2014年 |
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2月:1,2,3,4
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4月:1,2,3,4
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2012年 |
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3-3
5月:1,2,3,4
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2013.10.28(月) イタリア(ミラノ)
今日の発見
恒例のウォーキングの日だが、用事があっていつもとは1本北側の道を通って行くことになった。
しばらく歩くと右手にレンガ積みのクラシックな教会が見えてきた。古いのに装飾が美しくメンテナンスもきちんとされている。あれ?こんな教会、あったかななぁ。と歩いて行くと正面玄関に出て、この教会がレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を展示している有名な教会だったとわかった。
表側からしか訪れた事がなく、帰る時もまた表玄関を背にして帰るばかりだったので、裏手からアプローチしたのは初めてだった。裏側からのアプローチもまた素敵だったというのが今日の発見。
こういう小さな発見というのは意外に楽しい。
2013.10.29(火) イタリア(ミラノ)
市(メルカート)通いの結果・・・
そろそろ日本に戻る。
メルカートに通いつめて、もう少し、もう少しと買いためてきた洋服を前に機内預け入れ荷物の重量制限の壁が立ちはだかっていた。しかも、今回は冬服が多いのでこれから日本で着たいものばかりなので、まだ袖を通していないものもいくつかある。
最初からわかっていた事だが、重量を超えたものについては郵便で送るしかない。
ということで箱を近所の靴屋からもらってきて詰めてみたら2箱、総重量30kgにもなった。こうなるとちょっとした引っ越しである。うんしょ、うんしょと2箱を郵便局に運んで一番安いSAL便にしたら合計110ユーロ程度になった。8割の洋服はメルカートで1ユーロで買いそろえてきたものなので送料を加味してもまだ安い。久しぶりに着るものに充実した日本の冬になりそうだ。
明日の出発に先立ち、ちょいと印刷しなければならない用事があってネットカフェを探して街を南下して歩いていたら、とうとう外周道路にまで達してようやくネット屋がみつかった。
無事に印刷を終えて、その近くにあったスーパーマーケットに立ち寄ってみたら、ずーっと探していた安い「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」がみつかった。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはトスカーナ州の高級ワインだがフィレンツェでは20ユーロくらいのがあったはず。そう思ってミラノで探していたのだが、どうしても28ユーロ以下でみつけられなかった。ミラノを明日去るという今日になって、郊外との境目の外周道路のスーパーでやっと発見できた。しかも、今日はバーゲンで16ユーロになっている。
移動の前日は体調を万全にするためにお酒は控えるようにしているのだが、この状況ではやむを得ない。飲むしかないな。
ものすごく臭いけどおいしいチーズと、サラミとブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。ここの所、サルディーニャ島のワインが多かったが、久しぶりにトスカーナのサンジョベーゼ系の香りを楽しみながら飲んだらあっという間に1本がなくなっていた。
2013.10.30(水) イタリア(ミラノ)→日本
日本へ
ミラノから一気に日本へと帰国する。
今までマルペンサ空港に行くといったら、中央駅から空港行きのシャトルバスで行く事しかしたことがなかったのだが、アパートの大家さんに相談したらタクシーでカドルナFSまで行き、そこからマルペンサ・エクスプレスという列車で空港まで行けばいいという。
