題9ユーロ」なんていうのをやっていて若者で賑わっていた。ちょっとのぞいたら、箸を使ってイタリア人がごっそりといて、サーモン握りや太巻きを食べている。うっふふと笑えてくる面白い光景だった。食べ放題で9ユーロは安い。本当の寿司職人は眉をひそめているかもしれないが、お高く留まっていた寿司がこういう形で庶民の口に入るようになったのは中国人移民の功績だと思える。

 夕飯は先日レストランで食べて感動したパスタを再現してみようと試みた。3種の貝の盛り合わせを白ワイン蒸しして、フェットチーネと和えて皿に盛り、最後にからすみをふりかけたのだ。

 貝の汁をかなり煮詰めてからオリーブオイルをたっぷり入れたら思い通りとろっとした麺にからむソースになったのはいいけど、煮詰めた汁が濃すぎてしょっぱくなってしまった。貝が多過ぎたようだ。でもま、許容範囲内の味だったのでよしとしよう。





2012.09.02(日) ミラノ(イタリア)
Serravalle Designer Outlet(セッラヴァッレ・デザイナー・アウトレット)へ

 ミラノから南に下る事100km弱、高速道路で1時間くらいの場所にセッラヴァッレというアウトレットがある。180店もの店が集まる北イタリア最大級のアウトレットで、ミラノからバスが出ていて観光客も多く訪れているらしいので、私達も車で行ってみることにした。

 広い敷地に店が並んで、ちょっとした町のようになっている場所で、名前の通った超一流ブランドから密かな高級ブランド、中級ブランドと色々ある。バーガーキング他テイクアウトのイタリアンカフェやバールがいくつかあり、子供を90分間預かって遊ばせてくれる場所もあった。

 最初に入ったお店に良さそうな靴があり、私も夫も靴を中心にお店を見ていっていたらあっという間に時間が過ぎ去って行く。本気で何かを買おうと思ったら選択肢が多くてとても楽しい場所だった。

 途中で持参したサンドイッチをぱくついて午後からも見て回ってやっと一足を購入した。夫はTimberland、私はCamperというメーカーでどちらも元値の3分の1くらいで買えてラッキーだった。

 見てまわっているついでに、Sisleyで私は冬用のコートもみつけて購入。いやいや、来た甲斐があった。

 夕方までいたが、夕方になると大きな買物袋をいくつも抱えた人ばかりとなり、ここにいると不況も何のそのという感じになる。

 日曜日の夕方のミラノ行きの高速は週末のバカンス帰りの車で混み合い料金所は日本のようになっていた。ここにもあんまり景気の悪さは感じられない。しかし、フランスと比べるとイタリアのガソリンが2割くらいも高いのがやはりイタリアの苦しさを感じさせる。





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