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2014年
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2013.8.19(月) イタリア(ローマ)
ZARAに関する考察

 フィレンツェ、ローマとZARAに足繁く通っているのだが、一つ気になる事があり自分たちなりに分析して得た結果があるので、メモ書きしておきたい。

 フィレンツェの旧市街には2店舗、ローマのスペイン階段の近くに3店舗のZARAがあるのだが頻繁に通っているとある店舗だけおなら臭いような場合がしばしばある。それがフィレンツェもローマも常にある1店舗なのだ。

 最初は排気口などの建物の造りの問題かと思っていたのだが、土日に人が多く入っている時により臭い事から、これは来ているお客さんとの相関関係にあるのだと気付いた。

 フィレンツェもローマもよりにおう店舗にはより多くのお客さんが入っていて、察するに売り上げも高いはずだ。より売り上げが高い店舗は他店に比べると商品の配列がよく、ディスプレーもクールで、見ただけで興奮するのではないだろうか?結果、アドレナリンとか汗とかおならとか、とにかく発散してしまうお客さんがたくさんいて、店内がそういう臭いになっているのだろうというのが私たちの推測だ。

 ZARAを訪れた時に、入り口でふっとそんな香りがしたら、たぶんその店はかなりイケてる店舗かもしれない。


2013.8.20(火) イタリア(ローマ)
秋の気配を感じた日

 朝起きたら、外は曇り空。地面を見たら濡れていて、どうやら夜半に雨が降ったらしい。窓を開けたらスーッと冷たい風が入ってきて、途端に秋を感じた朝だった。

 それでも午前中には晴れ間も見えてきたので、洗濯をしてタオルなどは外に干してから、昼前に外出しぶらぶらしていたら突然の豪雨。ああああーーーー。やられた。ほんの昨日まで馬鹿陽気の真夏だったので私を含めた旅行者は肩を丸出しの真夏の格好。それが雨にたたられて濡れた上に、冷たい風に吹かれて、まるでイジメを受けているかのようだった。

 そう、これがヨーロッパの秋の訪れだ。今までの経験では9月の声を聞くと本当に1日から人が変わったように冷たい雨が降って風が吹いて、突然にして秋となる。「だんだん、朝晩が涼しくなりましたねぇ」とか「気づいたら、ちょっと空が秋めいてきましたねぇ」なんて悠長な話はなく、「ハイ、夏、終り」と潔く秋が始まる気がする。

 しかし、10日も前倒しした今日、それを体験するとは思ってもいなかったので突然恋人から別れを告げられたような、ちょっと茫然とする感じだった。天気予報をみると明日からまた暑い日に戻るようだが、もう秋はすぐそばまでやってきている。


2013.8.21(水) イタリア(ローマ)
洗濯機が壊れた!

 ここ2週間は平穏に暮らしていた今日、ルームメイトのラウラが部屋をノックして「ちょっといい?」と私たちをキッチンの洗濯機の前まで連れて行った。

 半分イタリア語、半分英語で説明するに、どうやら今さっき洗濯機が壊れたという。理由を聞いても肩をすくめるだけで理由はわからないという。業者に電話連絡したが何せ8月のイタリア。いつくるのか、いつ修復できるのかは未定だそうだ。

 これからしばらくは手洗いでしのぐしかない。そして修復費用はどうなるのか?秋の訪れとともにやや暗雲のきざしか?ちょっとドキドキしてきた。


2013.8.22(木) イタリア(ローマ)
ローマで一番のカルボナーラは・・・

 今週のハイライトイベントの一つは、イタリア版ミシュランとも言われるガンベロロッソの「ローマで一番おいしいカルボナーラの第一位」に4年連続で輝いているというロッショーリにカルボナーラを食べに行く事。所ジョージさんの番組で紹介されたとかで、お店の前を通りかかる度に日本人を見かけるほど今日本人に人気があるようだ。

 数日前からロッショーリのサイトに掲載のメニューをにらみながら何を注文するかを検討し、昨晩、最終メニューを決定し満を持してロッショーリに向かった。ロッショーリはどれもお値段が高いので、事前にロッショーリ経営で近くにあるパン屋でまずカットピザを食べて前菜としてからお店に向かうことにした。