シャトルバスが10ユーロに対して列車は11ユーロ。アパートからカドルナFSまではタクシーで10ユーロ、中央駅までは18ユーロ。総合的に考えるとカドルナFSから行く方が安いという結論になった。空港に向かう交通機関にバスと列車があったらバスが安いに違いないと思い込んで、調べてもいなかったので大家さんの情報は大変に助かった。
マルペンサ空港の待合ロビーにはVenchiのショップがある。最後の最後までジェラートが楽しめるというのは粋な計らいだし、値段が通常と変わりないというのも素晴らしい。
というわけで、まんまと相手の戦略に乗せられて空港でジェラートを食べてしまった。Venchiはそもそもチョコレートのお店なので、一種類はチョコレートのアマゾニス。もう一種類はピスタキオ(ピスタチオ)。最近出会ったイタリア人の数人が、そのジェラートがおいしいかどうかはピスタキオの味で決めると言っていたのが思い出される。Venchiのピスタキオ。私としては合格ラインなのだが、イタリア人ならどう言うだろうか。
アエロフロートなのでモスクワでトランジットする。待ち時間が3時間ほどあるので空港を探索してみた。リニューアルされたのか、前回と異なるターミナルに到着しているのか、今回のターミナルは新しい感覚の内装でヨーロッパの空港とのギャップが大分なくなっていた。ぐるーっと探索してまだ時間があったので、Fridaysに入ってビールとバッファローウィングでディナーを楽しんだ。妙にアメリカンなテンションで「ヘーイ、ガイズ、今日はどんなディナーにする?」と店員が聞いてくる。モスクワでバッファローウィングでアメリカンなノリのロシア人店員。他にはアニメキャラのように黒髪ショートボブでボーダーの膝上までくるハイソックスをはいて猫耳のヘアーバンドをした女性店員もいた。ロシアも動いているんだなぁと肌身で感じる体験だった。それにしてもモスクワのFridaysのバッファローウィングはカンクンのフーターズのそれよりもよっぽどおいしかった。あざとくタバスコでびちゃびちゃになった手羽のから揚げを塊が多く残るブルーチーズソース(いや、ソースというよりブルーチーズそのものだったような・・・)にベトーッとつけて食べるこの料理は、いくら夫にB級といわれようとおいしいと思う。
モスクワから日本までは飛行時間8時間半。2時間以内の映画なら4本見られる。さーて、何本見られるだろうか?
一発目はフィッツジェラルド原作の「華麗なるギャッツビー」。今年作られた映画でギャッツビーはレオナルド・デカプリオが演じている。久しぶりに見るデカプリオ氏は痩せて大人になっていて、なかなか魅力的だった。
空港でほぼ満腹になっていたので、機内食で「魚」を選択して、あまりの味わいに半分も食べられなくとも失敗したショックは受けずに済んだ。アエロフロートに乗るなら、事前に食事を済ませておくというのは一つの手だ。
2013.10.31(木) 日本
日本へ
機内で引き続き見た映画は「シルク・ド・ソレイユ」。フランスのサーカスの概念を超えた新しいサーカス集団が作ったファンタジーで芸術性もあってとても面白かった。3本目はインドを旅する白人3兄弟の珍道中の話だったが、途中で撃沈。知らない間に眠りに落ちてしまい、結局2.5本で終了となった。
LCCにはない既存航空会社の映画見放題サービス。ついつい見てしまった。
約1年ぶりにもどってきた日本は特に大きな変化があったようには見えなかった。地元タクシー会社のおっさんのため口も相変わらずだ。
夕飯におでんを作ってくれた母に感謝しながら、久しぶりの和食を楽しんだ。
2013.11.1(金) 日本
本物が高い国
イタリアからおいしいパスタを買ってきたので、トマトスパゲッティーのアマトリチャーナを作ることにしたのだがトマト缶を見つけるのに一苦労した。
種類が少ない上にクエン酸入りやらトマトジュース入りなど純粋なトマトの水煮を見つけられない。生のトマトは一つ138円もした。
ベーコンは健康志向を受けてか脂分が少ない赤味タイプ。これでは十分な味がでない。イタリアンの「パンチェッタ」と書かれた品物はとっても高かった。
チーズはもっとひどい。本物のパルミジャーノ・レッジャーノを買おうとしたらおつまみサイズの40gで298円。それ以上のサイズの物は売っていない。日本でパスタに使うので一番ポピュラーなのがアメリカ産の「パルメザンチーズ」なのだった。そうだった。それではと「とろけるチーズ」に目をむけると、原材料には「セルロース」とかが入っていてもはやチーズでさえないようだった。
