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10月:1,2,3,4
11月:1
2012.02.12(日) メキシコ・カンクン
女性一人旅の苦労

 女性一人で世界中を回っている旅人は私が体験していない様々な苦労がある。それを笑い話に変えて旅を続けている姿を見ると、本当にすごいなぁと常に尊敬してしまう。

 今夜はそんな風に様々体験をしてきた女性からインドでのエピソードを聞いた。

 インド北部のカジュラホという町は日本語が上手なインド人男性が多くいて、一人旅の日本人女性が思わずそんなインド人と恋に落ちる事も少なくないという町なんだそうだ。私達もカジュラホに行った時に宿の主人があまりに滑らかな日本語を話すので、逆に恐ろしくなってあまり踏み込むのを控えたくらいだった。

 そんなカジュラホの観光の目玉といえば村の真ん中にあるヒンドゥー寺院。ここの寺院にそびえる塔の一面に男女がいたしている姿が彫刻されているのだ。一対一から始まって三人の模様から、果ては男性と馬という組み合わせまで、そんなつもりはなかったのに思わずしげしげと見続けてしまうという恐怖の観光スポットなのだ。

 ここで件の女性が彫刻を見ていると、寄ってくるわ、寄ってくるわ、インド人男性が次々にナンパをしかけてきたのだそうだ。いわく「こんな彫刻を見ているんだから、君と僕もねぇ・・・」という具合だそうだ。彼女がいくら「いや、私は美術に興味があって・・・」といっても「まーたまた、そんな事言っちゃってぇ」と言われてしまうから、断るのに大変に苦労したということだった。

 さもありなん。女性一人旅の苦労は計り知れないのだ。


2012.02.11(土) メキシコ・カンクン
メキシコ人の風景

 午後からLas Americasという大型ショッピングモールに行ってきた。

 アメリカ系のシアーズというデパート他デパートが2軒、大型スーパーマーケットが1軒入っていて、他にはアパレル、ジュエリー、シューズ、バッグ、スポーツウェア、フードコートと一通り揃う大きなモールだ。

 土曜日の午後とあってモールは家族連れや友達、恋人同士のメキシコ人がたくさんいたのだが、彼らがそぞろ歩くショッピングモールの通路の50mおきくらいに頻繁に「体重と身長」を測定する機械が置いてある。体重と身長だけだと2ペソ(約12円)、血圧も測れる機械では5ペソ(30円)となっていた。

 「こんなに頻繁にあって誰が使うのよねぇ」と思っていたら、あちらでもこちらでも測定器に乗っているメキシコがいる。明らかにデート中の彼女も測っているのが面白い。日本だったら彼氏に体重なんか教えないと思うのだが、こちらでは「えへへ」という表情で彼女が測っていたりした。メキシコ人は体重計なんか余計なものは家に置かないんだそうだ。宿のオーナーいわく「メキシコ人の家はがらーんとして何にもない」のだそうだ。

 私達も測ろうとしたら小銭が一人分しかなかったので旦那が測った。年明けに測った時よりも8kg減。この1ヵ月の努力の甲斐が数値に表れてよかった、よかった。

 この計測結果はスーパーのレシートのように印字されて出てくるのだが、印字の真ん中部分が縦に1cm幅くらい全て印刷されていない。つまり身長も体重も小数点以下しか印字されて出てこなかった。測定した時に液晶に表示される数値を見ていなかったら測り損になっていた所だ。さすが、メキシコ。


2012.02.10(金) メキシコ・カンクン
今週の成果

 今週は本当に毎日ホテルゾーンを真面目に歩いた。月曜日と火曜日は8kmだったが水曜日からは10km。速歩で2時間をたっぷり歩く。しかも、夕飯はキャベツあるいはなしという強行。その甲斐あって金曜日の今日はげっそりとやせてきた気がする。

 宿の体重計が壊れていなければはっきりとした結果がわかるんだけどな。

 今日は暑かった。抜けるような青空とネオンチューブのようなとろみのあるカンクンの海の色、照りつける太陽は角度を上げて焼きつくようだが、頬にあたる風はやや冷気を帯びている。カリブ海にいることを実感しながらのウォーキングは気持がいい。

 暑かったし、今週頑張ったし、結果もでてきたということで、今から私はビールを飲んでしまうのだ。


2012.02.09(木) メキシコ・カンクン
「かっこいい」の基準

 昨年末、日本に帰ってテレビを見たら「向井理」君という20代後半の若手俳優さんが大人気で、彼の姿を見ない日はないくらいテレビに出まくっていた。

 背が高くて顔が小さくて優しい顔立ちなのに、知的で鋭いまなざし。一目みて誰もが「ああ、かっこいいなあ」と思える俳優さん。しかも、どこか懐かしいようなハンサムすぎない所が親近感を沸かせる。