 ロッショーリから徒歩1分にあるフォルノ・ロッショーリはパン屋さんかつ奥でお惣菜のイートインコーナーがある。パン屋コーナーでは昼時に焼き立てのカットピザが出て、これがまたものすっごくおいしいらしい。

 店内に入るとすぐにもモッツアレラとトマトとバジルを乗せたパニーニ(カップレーゼ・ピザ)が目に入った。ほぼ全員がこれを買っている。じゃ、私たちもちょっと食べるかと切ってもらったらあっという間に600g弱。ちと多いなぁと思いつつ、あまりに甘くてフレッシュなトマトとあまりにフレッシュなモツァレラにお茶漬けの如く飲みこんでいってしまった。これは本当においしい。因みに100g1.8ユーロで10.55ユーロだった。

 ロッショーリ開店12時半。15分前に席を予約したが開店と同時に行けば必要なかったようだ。この店は基本的にはハムとサラミを売るサラメリア。そこにチーズも売っていて、更にワインも売って、パスタなどの乾物も売り、しまいに奥に席をつくってワインと売り物と食事も出すようになったようだ。今では手前の売り場通路にもテーブルとイスがあって、2人組の客は通路席に案内される。私たちも通路席だった。

 渡されたメニューには日本語が併記されてあったが、ここ数日検討して決めてきたメニューが掲載されていない。もしやとイタリア語のメニューを取り寄せたら日本語メニューには未掲載のメニューが倍くらいあった。このイタリア語のメニューでさえサイトの物とは違っている。サラミやチーズ、定番のカルボナーラやアマトリチャーナなどはあるのだが、その他の料理はめまぐるしく変更されているようなのでイタリア語メニューの変更しか追いつかないので日本語メニューは定番しか掲載しないことにした、というのが一つの理由だろう。

 決めたメニューは「サラミとチーズの盛り合わせ18ユーロ(日本語メニュー未掲載)」「カルボナーラ15ユーロ」「ジェノベーゼのパスタ、イカフライ乗せ17ユーロ(日本語メニュー未掲載)」。これに水(3ユーロ)パン(1かご3ユーロ)、グラスワイン(各6ユーロ白Falanghina、赤Cezanese)、最後にエスプレッソ(3ユーロ)2つを注文した。注文以外には最初にリコッタチーズ(羊かなぁ?)、エスプレッソの時にクッキーととろりとしたチョコレートソースがついてきた。コペルトなしで表記値段の合計のみ。

 最初に持ってきてくれと頼んだのが、サラミとチーズのセットだった。18ユーロって結構高いよねぇ、でもロッショーリだからしょうがないよねぇと、普通のお店の盛り合わせの量だと思っていたらこれが半端なく多い。そう、普通のお店の12ユーロの盛り合わせの倍くらいはある。

 ハム類7種類、サラミ1種類、チーズ4種類。ハムはどれもねっとりとした舌ざわりで柔らかな塩気、甘み、深い味わい。1つだけコット(生ハムではないもの)があってこれなんてトリュフの粒入りだった。チーズは2種類が鼻が曲がるくらいのインパクトのある物でフランスチーズじゃないだろうかと思われた。

 さすがサラメリアのロッショーリ。この一皿のコストパフォーマンスはものすごいと思った。

 さて評判のカルボナーラはというと、「濃厚」の二文字に凝縮される。

 太くて弾力性が半端じゃないアルブッツォ州のスパゲットーニ、豚ほほ肉の塩漬けグアンチャーレを油で揚げてから使っていて、卵はかのチンタ豚を復活して世にしろしめたPaolo Parisi氏が豚の次に力を注ぎこんで今やグルメ界のトップクラスとなった卵を利用。マレーシアのコショウとたーっぷりの羊のチーズ、ペコリーノロマーノ。説明だけでも暑っ苦しい感じが、、、いや熱い思いが伝わってくるパスタだ。

 その味わいは説明書きと見た目の期待を裏切るどころか、もっともっとと迫ってくる。私たちとほぼ一緒に他2組の日本人30代くらいのカップルがいた。私たちがハムチーズの盛り合わせでおおいに盛り上がっている時に妙に静かにカルボナーラを食べていると思っていたのだが、私たちもこのカルボナーラを食べているうちにだんだんと無言になっていった。まぁ、すでにお腹がいっぱいすぎるというのもあるが、この濃厚さと戦おうと思うと日本人は無言になるのかもしれない。いや隣のアメリカ人も最初のリコッタでは盛り上がっていたがカルボナーラは粛々と食べていた。思いすごしかなぁ。いやー、ローマで一番のインパクトはすごかった。私の中のカルボナーラは臨界点に達してしまった。あと2年は食べなくてもいいと思う。

