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2014年
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6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
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7月:1,2,3,4
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9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2012.02.19(日) メキシコ・カンクン
第二回、カンクンでラーメン作り

 先々週から2週間。再びラーメン作りに挑んだ。といっても、今回はスープに力を入れ、麺はインスタントの乾麺を利用。

 今回めざしたのは「こってり」としたコク。そのために使ったのが、鶏の足先と豚足。ここメキシコでは両方とも普通にスーパーで手に入るからすごい。

 足先と豚足は沸騰した湯で2-3分茹でて湯を捨てる。これで生臭さのもとになる血をのぞいたつもり。

 次に足先の黄色い皮と爪を取って、包丁で切りこみを入れながら鍋に投入。豚足、豚腿輪切り、玉ねぎ、ポロネギ、人参、セロリも入れて煮込み、沸騰したらあくを取り、今回はオーナーに借りた圧力鍋を使っているのでフタをしてピンが立つまで加熱して30分たったら火をとめて、翌日まで放置した。

 翌日となる今日、日曜日。もう一度火を入れる。足先のコラーゲンが大分溶けだしてスープは白濁した感じだ。ここに、乾燥した小魚と昆布から取っただしと先々週チャーシューを作った時にできた醤油ベースの煮汁を加えて、最終的に塩で味を調整。これで、今日のスープのできあがり。

 今回の具は、もやし炒め、半熟玉子、ニューヨークステーキを使った牛のたたき、コリアンダー。牛のたたきは完全に熱したフライパンに薄く油をひいて、各面15秒ずつ加熱してから火を止める。肉を即座にアルミホイルで包み、そのフライパンに金属鍋式を置いた上に肉を置いてフタをして15分放置した。

 でもちょっと火入れが少なすぎて指で押すと柔らかすぎたので、鍋式に置いたまま加熱。ちょっとしたオーブン焼きの状態だ。これで10分加熱して別皿に取りだしておいた。

 最初に焦げ目をつけた時以外は表面にもストレスを与えなかったので、かなり均等に熱が入ってむらなくピンク色になったのが大正解!ラーメンに使った余りは夜に軽くフライパンで炙ってマスタードドレッシングで食べたのだが、これもかなり美味だった。うまくできたなぁ。

 スープの味は一緒に試食したオーナー曰く、前回よりずっとラーメンらしいとのこと。ラーメン好きな宿泊者にもスープを試飲してもらったが、「へたなラーメン屋よりずっといけてる」とのこと。おお、今回はかなり好評なようだ。

 ただし、スープが濁っているのが気になる。圧力鍋を使ったからだろうが、短時間でかつ澄んだスープにできないのか?次回の課題。

 あと、インスタントの麺を入れると汁が薄まるのでスープはもう少し濃い味でよかった。また、まだ臭みが残っているのが問題だ。

 色々と問題は残るけど発展しているからまぁよしとする。


2012.02.18(土) メキシコ・カンクン
ストレスがないらしい

 イナガキ療術院のイナガキ氏に再び活元運動を教えて頂いた後、旅先でも簡単にできる体調の整え方も教えていただいた。

 うつ伏せになった患者の背骨の両側を首から腰にかけてスーッと指でなぞると、体調がすぐれない部分だけは固く張って感じられる。

 その部分に手のひらを当てる。ただそれだけだそうだ。

 ただし、これを行う前に施術する側は手に気を集めておく必要があるそうだ。つまり、活元運動の最初に行う動作で、正座して両手を顔の前で合わせる程に近づけて、互いの手のひらの熱などを感じたら、目を閉じて大きく深呼吸して手に気を貯めるのだそうだ。その上で、上の行為を行うと、患者の固く張った部分を和らげることができ、結果体調を整えられるということだった。

 実感してみたいと思ったのだが、残念ながら夫も私も背中がふにゃふにゃと柔らかくストレスも体の悪い所も見つからない。今週は食べすぎもなく、酒も飲まず、運動もちゃんとしてきわめて正しく生活している上に、活元運動を行った直後というものもあり、折角教わった方法だが実感はできなかった。

 「あっはっは、こりゃぁストレスがないですな」とイナガキ氏に言われて終了。次回、移動などして疲れた時にもう一回試してみよう。それにしても、イナガキご夫妻は丁寧に教えてくださって楽しかった。ありがとうございました。