 そんなイメージを持ちつつ、昨日、同じ宿に宿泊する旅仲間と向井君の話になった。二十歳の大学生の女性はアルバイト先で「生」向井君を目撃したということで、それはもう、テレビの中の向井君以上に素敵だった。大学生の友達の間でも普通に人気があるという。ふーん、若い人にも人気なのね。いつの時代でもハンサムっていうのはハンサムよねぇ。

 と、話を聞いていたら、横から九州から来た青年が「向井君ってオードリーの春日の相棒に似てません?」と言い始めた。オードリーというのも年末のテレビ番組によく出ていた若手お笑い芸人で、体も顔も大きい春日という人とコンビを組む男性は、小柄で春日に比べると印象が薄い突っ込み役。最近ありがちな、「お笑いなんだけどハンサム」という系統ではなく、ベタにお笑いという感じのコンビなのに、ああ、それなのに、言われてみたら向井君は春日の相棒に似ている点がある事を自分の中に認めてしまった。

 それが2日前の話。以来、ネットなどで向井君の顔を見る度に「オードリー」が頭に浮かんできて、あんなにかっこよく見えていた向井君が段々そう見えなくなってきてしまったのだ。

 どうしてくれよう!

 「向井君、かっこいい」という私の価値基準がいかに脆い根拠の上に成り立っているのかを思い知らされたのだった。年齢を経てくると一見したビジュアルに魅力を持ち続ける事が難しくなってくる。特に対象が物言う存在ともなれば、その内容や話し方に表れるその人の内面にすぐに興味が移って、自分の印象もその人の内面に対してのものにすぐなってしまうからだ。そういう意味ではドラマやバラエティーに出まくっている向井君は物言う存在なので、すでに私の中では「かっこいい」の基準からどんどん「普通」へと移行していたのが、先の「オードリー」発言で決定的になったといえる。

 あとは向井君が色んなドラマに出て、俳優さんとして磨きがかかってきたら、再び「かっこいい!」と思えるんだろうなぁ。向井君には頑張っていい俳優さんになって欲しいものです。

(※)これを読んで向井君がオードリーに見えてきたあなた!それは私のせいではありません。あなたの中に既にそういう評価があったのでーす。


2012.02.08(水) メキシコ・カンクン
ビギナー段階での語学上達の極意

 先日、宿の経営者のK氏と語学上達について話がちょっと面白かったで記録しておこう。K氏は日本で大学卒業後にアメリカに渡って英語を習得し、後にメキシコでスペイン語を学んでから中南米を旅行したという経歴を持っている。だから、バックパッカーの大先輩でもあるし、語学習得に関しての先輩でもある。

 長年スペイン語圏に住んできて数々の日本人を見つめてきたK氏が仰るには、語学上達への道は目的を持つ事だという。

 日本の大学のスペイン語学科などに在籍もしくは卒業してから来た人は、語学そのものが学習の目的になっているために、正しく話そうとするあまりに最初の中級レベルに達するまでが非常に時間がかかる。それに対して、こちらで何か仕事をするとか、語学以外の何かを学びに来たとか、彼女を作ろうとか、何らかの強い目的意識を持っている人は、多少文法が誤っていようとガツガツと話していく。目的も決まっていて言いたい事があるから、文章も思い浮かぶし、話の範囲も限定されているから覚えるべき単語もより専門的に詳しくなる。気のいいメキシコ人のことだから、皆、丁寧に修正してくれる。すると、どんどん上達していくのだそうだ。

 中級以上になったら細かい文法も問題になってくるのでスペイン語学科の人の伸びが今度は早くなるのだそうだが、初期段階でははちゃめちゃでもいいから、とにかく突き進んで行くのが上達への道だと仰っていた。私もこの意見には賛成する。世界中で話されている英語なんて、日本で英語を勉強した人が聞いたら眉をひそめるような文法がまかり通っているが、所詮、語学は意思疎通のツールにすぎないのだから、通じりゃいいという乱暴な言い方もできるのだ。ざっくりと話せるようになってから、細かい部分に目を向けるという順序で学ぶのがいいんじゃないかと思っている。

