> 詳細内容
2014年
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2013.9.9(月) イタリア(ローマ)
久しぶりに運動

 ウィーンから戻ってきて久しぶりにウォーキング。ウィーンに比べるとやはりローマはまだ気温が高く、夏の香りが残っている。汗をかきながら公園を歩いてすっきり!


2013.9.10(火) イタリア(ローマ)
行きたいお店が開いてきた!

 夏休みの長い休暇中、ローマの老舗レストランは固くシャッターを閉じてバカンスにいそしんでいるようだった。大抵は9月3日から再営業するのだが、バカンス明けなんてオーケストラだってレストランだってやる気がしなくて寝ぼけた事になるのは人間の摂理ってもんだ。

 丁度ウィーンへ行く事もあったので、バカンス明けの1週間後の今日あたりから本調子になるのではないかとにらんで、期待しているレストランの中からの一軒「コッリーネ・エミリアーネColline Emiliane」に行ってきた。

 このレストランはトリップ・アドヴァイザーの2012年トラベラーズ・チョイスでアワードを獲得したローマ25軒の一つとして知った。旅人があげている写真の中で魅かれたのはパスタ。

 手打ち麺の種類が多いようで、色んな種類とソースの手打ち麺の写真があげられていて、行く前から楽しみにしていた。

 イタリアらしいさっぱりとした小部屋にはすでに一組のイタリア人カップルがいて、私たちの後にはすぐアメリカ人のカップルとイタリア人のカップルも入って、1時前に部屋は満席となった。

 イタリア人を見るとラビオリを注文している人が多かったので、私たちも一つはラビオリ。そしてメニューをみたら、どうやらここはボローニャ料理の店らしかったのでボロネーゼのパスタを一つ、前菜にサラミ、メインに鴨のオレンジソースを注文した。

 手打ちのタリアテッレとラビオリはどちらも麺がしゃきしゃきとした食感で小麦の味がおいしい。特にラビオリ。今までラビオリにはおいしい印象がなくて(スーパーで買っていたからだと思うけど)敬遠していたのだが、この麺のラビオリならいくらでも食べられそうな感じだった。

 メインの料理はどちらかというとフレンチの定番。イタリアでどんな風にアレンジされているのかと思ったが、冷凍物の肉で火が入りすぎて肉がぱさついているし、ソースは極甘。これはあまりよくなかった。

 食後はViceでジェラートを食べて、アルジェンティーナからバスに乗って帰って来た。ちなみに、アルジェンティーナのバス停前には古代遺跡があり、今は野良猫が集まる事で有名にもなっている。


2013.9.11(水) イタリア(ローマ)
初日にまずカストローニ

 フランスに住む友達が今日からローマに遊びにやってくる。午後2時半頃にテルミニ駅の1階本屋の前で待ち合わせているので、それに合わせてバチカン近くで評判のいい2軒のファストフードをはしごしてランチとする事にした。

 1軒は「ドゥエチェントグラーディDuecentogradi」。200℃という意味のこの店はパニーニの店で外の椅子とテーブルで食べることもできる(その場合はサービスチャージがかかるが)。トリップアドヴァイザー61位でCertificato di Eccellenza 2013も受賞。サーモンとアボガドとクリームチーズのようなロビオーラというチーズとルッコラのパニーニは組み合わせが洒落ていてパリッとした皮のパニーニで魅力倍増になっていた。

 2軒目は「アリスAlice」。123位でCertificato di Eccellenza 2013も受賞。バチカン市国近くということで観光客利用のための高得点かと思ったが行ってみたら警備員や近所の会社員などむしろローカル利用が多かった。テイクアウトのカットピザの店だが、店に入るための3段の階段に腰掛けて食べられるように座布団が用意されていた。ここのピザはピザの具の上に薄いせんべいのようなピザ生地が乗っているものがあり、これがまた香ばしさを増している。

 2軒とも当たりの満足ランチとなった。

 そこから印刷などの雑用をしてからテルミニ駅に向かって待っていると、1年ぶりの再会となった友人がやってきて一緒にアパートへと戻った。

 ローマへはもう数え切れないほどきているという友達なので、初日から飛ばして観光することもない。

 そこでビールとアリスのカットピザで軽く歓迎会をしてから、夕方5時に老舗食材店のカストーリへと向かった。

 フランスで和食の仕事をしている友達は食材への関心度が高い。その彼女の興味を満足されてくれるだけの品ぞろえのある店がアパートからバスで5分くらいの所にあってよかった。

