> 詳細内容
2014年
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2014.5.26(月) 日本(沖縄)
今回の民泊は男の子!

 作業はトマトの収穫を全員で。ワイヤーメッシュが終了したので全員がトマトに集結。お陰で午後は木のメンテナンスに入れた。

 今日は中学生5人が民泊にやってきた。陸上部とテニス部という体育会系の5人はなかなかハンサムで愛嬌もあって全員女の子に人気がありそうな感じ。中でも一番モテるというテニス部の子はお父さんやお母さんを気遣い、常に仲間にも気を配っている。

 トキのサンシンコンサートも入り、盛り上がった夜になった。

 それにしても、前回来た女子で男子から一番人気があるという子も一番気配りがある子だった。今時の中学生のモテるポイントってそこなんだろうか?

 「空気読め」の親に育てられた子たちが、気配り、気遣いのできる事が最上級だという価値観になっているって事なのだろうか。社交性が高まっているという点では今までの日本人から比べると進化していると思うが、もし気遣いがプライオリティーのトップに来ているとしたら、うーん、そんな事じゃフランス人なんかとぶつかった日には、もう、勝てないなぁ。。ユニークな発想、独自の意見を持つ事、人と意見が異なる事に対して彼らはどう思っているのだろうか。


2014.5.27(火) 日本(沖縄)
トキが去る

 今朝、トキが農園を去った。

 どんな仕事も厭わず優しく笑顔で穏やかなトキは、農園の夫婦のみならず農園の知人にも人気で、今回の滞在は1週間だけにもかかわらず、飲み会2回、シュノーケリング、サンシンのレッスン、ドライブと色んなイベントに誘われていた。

 今後もいくつか全国のホストを訪ねるそうだが、夏は避暑地での音楽イベントを開催するホストに滞在が決まっている。

 日本のWWOOF組織では必ずしも有機農業を営んでいるホストだけでなく、将来有機農業を行うかもしれないという条件でもホストになれるから、ゲストハウスやツアー催行会社やレストランなんかもホストになっているようだ。そうなってくると、益々フリーレイバー(無賃労働)と揶揄されそうだが、有機農家が少ない日本でこの組織を成り立たせていくためには仕方ないのかもしれない。


2014.5.28(水)〜31日(土) 日本(沖縄)
ダブルターボトルネード方式

 ウーファーが私たちだけとなり、再び静かな日々が戻ってきた。28日は通常通りトマトの収穫を行ったが、29日木曜日は夫が行っているウコン(うっちん)の雑草取りに加わった。

 うっちんは来年の収入の運命を左右する大切な作物だが、人手不足で恐ろしく雑草が生えている。70畝もある畑の雑草と取り組んでいるのはお父さんと夫の二人。手で引き抜くしかないのでなかなか苦戦している。

 どうやったら早く効率的に抜けるのか。それを考えるのがこの日の課題となった。私は、まずうっちんの周辺の草をあらかじめ引き抜いておき、あとは畝の間のあぜ道に座り込んで両手で草を抜いてはひざの下に押し込む方式を開発。

 両腕を使ってできるだけ素早く草を引き抜いてはひざ下に入れる様は、頭の中のイメージでは腕がぐるぐると高速回転している感じ。ダブルターボトルネード方式だと名付けて夫と大笑いしながらの作業になった。夕方、農園のお母さんとその友達がお茶を飲みながら談笑する中で、この命名を披露したのだが、話のポイントが命名ではなく草取りの方法に移ってしまい、ちーっとも受けなかったのは残念な事だ。

草刈りした所とそうでない所がくっきりとわかれて見える

この車付きの小さな台に座りながら作業すると楽だと言われた

うっちんを探して周囲だけ雑草を注意深く抜く

あとは一気にトルネード方式で抜きまくる

 30日はトマトの収穫、31日はトマト畑へ液肥と呼ばれる魚を発酵した栄養液を散布するので一日が終わっていった。先日、トマト畑の隅で発見した子猫は新しい隠れ家に移動していて違うトマトハウスの入り口で乳を与える母子に遭遇。4匹いたはずの子猫は3匹になっていた。あと1匹、どこへ行ってしまったのだろうか。

 31日の夜は私のリクエストでお母さんが餃子の皮を買ってきてくれたので、夫と二人で餃子作りにいそしんだ。この夜は農園の夫婦は外での会食に出ていたので、100個作った餃子のうち二人で50個を消費。久しぶりの餃子はとてもおいしかった。

 そういえば、デザートとして頂き物のおいしいケーキを食べたのだが、その中に、以前ドイツ人ウーファーがいる時に知った沖縄の「ジャーマンケーキ」があった。あの時はドイツにあるシュガーコーティングのケーキをアメリカ人が勝手にココナッツに置き換えて、それが米軍兵士を介して沖縄に伝わっていると勝手に想像していたのだが、このケーキを開発した人の名前がジャーマンであることが今晩判明した。色んな発見があるものだ。


2014.6.1(日) 日本(沖縄)
ついにヒージャー汁、しかしライト版


 5月18日に仕込んだ月桃のウォッカ付がいい感じにエキスを出しているように見えたので、いよいよ手作り化粧水に混ぜて今日から使い始めることにした。

 エキスは20mlくらいだけ入れてみている。月桃の甘くていい香りがする。容器はこちらで市販されている月桃エキスが入った化粧水の入れ物を再利用。100mlで2000円程度と高級な品だ。




 のんびりと作業休日を楽しんでいたら、夕方から何やら炭火のような香りがしてきた。お母さんがヒージャー汁を作っているようだ。近所の牧場主がヒージャー(ヤギ)屋にヤギを売りに行ってさばいた帰りに、残り物をおすそ分けしてくださった。そのヤギ肉を塩味のみで薪で3時間煮込むとヒージャー汁になる。

 器の底に生のフーチバー(よもぎ)を敷いてアツアツの汁を注ぎ込む。ヤギ独特の臭みを消すために入れられた和風ハーブのフーチバーが半煮えになって効果を発揮していた。といっても、今日のヒージャー汁は肉のみのいわばライト版。本物は内臓と血が入って臭みと脂倍増の「こってり臭い汁」で、それがたまらなく旨いのだそうだ。実は公式のと屠場では衛生管理上、内臓と血は廃棄する事が義務付けられているので伝統的なヒージャー汁を食べるには自分でヤギを解体しなければならないのだそうだ。

 本物のヒージャー汁を求める客の要望に応えるべく、山林でヤギを密かに解体するヒージャー屋もいるらしい。サルディーニャ島のうウジ虫チーズを思い出す。チーズの中にウジ虫がいてチーズを食べては排泄することでクリーミーに熟成していくという壮絶なチーズがあると雑誌やテレビで見た。こちらも衛生上、販売禁止されているが、地元では密かに売られているらしい。

炭火で鍋は真っ黒

食べる分だけくみ出して最終の味調整

本来フーチバーは底に沈んでいるから地味な見た目

日本の農業について熱く語る、ように見えて実はテレビの話


Copyright (C) 2008 World Mover All rights reserved