 ということで、ロッショーリ初体験としては総合的に大満足だった。しかし、もう一種類のパスタは、ジェノベーゼソースはとてもおいしくてパスタの弾力性も素晴らしかったが17ユーロも支払って食べなくてもよかった。次回行く機会があったら、あのハム・チーズ盛り合わせでじっくりとワインを楽しみたい。


2013.8.23(金) イタリア(ローマ)
スタミナを感じる!

 ウォーキングの途中で7-8分のランニングを入れている。月水金と節食して火木はお昼をちゃんと食べるという生活をしているがあまり肉類をがっつり食べることはなかった。大抵、金曜日になると走っている最中に疲れを感じるのがここ数週間の常だった。

 ところが、今日はとても軽快に足が動く。帰ってきてから疲れもあまり感じない。

 いつもと何が違ううかといったら、昨日ごっつい卵のカルボナーラを食べたのと、大量に肉類を摂取した事。卵と肉。こりゃぁ、スタミナがつかないはずがない。

 マクロビだ、ビーガンだという言葉が行き交う今日この頃だが、適量の卵や肉は必要なんじゃないかと実感した。

 ウォーキングの帰り道に食材店カストローニに立ち寄ってグラニャーノ産のスパゲッティーを購入した。ナポリ近郊にあるグラニャーノはパスタの名産地だそうで、わざわざ「グラニャーノのパスタを使った〜」とメニューに説明書きを入れているレストランがフィレンツェにあって、そこからずっと気になっていた。

 この店にはグラニャーノ産のパスタが5社くらいおいてあった。他の店でもよく見るセタノSetanoにしようかとも思ったが、セタノよりもプロテイン比率が高い13%のグラニャーノ産スパゲッティーがあったので、それを買ってみた。

 日曜日にグラニャーノ産スパゲッティーで自炊決定。


2013.8.24(土) イタリア(ローマ)
市場での買い物

 午前中、食材を買いに市場へ行ってきた。

 8月後半の土曜日の午前中の市場は、まだバカンスで休み中の店が3割ほどあるものの、先週よりも多くの店が開いて、地元民でにぎやかになっていた。これで9月に入って全部の店が開いたらさぞや楽しい事になるだろうなぁ。

 魚介も豊富なイタリアでは、今日、魚屋でしゃこを発見。これとエビを茹でてソットーリオ(オリーブオイル漬け)を作ったらおいしそうだなぁ。って、自分でしゃこを扱った事はなかったけど、なんとかなるだろうと購入。

 八百屋さんはインド人が店員さんのお店が多い。インド人店員がイタリア語で「ミ・ディーカ」(何にしやしょうか?)と言ってくるのは、最初とても面白かった。この市場には1軒、アジア野菜と食材を扱う店があり、そこはフィリピン人かなぁ。青梗菜やパクチーや名前は知らないがカンボジアやベトナムで見たような葉野菜がたくさんあって、来ているお客さんもアジア人が多い。

 肉屋、ハム・チーズ屋、パン屋は白人系イタリア人の店員さんたち。前回も買ったお店で水牛のモッツァレラを買ったのだが、おじさんは私たちがイタリア語を話せない事を忘れていて「やぁやぁ、前回はたしかゴルゴンゾーラのピカンテ買ってたよね、どうだった?」と弾丸のおしゃべりをしてくる。2回目にして常連扱いしてくれるのはさすがにイタリアならではという感じでとても嬉しいのだが、惜しむらくは、こちらに対応できる語学力がないってこと。

 パンを買ってパン屋の写真を撮っていたら先に歩いていった夫がハム屋の試食につかまっていた。

 大抵のハム屋は店頭に生ハムを据えてナイフで切り出して販売している。これを食べてしまってから買わずに振り切るには、感じの悪い外国人になって黙って立ち去るか、よほどのイタリア語で切りぬけるしかない。機械で切るのに比べると、この若い兄ちゃんのハムは超厚切り。生ハムというのは厚さも味のうちだと思うから、これじゃぁ旨みが半減するなぁ。そう思いつつも、感じのよい語学力のない外国人でいたいなぁと思っちゃったから、ここで買うことにした。