2012.02.17(金) メキシコ・カンクン
一日10kmのウォーキング

 今週のウォーキングも今日で最後。先週もそうだったが一日10km歩いてみると木曜日と金曜日は段々と疲労が蓄積されてくるのを感じる。

 特に今週は水曜日に出発時間の遅れを取り戻そうと速度をあげすぎて膝が痛くなってきた。

 なぜ膝を犠牲にしてまで帰りの時間にこだわるかというと、宿に入っているNHKの朝の連続テレビドラマ「カーネーション」の放映が夕方5時からあり、これを観たいがためなのだった。

 ということで、今日の課題はいかに膝を守りながら10km歩くかということだった。

 まずは速度を下げ、各ホテルに嫌われそうだがアスファルト脇のホテルの芝生の上を歩くようにしたのだった。時間的には通常2時間のところ2時間10分になるくらいの減速だ。これだけで、ちゃんと10km歩けたばかりでなく、歩き終わる頃には逆に痛みが取れて楽になった。不思議だ。

 こうして今週も50kmを達成。いやー、明日から2日間はビール解禁だ!


2012.02.16(木) メキシコ・カンクン
ラテンダンスは合気道?

 同じ宿に宿泊しているイナガキさんから野口晴哉氏が考案した活元運動というのを教わった。

 イナガキさんは浅草で療術院を営んでいる御夫婦なのだが、色んな話の中で活元運動のことになり、それじゃぁ実際にやってみましょうということになったのだった。

 野口氏についてwikipediaで調べてみると「整体」という言葉を作った事でも知られる、人間の健康を維持するための体操を編み出した人だとわかる。この写真からは新興宗教みたいな印象もあるが、野口氏の活元運動はそもそも古神道の行法だったものから宗教色を取り除いて健康法としたものなので、そんな動きも残っているのだと思われる。

 本来2時間くらい行うものを30分のショートバージョンでやってもらった。続けて行うことで効果がでるので、今日の一回で体がどうこうなったわけではないが、道具がいらないし体に負担がかからないやり方なので続けたらよさそうな予感。

 で、運動指導の後にイナガキ先生と手のひらを合わせて先生の手の動きに誘われるままに体を動かすというのを行ったのだが、これが不思議だった。最初、左右に手を揺さぶられるのに合わせて体を動かしていた時は手と手がはずれそうになったりしたのだが、そのうちグルグルと先生の周囲を走り回る動きになるともう手はぴったりと離れなくなる。これが「合い気」というものですと先生から説明された。

 この感覚は私の今までの経験でいうと、サルサやタンゴに近かった。サルサやタンゴでは、女性はもちろん基本ステップを習得する必要があるが、同時にパートナーの男性がどのような方向に自分を持って行こうとしているのかを体で察知することがとても重要だ。私が先生によく注意されたのは「はい、自分で踊ろうとしないで」という事だった。だからダンスを習っている時は、なるべく自分の意志はなくして相手の意志を汲み取る事に意識を集中させていた。

 この感覚が今日の「合い気」で先生の手の動きに従っている時ととても似ていたのだ。

 合気道はアジアの専売特許だと思っていたが、同じコンセプトを使ってラテンの女性はダンスをしている。彼女たちに合気道を教えたらすぐにも凄腕のマスターになるかも!


2012.02.15(水) メキシコ・カンクン
北インドで勝つ方法

 現在、宿に男子大学生2人組が宿泊している。旅好きな彼らはこれまでにも世界の様々な場所を訪れていて、その体験話で盛り上がった。

 面白かったのは北インドの話。デリー、アーグラー、バラナシは世界遺産も多く、高級なパッケージツアーではゴールデンルートと呼ばれるらしいが、バックパッカーとして移動するにはろくな話は聞かないルートである。彼らも事前の調べで様々な話を聞いたらしく、相当緊張をしながらインドに入国したらしいのだが、噂に聞いているような事は一切起こらず、むしろ皆がとても親切で拍子抜けしまったというのだ。

 そんな旅人には初めて出会った。このルートといったら当人にとっては悲惨で、話を聞く者にとっては抱腹絶倒の面白ネタの1つや2つはみーんな持っている。今回もどんな面白い話になるかと思っていたら全く違う角度から面白い展開になってきた。