 ここで今回私が勧めたのは、カラブリア地方のトウガラシと豚ミンチの柔らかいサラミ「ンドゥヤ」、アマルフィー海岸沿いの村が発祥地のカタクチイワシの塩漬けから出た汁の「コラトゥーラ」、ナポリの近郊の村で造られる茹でるとむっちむちになる乾燥パスタ「グラニャーノ産のパスタ」の3点。我ながら、今回のイタリア滞在での勉強の成果が出ていると自己満足度高し。

 友達は私が注目していなかった可愛い入れ物に入ったミックススパイスに目をつけていた。別の人と来るとこういう事があるから面白い。

 夜は自炊でコラトゥーラを使ったマグロのたたき、ミックスシーフードマリネなど内陸から来た友達を海の幸でもてなし、この1年の報告をしあって終了。いい感じの滑り出しだ。


2013.9.12(木) イタリア(ローマ)
オスタリア・ロマーナ

 昨日の夜の話し合いで、今回のローマ滞在のテーマは「おいしい物を食べる!」に絞り、観光はおいしい物を食べる道中で行うと話がまとまった。

 ということで、昼間は私たちが部屋で写真整理するのを待ってもらいランチタイムに向けてアパートを出発した。向かった先はトリップアドヴァイザーで2012年トラヴェラーズ・チョイスのアワード1番目に掲載されていた「オステリア・ロマーナ」。クラシックなオステリアで値段もそんなに高くない。

 オステリアに向かう途中の観光ポイント一発目は「トレビの泉」となった。

 さて、オステリアで注文した3種のパスタは目の前でカメリエーレがソースとパスタを混ぜて仕上げてからテーブルにサーブしてくれるという方式で、厨房から直接来ずに目の前でサービスが入る贅沢さを味あわせてもらえた。カルボナーラ、カッチョ・エ・ぺぺ、アマトリチャーナとローマ定番の3種のパスタを制覇。

 食後のカフェはサント・エウスタチオSant Eustachioへ。今日はアメリカ人団体観光客が来ていて前回訪れた以上の大混雑ぶりだった。友達はフランスに比べてカフェ・ラテやカフェ・マッキアートなどのメニューの安い事に感動していた。

 イタリアではエスプレッソ1ユーロの店なら牛乳を使ったカフェメニューは1.5ユーロくらいとそんなに変わらない。がフランスでは3ユーロ近くするんだそうだ。

 日本から見たらどちらもヨーロッパのイタリアとフランスだが、比べると色々違う。

 ぶらぶらと散策していたら、ある建物の中庭に人が集まっていた。政治家かなにかにインタビューしているようでマスコミ集団がいたのだ。日本でもそうだが、マスコミ関連の人にはかっこいい人が多い。

 イタリアも例外ではないらしく50人ほどの中に4名のいわゆる「イケメン」を見出して我々は大満足。8%というのはかなりの高確率だ。

 美味し物を食べて、美味しいコーヒーを飲んで、イケメンを見学して二日目が終了。




2013.9.13(金) イタリア(ローマ)
初めてフェンディ、初めての夜ローマ

 グストGustoで10ユーロのビュッフェランチからスタート。ここは野菜、パスタ、肉、チーズ(リコッタ、モッツァレラ)と種類豊富。特に色んな野菜料理が食べられるのが嬉しかった。

 最近のローマのビュッフェのお店は量を制限している店が多い。お皿に1回だけとか、このお店も土日は500gまででそれ以上は100gごとに追加を支払うことになっている。

 平日ランチはお代わりできるかどうかわからないので、最初のお皿に盛れるだけ盛って着席して食べていたら、周囲の人は案外お代わりしていたからいいらしい。もっとも一皿に山盛りにしたらもうお腹いっぱいになるけどね。

 食後のコーヒーを飲みに訪れたのは賑やかなコルソ通りから一本入った通り沿いにある「Ristorante Museo Canova Tadolini」のカフェカウンター。イタリアの有名彫刻家カノーヴァとその弟子のタドリーニのアトリエだった場所がそのままレストランになっている。

 カウンターならエスプレッソ0.9ユーロ。大きな彫刻に囲まれて飲むエスプレッソの味はまた格別だ。因みにもっとたくさんの彫刻に囲まれた部屋や外の席に着席するとエスプレッソは3.8ユーロになるから要注意だ。