 以前、ラジオのDJだという旅人に出会ったことがある。彼は出会った人との面白いエピソードを山ほど抱えていて、行く先々の町でその話をして人を笑わせたいという野望を持っていた。かれの場合は強い目的意識があると同時に、コンテンツを持っている。私は、中級以上からは「コンテンツを持っている」という事こそが大切なのだと思っている。

 人はどうして語学を学ぶかといえば、自分の意思を相手に伝え、相手の考えを理解する。つまりコミュニケーションツールとして学びたいのだが、旅行レベルの語学より上を目指すなら、自分の中に語るべきコンテンツがない限り習得しようがないという気がする。

 ということで、日本人旅行者とおしゃべりして、まずはコンテンツ作り、の日々を送っている。


2012.02.07(火) メキシコ・カンクン
カンクンの観光情報

 今日得た、カンクンの観光情報を2つ。

 カンクンでのウォーキングは、旧ヒルトンホテル、現在イベロスターホテル前から北上し、ココ・ボンゴというクラブのある繁華街まで6kmくらい、波打ち際を歩いてみたのだが、砂に足をとられて筋が痛くなってきてしまった。

 ということで、浜辺ではなく道路を歩く事にしたのだが、今度は6kmでは物足らない。

 ということで、今日は9km離れたソラリスホテル前からスタートすることにした。どこから測ったかはわからないが、ソラリスホテル前には19kmという表示がある。

 この表示が18kmになった場所にホテルゾーンを一望できる展望ポイントがある。ここから緩やかに湾曲したビーチが北端にあるホテルまでずーっと見渡せるのだ。

 以前にも行ったことがあったが、すっかりここの存在を忘れていた。久しぶりに見るここからのホテルゾーンは相変わらず素敵だった。

 わざわざタクシーで来る人もいるようだが、R-1のバスが通るので気軽に来られる。メキシコ人にも外国人にも人気のスポットで、タコス屋台、セビッチェ屋台、フルーツ屋台などがポツポツ出ていた。

 2つめの情報は、今同じ宿に宿泊している旅人から。

 彼は今日プラヤ・デル・カルメンに行って、そこからセノテ巡りをしてきた。セノテというのはユカタン半島の地下に流れる水脈が見られる場所で、地下に出来た洞穴の中に美しい巨大な水たまりができているのを見たり泳いだりダイビングするのが人気だ。

 プラヤ・デル・カルメンから朝早く出発するツアーがあるのだが、カンクンから1時間バスに乗ってプラヤ・デル・カルメンに到着したら、既に全てのツアーが出払っていたそうだ。そこで、彼はコレクティーボという乗合バスに乗って自分でセノテを巡ってきたのだそうだ。ツアーに比べたら格安で行けるし、セノテ滞在時間も自分で自由に決められる。とーっても良かったという感想だった。

 以上、情報2点が今日の日記。


2012.02.06(月) メキシコ・カンクン
乙な車内ライブにチップが飛び交う

 ビーチのあるホテルゾーンに向かうバスは運転手さんの気分によって大音量の音楽がかかっている。

 ある時はマリアッチ、ある時はサルサ、ある時はR&Bというように。大抵は騒々しくてダンシングな曲が多い。

 ところが今日は珍しくしっとりとしたバラード調のマリアッチ。しかもとてもいい声が聞こえてきた。この運転手さんの選曲に感心していたのだが、混んでいたバスから人が少なくなってきてみれば、運転手さんの脇でマイクを手に熱唱する男性がいる。

 なんと、ライブだったのだ。

 スペイン語の歌詞の内容はよくわからないけど、拾えた単語が「駅、忘れる、心、あなたのような女性を私のように愛する〜」と来た日には別れの歌なんだろうな。でも哀しい曲調ではないのがまた哀しみを誘うタイプのラテン曲で、見えてきた海の風景にマッチして何ともいえないライブになった。

 2曲歌った彼は「このジュークボックスが俺のマリアッチさ。皆さん、今日は聞いてくれてありがとう。ちょっとチップをもらえると嬉しい」とバスをまわってチップを集めて下車していった。

 実は帰りにもこの歌手が歌うバスに乗り合わせた。何という偶然だろう。嬉しい!

 帰りは夕方になってきたということもあってか客の反応が良くて、バスの通路を歩く彼の右から左からチップを渡す腕が伸びていた。その中には全身刺青を入れた巨漢でドレッドヘアーの20代後半のアメリカ人とその彼女というカップルもいた。あんな恐ろしげな風貌なのに、チップを渡しながら「良かったよ!」と親指をたててニッコリほほ笑む。アメリカンな映画のワンシーンみたいだ。

 次はいつこの歌手に出会えるかなぁ。


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