こんなにイタリアンが大好きな日本人が多いのに、イタリア料理を材料からちゃんと作ろうとするととても高くなってしまう。
それに対してできあいのパスタソースは安価な物が種類も豊富に販売されている。カレーもカレールーやレトルトカレーのコーナーがとても広くて値段も安い。しかし、こうした製品には原材料に化学薬品の名前や保存剤が必ず使われていて、とてもおいしいとは思えない商品ばかりだ。
こんな状況はもう何年も前からそうだった。そうだ、そんな事はわかっていたのに・・・。
昨日、日本に戻ってきてさして違和感を感じなかったが、今日スーパーに行ってみて大いに違和感を感じた。それは今年の旅がイタリアの「食」に注目してきたことが大きな要因だと思う。ミラノの大家さんの大学生の息子は「チェーン展開しているGromがいい素材を使っているとは思えない」と断言していた。Gromは日本にも支店のある人気のジェラテリアで天然素材を使っている事を売りにしているのに。フィレンツェで一緒に暮らしていたカメルーン人の女性はアフリカ料理を作るための材料を、さして高い値段ではなく調達できていた。彼女の料理は小麦、クスクス、干し魚と天然素材の物ばかり。小さい子供がいるから尚更素材を気にしているのだが、予算に頭を悩ませることなく実現できている。
イタリアも仕事が忙しい人のためにレトルト食品や冷凍食品も増えてきているが、日本ほど食品が工業化している感じは受けなかった。日本はなんだかまずい方向に突き進んでいると感じる。
2013.11.3(日) 日本→日本(沖縄)
初めて沖縄へ!
LCCが沖縄へ就航すると聞いた時から「沖縄へ行ってみたいなぁ」と即座に思っていた私たちは、今年11月を沖縄で過ごすことに決めた。
せっかく行くのだから、とっぷりと沖縄文化を知りたいと選んだのがウーファー。WWOOFという組織はWorld
Wide Opportunities on Organic Farmsの略で直訳すれば「有機農家での世界的な機会」ということになる。有機農家とそれを知りたい人をつなげる機関で世界中で国ごとに運営している組織だ。有機農業を知ってみたい、体験したい人は、体験したい国のWWOOF会員になる。会員になるとネット上で農家のリストが見られるので、そこから行ってみたい農家を選んでメールなり電話なりでコンタクトを取り、相手に受け入れられたら農家に滞在して農業を体験するというしくみだ。労働時間は一日4-6時間で、労働するかわりに宿泊と食事が農家側から提供される。
2年前にフランスでウーファーとして3軒の農家に滞在した経験が素晴らしかったので、今回は沖縄でやってみようと思ったのだ。
飛行機はジェットスター。沖縄近くになって高度を下げるとサンゴ礁に囲まれた島が見える。こんな感じの景色は東南アジアや、アフリカやカリブ海でも見てきたが、いつでも機内の周囲の乗客は外国人であるのが当たり前だった。
こんなに日本人だらけの飛行機でこういう景色を見ているという経験が斬新だった。自分の国にこんなにワクワクする風景の場所があると思うと、とても嬉しくなってきた。
飛行機から降り立つとムワーッと暖かい空気に包まれ久しぶりに体が緩んでいく気がした。まるでバリ島にでも来たかのような開放的で楽しい空気が感じられてくる。
目指す農家は伊芸農園といって沖縄本島の北部にあるので、空港から高速バスに乗って1時間40分の名護バスターミナルまで行き、車で迎えに来た農園のお父さんと落ち合って農園まで連れて行ってもらった。
日曜日ということもあり、今日は作業はなくゆっくりさせてもらった。
夕飯はミミガー(豚の耳)ときゅうりの酢味噌和え、沖縄ソーキそばなどいきなり沖縄料理オンパレード。おそばを食べていたら近所でペンションを営む人が遊びに来て、そこからビールだ、泡盛だとお酒の飲み会になっていった
話題は、新しい農場の技術について、ペンションのご主人が2年間留学した先のアメリカの話とか、他の農家が民泊で受け入れている高校生が発した苦情などなど。日本と海外、都会と田舎など様々な観点からの比較文化の話があり、なかなか面白い。
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