 さて、今日のメイン(?)イベントはコルソ通りのフェンディに入る事。おおよそ我々と縁のないこのお店だが、友達のお陰で初潜入となった。

 一階の靴、バッグをささーっと見てから二階に上がると真骨頂の毛皮のコーナーになる。ここには日本語が話せるフェンディローマ店員歴30年というベテラン女性店員がいて、ベテランの対応をしてくれた。お客様とのやり取りを通じて日本語もなかなか話せるのがすごい。

 買いそうな友達が次々に次々に試着する中で、ベテラン店員さんは私にも一着試着されてくれた。夢のように軽くて暖かいし、夢のようにとろける手触りだった。ラグジュアスマーケットのアイテムの一つに毛皮が入るのを実感したなぁ。

 一通り商品を見尽くしてからベテランの店員さんは、ソフトにお値段の話をしてくれたが紹介してくれた中で一番高いのが8万ユーロ、写真のがミンクで確か3万とか5万ユーロ、一番手が届きそうでしょう?と案内されたのが6000ユーロだったかな。いやー、すごい世界です。

 そんな散策を終えていったん帰宅して、仮眠してシャワーを浴びてから夜のローマへ再び繰り出す事になった。夜のローマの町へ繰り出すのは実は今日が初めてだ。

 トラステヴェレ地区という下町区域は夜はピザ激戦区なので、その1軒IVOでローマピザを食べ、ローマ在住の方のブログで知った、ローカルに人気のエノテカ「Goccetto」へと流れた。

 ローマ人はピザの前菜に揚げものを食べるのが定石。ちょっとしたコロッケや野菜の天ぷら風の物を食べてからピザを食べて次の店に行くようだ。店での滞在時間は短くてファストフード的に利用しているが、出てくるピザはもちろん本格的でおいしい。ファストフード=低レベルの公式はここにはない。

 トラステヴェレからカンポ・デ・フィオーリ界隈はものすごく人が多くてお祭りのようだった。その人の波を歩いて目的地のエノテカは人もまばらになる裏通りにあった。開いていないのか?と思うくらい人がいなくなった先ににわかに賑やいだ店先が遠目に見えて来て、そこがエノテカだった。

 壁面にワインボトルがずらりと並び簡素とも言える木製の椅子とテーブルが置いてある店内は、常連客とカウンターの中の店主との笑い声で満ち溢れて、一歩店に入っただけで「いい店だな」と直観させる雰囲気があった。「本日のグラスワイン」の中から一杯選んでグラスを持って空いている席に着席し、気が向いたらカウンターのショーケースの中から食べたいつまみを選ぶ。帰り際に最終的なお会計をするという方式のようだった。

 一緒にいた友達が社交的なので日本人女性とイタリア人男性の二人組とすぐにうちとけて皆で飲む事になった。そのイタリア人も私たちがここをどうやって知ったのか興味津津。やはり隠れ家的な店のようだ。今日はお腹いっぱいで食べられなかったがつまみのチーズやサラミもおいしいらしい。イタリアに来て本当の意味でのエノテカに来られて大満足の夜だった。


2013.9.14(土) イタリア(ローマ)
市場の食材で自炊後、再び美食探索

 午前中はアパートから徒歩圏内の大きめの市場で食材調達。主な目的は昼のボンゴレに使うアサリを買いに来たのだが、おいしそうなエビがあったので茹でて前菜にしようって話になり、じゃぁ野菜もつける?ってことになり、先週から出始めていたポルチーニ茸は今週に入って量も増えて来ていたので、これも食べちゃえって買って、楽しいランチ構想ができあがった。

 アパートに戻ってさっそく調理して自炊。久しぶりのポルチーニもおいしく、グラニャーノ産のSetaroのパスタはもっちもちの歯ごたえだった。ただし、先日食べたカストローニという食材店のオリジナルパスタ(同じくグラニャーノ産)と比べると小麦の味が強くなく、割とさっぱりとした味わいのスパゲッティー。私の好みはカストローニかなぁと思った。いや、もっと食べてみないと断言できないな、まだ。

 午後からは、3軒のおいしいスポットを巡ってきた。一軒目はGROMのジェラート。ナヴォナ広場やカンポ・デ・フィオーリ周辺に3軒くらいも展開していて日本にも店舗を持つ新しいジェラテリアだ。決まったメニューが多いので通うと飽きる面もあるが、ここのフルーツジェラートは果物そのものを食べているようでやはりおいしい。