 熱心な売り込みを聞いていたら、兄ちゃんの厚切りしていたハムはノルチャ産(ウンブリア州)。他にパルマ産(エミリア・ロマーニャ州)があるというので両方試食させてもらった。パルマ産の方が塩気が強くて身がしまっている感じに対して、ノルチャ産は甘塩で肉がパルマよりも生っぽいし脂身が甘い。世界的にはパルマ産の生ハムが有名なのだが、イタリアに来てみるとノルチャの名前もよく聞く。今回はノルチャがおいしく感じられたので購入。厚切りでぎりぎりと切りながら「実はおれ、ノルチャの出身なんだよねー!」と兄ちゃんが嬉しそうに言っていた。同時に、この兄ちゃんの先輩の同僚の一人がイタリア語で「ビニール袋に入れるかい?」と私に聞くと、別の同僚が「ビニール袋は英語で”しょぉーっぴんぐぅ、ばーーーっぐ”って言うんだよ、俺はこいつの英語の先生なんだ」とちゃちゃを入れてくる。

 豊富な食材があり、歴史にはぐくまれた加工食品があり、陽気なイタリア人が絡んでくる。4-5軒で数ユーロずつ買い物する事が市場では大変なイベントとなった。時間があれば味気ないスーパーで買い物するよりずっと楽しい。

 昼からはスペイン広場ちかくの「al 31」というオスタリアでランチ。まるで午前中の市場の続きを感じるような気さくなカメリエレのいる店で、スノビッシュでツーリスティックな店が多いこの界隈にしては地味な雰囲気でまともな値段でまともな物を出している店だった。トルナレッリというローマでよく見るパスタを初めて食べたが旨かったなぁ。

 ということで、今日は一日気さくなローマ人と接した気分。


2013.8.25(日) イタリア(ローマ)
失敗の魚介類、成功のパスタ

 昨日の夜と今日の昼に、夜にかけて市場で買ってきた食材で自炊してみたが、魚屋での品物の質が悪くて参った。確かに牡蠣は売り場の隅に押しやられ在庫数も少なく値札もついていなかった。午前中に買って冷蔵庫に入れておき夕方食べる頃には少し口が開き始め、新鮮ならば貝の中に満ちている水分が干上がっている。お腹を壊さなきゃいいがとドキドキしながら食べた。(因みに、大丈夫だった)

 今日の昼はシャコとエビを軽く茹でてオリーブオイルと塩・コショウで食べたのだが、どうにも鮮度が悪くて身はぐずぐずと柔らかく味も古い感じだった。やれやれ。休みを返上して開けてくれているからといって、良心的な品物を売っているとは限らない。あくまで自分の目で見て判断してから買うのがローマの常識らしい。市場の魚屋の商品が新鮮だと思い込んでいたこっちが悪いとしかいいようがない。

 一方のパスタは麺にはグラニャーノ産のスパゲッティー、貝はスーパーで半分下調理を済ませたアサリ、ウニは缶詰、ボッタルガ(からすみ)は真空パックを利用。アサリ以外は生物じゃないので、こちらはまぁまぁおいしくできた。アサリは干からびていたがおいしい汁は出してくれたのでよしとする。

 初めてグラニャーノ産のスパゲッティーを使ってみたが、茹でてから鍋に投入するやこの麺は一度鍋のソースをぐぐーっと吸ってからとろみと共に吐き出すかに見え、20秒ほどでサラサラしていたソースにいい感じのとろみがついてレストラン的にソースとパスタが絡み合った。1分近く鍋であおっていたが、それでもしっかりとアルデンテが持続する。むっちりした食べ応えと小麦のおいしい味に驚くパスタだ。やっぱりグラニャーノのパスタはすごかった。

 因みにこのスパゲッティーの料理名は「3つのオーガズムTre Orgasmi」(3つの快感)。私が命名したんじゃない。ミラノのあるレストランでこういう名前で出しているメニューなのだ。Googleで調べたら同様のスパゲッティーが出てくるから一般的な料理名なのかもしれない。


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