 なぜ、彼らだけは嫌な目にあわなかったのか。

 色々と聞き込みするうちに、こんなエピソードがヒントになった。その旅で、一度だけ彼らをだまそうとしたインド人がいたそうだが、周囲の人がすぐに「やめとけ、やめとけ」とだまそうとするインド人を制して何事もなく終わってしまったそうだ。インド人が勝負を挑む気持になれない、その理由は、彼らが二人とも身長185cmを超える長身だということなんじゃないかと思い当ったのだ。インド人はとても頭の回転がよくて、無駄な事は行わない人たちだ。身長が高いことイコール勝てない相手という認識があるから、誰もだまそうとしなかったのだと、この夜の私達は結論づけたのだった。

 そう、北インドでだまされないためには「高い身長であること」、これがポイントのようだ。

 因みにこの二人のうちの一人がイスラエルを訪れた時、イスラエル在住のエジプト系住民には石やゴミを投げつけられたり、肩が触れただけで喧嘩腰になられたりと異常に不愉快な体験の連続だったそうだ。イスラエルに行くなら「身長の高いアジア人顔」は不利らしい。色々あるのだ。


2012.02.14(火) メキシコ・カンクン
バレンタインデー

 メキシコもバレンタインデーに向けてスーパーではチョコレートの特別展示が行われていた。

 「チョコレートを贈って愛の告白」というのは日本の専売特許かと思っていたのだが、そうでもないというのが新しい発見だった。

 夜になるとオーナーから宿泊者にコイン型のミルクチョコレートが振る舞われた。オーナー曰く、メキシコでは必ずしも男性から女性にということでもなく、お世話になった人へちょっとした贈り物をするのが普通だという話だった。

 ところで、バレンタインデーの特別展示に並べられているチョコレートは美々しく装飾されているものの、チョコレート自体の品質はあまりたいしたことがなさそうな物が並んでいる。チョコレートが、しかもちゃんとしたチョコレートが食べたくなった我々はスーパー内の「普通の」チョコレート売り場に足を運んだのだが、これが驚くほど貧弱だった。

 恐らくカンクンは気温が高いので板チョコなど持ち歩きにくいという理由があるからだろうが、チョコレート売り場に並んでいたのはM&Mのような砂糖コーティングしたチョコレート、スニッカーズのような一回ごとにパッケージなったチョコレートスナック、キスチョコのように1つずつ包まれたものなどで、期待した板チョコはアメリカのハーシーチョコ一社のものしか出してのみ。

 古代メキシコからカカオはあるし、オアハカではホットチョコレートが有名だというのに、板チョコがあまりないのは不思議だったなぁ。コカコーラ飲み過ぎで(消費量が世界一だそうだ)、甘い物はもう食べたくないのかしらと勝手な想像が膨らんだ。


2012.02.13(月) メキシコ・カンクン
日本人宿の楽しさ

 昨日あたりから宿泊客の数がぐーんと増えてきた。ここに来た当初は私一人で女子ドミトリーを占有していたのに、ついに全てのベッドが埋まった。華やかにおしゃべりをする女子ドミの雰囲気は、これまた楽しいものだ。これから大学生の卒業旅行のシーズン、そして南米でのカーニバルが終了して北上してくる長期旅行者を迎えて、ますます宿は混んで行くだろう。

 そんな中に、現在、私達と同年代のカップルがいる。メキシコは既に数回訪れているのだが、カンクンのしかも日本人宿には初めて宿泊するそうだ。皆が昔からの知り合いのように、ワイワイとリビングで情報交換したりおしゃべりしているのを珍しげにながめていたお二人は、「こうやって交流するっていうのは楽しいですね」とおっしゃっていた。

 そうなのだ。実は日本人宿はとても楽しい。日本人宿だけでなく、いわゆるホステルという形式の宿や小規模なホテルはリビングで見知らぬ旅行者に話しかけても奇異に思われないという特殊な空気がある。この楽しさを、日本からのパッケージ旅行で高級ホテルばかり利用する人に伝えようとしても伝わらないもどかしさをいつも感じている。だから、このカップルのように実際に飛び込んでみて「楽しい」と感想を漏らしているのを聞くのは、とても嬉しいできごとだった。


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