 2軒目はナヴォナ広場から西に2ブロック行ったパーチェ通りの教会内にあるカフェ。隠れ家的なこのカフェはアメリカンタイプのチーズケーキがおいしい上に、とても静かかつごーじゃすなサロンで寛げて素晴らしく贅沢な気分が味わえた。

 で、3軒目はカンポ・デ・フィオーリに面したフォルノ・カンポ・デ・フィオーリ。昼は午後2時半まで、夕方は午後4時45分から営業するというので午後5時に行ったら、続々とお客さんが詰めかけていた。狙いは焼き立ての「ピッツァ・ビアンカ」。素焼のピザ生地にオリーブオイルを塗ったものだが、この時間は窯から出たての熱々が買える。あまりの魅力に大抵の人が店を出るなり袋から出してちょっとかじってみたくなる程だ。私たちもちょっとかじってみたのだが、熱々でもちもちのピザは塩分がほどよく聞いて香ばしく、最高においしかった。

 その後2回、昼と夕方に行ってみたが、この午後5時の焼き立ての興奮に勝るものはなかった。

 この帰り道、何気なく立ち寄ったスーパーでカラブリア州のトウガラシ豚肉ミンチのソーセージ「ンドゥイヤ」を発見。フィレンツェで食べて以来、おいしいと思っていたので、さっそく買って茹で揚げパスタに絡め、友達と3人でヒーヒーいいながら食べた。

 そんなわけで、今日は朝から晩まで食べる事に集中した日。







2013.9.15(日) イタリア(ローマ)
ポルタ・ポルテーゼで10枚以上の快挙!

 友達がポルタ・ポルテーゼに熱い思いを抱いていると知って、ならばと一緒に日曜日の蚤の市にでかけた。ここでは週に一度の市が立つ。私たちの目的は0.5ユーロ、1ユーロ、2ユーロ、3ユーロ均一の中古あるいは新中古の衣料品だ。

 あいにくの曇り空で途中から大雨が降りだしたが、雨水がやや漏れるテントの下で次から次へと衣類を見ているうちに3時間が経過した頃には友達は10枚以上の衣類を購入していた。

 日頃からお洒落な人なので次から次につかみ取る洋服の、まずは感触で上質な物とそうでないのを見分け、上質な手触りの物からデザイン、色を見ていくというやり方。うちの旦那もこの方法だが、これが一番効率がいい。初回にしてこの方法で選んでいる友達はさすがだ。

 この日は、ウール、麻、シルク素材の季節もアイテムもバラバラだがかなりいい素材のいいデザインの物がみつかった。自分の手持ちのアイテムとどう組み合わせられるかを瞬時に判断できるというのがお洒落な人なのだというのをあらためて実感。いやー、他の人とくると勉強になる。アテンド気分の私は今日は3枚。友達の戦利品を見守るばかりだった。

 途中、友達の携帯電話に連絡が入り、今日ローマに到着するもう一人の友達が空港に迎えに行ってくれた私たちの大家アシュラフと会えないでいるという事だった。30分余りの連絡のやりとりの結果、二人は会う事ができてアパートに向かっているとの事だった。あとから事情を聞いたら、フイミチーノ空港には出口が一つしかないから出てきたら動かずに待っていろというアシュラフの指示通りに友達が待っていたのは、実は第二の小さな出口だったそうだ。結局1時間近く後に大きな出口で待機しているアシュラフを見つけに行ったのは友達の方だった。アシュラフは「一体、どこから出てきたんだ?」と友達に尋ねて、友達が「別の小さな出口から出てきた」と言うと即座に「出口は一つなのだからそんなはずはない」と否定されたそうだ。

 いきなりローマでエジプトの洗礼を受けた友達は、翌日から風邪の症状に陥り、その後一週間体調を崩した。私はひそかにエジプト的やりとりのストレスが友達を消耗させたのだと思っている。

 とにもかくにも、あらたなる友達を迎えて賑やかな3泊のローマ滞在が始まった。

 そうそう、初日の夕飯はボンゴレのスパゲッティーとピリ辛豚肉ソーセージ、ンドゥイヤのスパゲッティー。 食後はみんなで「半沢直樹」鑑賞。狭いながらも楽しい我が家的状況で見る「半沢直樹」に大盛り上がりの夜となった。







Copyright (C) 2008 World Mover All rights reserved