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2013年
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11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
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3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
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10月:1,2,3,4
11月:1
2013.7.8(月) イタリア(フィレンツェ)
エネルギッシュなイタリア人

 ウォーキングの途中で携帯電話に向かって、ものすごく怒っている女性と数分間一緒の方向に歩くことになった。

 イタリア語でまくしたてているから内容はよくわからないが、「子供たち」「あなたの息子」「両親」などという親族の単語が続出していたから家族喧嘩か夫婦喧嘩だろうか?それにしても、あんなに大きな声で携帯で話すのは、日本だったら人に見られたくないという意識があると思うのだが、私たちと歩こうがおかまいなしだ。

 赤信号で私たちが停まっていたら、彼女は怒りまくりながらそのまま渡っていく。走ってきたバイクが目を丸くして思わず停車しまうくらい、怒りのエネルギーが彼女を包みこんでいた。

 イタリア語の学習をしている。日本から持ってきた種類の異なる違う出版社のテキストを2つ使っているが、いずれにも「non e colpa mia」(わたしのせいではありません)という文が何度も出てくる。「〜のせい」にはcolpという単語を使うのだが、この単語がこんなに頻出するということは、実生活でかなり使う頻度が高いということだろう。あー、フランスばかりではない。この国も謝らない、非を認めないという文化があるのかもしれないとは思っていた。

 今日の電話での喧嘩を見ていると、相手の言う事を聞かずに一方的に何分間もどなりつけている。相手もこちらの非を認めずに、同じくこちら側の言うことを聞かずにどなっていたら、そりゃぁ何も合意に至らないだろう。「non e colpa mia」の理由オンパレードになっているのかもしれない。いやいや、エネルギッシュなのはいいが、別のもっと楽しいエネルギー面でつきあっていきたいものだ。


2013.7.9(火) イタリア(フィレンツェ)
カッシーネとベジタリアーノ

 火曜日恒例のカッシーネの青空市場に今日も行ってきた。数日前からセミが鳴き始めて、いよいよ夏に突入した感のあるフィレンツェ。市場では直射日光に照らされながら洋服をひっくり返す人が朝からつめかけていたが、今までになく12時には人が減ってきていた。さすがに暑すぎるからだろうか?

 出品からの目玉商品もあまり見つからず、見つかってもすでに持っているのと同様のアイテムだったりするので買いたい物もなくなってきた。で、今日は私3点、夫4点で合計11ユーロのお買いもの。それにしても巷のブランドが多く出ている。D&Gは偽物風も多いが、もっと安いブランドは本物だろうな。全くもって商品名のお勉強になります。

 朝8時から12時過ぎまでみっちり市場にいて、お腹はぺこぺこ。アパートに戻って荷物を置いたら、今日は先週も行ったベジタリアーノでランチだ。

 相変わらず大混雑のベジタリアーノ。今日は前菜メニューから「アスパラガスとズッキーニの玄米」(リゾット風)、メインから「ラタトゥイユ」(といっても7mmくらいのチーズが乗ってオーブン焼きされたボリューミーな一品)と「インディアンの皿」(豆カレー、バスマーティー米、野菜の生姜炒め)、デザートにチョコレートケーキ。

 インディアンの皿が超大盛りかつ豆を使っているので食べきるのに苦労したが、結局全部食べちゃった。

 ここはメニューにビーガンマークとグルテン未使用マークがついている。インド料理は何と両方のマークがついている。マクロビオティックの救世主はインド料理なんだなぁ。スパイスで野菜だけの退屈さを面白い料理に変えている。ここの食堂では、イタリアンの他に、フランス、アジア料理なども取り入れているから近所の人にも人気なのだろう。せっかくイタリアにいるのに「なんでインド料理?」と夫は言うが、やっぱ暑い日はカレーでしょ。ああ、満足。


2013.7.10(水) イタリア(フィレンツェ)
ライアンエアーと取り組む

 昨日の夜と今日の午前中にかけてイギリスの格安航空会社ライアン航空でチケットを買った。

 格安航空会社の草分け的存在にして、そのシビアっぷりには皮肉をいいたくなる客多数を生み出しているライアンエアーだが、どうしたって安いんだから仕方ない。

 例えば、先月フィレンツェからウィーンまで夜行バスで往復したのだが、バス代金は二人で180ユーロかかった。ちなみにライアンエアーはフィレンツェからウィーンは飛ばしていない。

 昨日、フィレンツェから電車で2時間ほど北上するミラノからウィーンへのライアンエアーでの往復チケットを調べたら137ユーロ。もちろん格安航空会社なのでミラノ市内からベルガモという65km離れた空港までのバス代と、到着がスロヴァキアのブラチスラバ空港なのでそこからウィーン市内へのバス代がかかる。各バス代金が片道10ユーロくらいなので、10ユーロ×2箇所×2人×往復となると80ユーロがオンされて217ユーロになる。

 更にユーロラインというバスでミラノからウィーンへ夜行バスで行こうとすると二人で280ユーロかかるという結果になった。

 ミラノ-ウィーン間はライアンがあるのでバスが高くなってしまっているかもしれないとしても、同様の距離のフィレンツェ-ウィーンと比較してもバス代とさして変わらず、時間は大幅短縮になるライアンエアーは人気が出て当たり前だろう。

 しかし、ライアンエアーを利用するにあたっては、
・予約サイトの煩雑な手続きをクリアーし
・高額の荷物代金を避けるために、荷物を減らし
・飛行機に乗る際にミスを犯してペナルティーチャージを払わないようにする
努力が必要なようだ。

 昨日、予約してみてその煩雑さは慣れていない人にとっては冷や汗物だろうと感じた。シビアなコスト管理、プラス猛烈な営業努力がサイトにちりばめられている。つまり、「フライト直前にメールなどでフライト情報を文書メールで送りますか?」「荷物は預けますか?預けるなら何キロ預けますか?」「スポーツ用品や楽器はありますか?」「保険はつけますか?」など細かく聞いてきてその都度「いらない」というボタンを選択しないと料金が加算されそうな勢い。次に、「到着時に空港から市内までバスはいるか?タクシーにするか?」「いいホテルがあるから紹介するぞ」「車はどうする?借りる?」と宣伝が絡んでくる。

 預け荷物代金がフライト代金と同じくらいになりそうだったので、真剣に何を持っていくべきか検討。

 更に、飛行機に乗る時にウェブチェックインを済ませていないとペナルティー40ユーロ、ボーディングチケットを印刷していないとペナルティー40ユーロを取られるそうだ。

 何て言うんですかねぇ。インドとかエジプトを思い出しました。見知らぬうざい国民が話しかけてくるのを、はっしはっしと切り捨て、だまそうとする業者を見極めて正しい価格を探り出していく。あの国で、「これはゲームだと思えば耐えられる」という教訓がライアンエアー予約で活かされているのだった。素晴らしい。旅をすることは本当に無駄ではない。


2013.7.11(木) イタリア(フィレンツェ)
「カメルーンの誘惑で結果出ず」からの再び外食

 昨日、夜になってキッチンに入ったらドリスが何やら料理を作っていた。聞いたら「コンチャク」という料理で大粒のとうもろこし(マイスと言っていた)、赤い豆、オレンジ色のココナッツ油、牛の胃袋、干し魚の煮物だった。「できたら試食用にあげるね!」というドリスのお言葉を断れずに夜9時に試食というには本気すぎる量の食事を食べた。

 魚のだしとホルモンのだし。そしてピリ辛で柔らかく煮た豆ととうもろこしに充分に味が染みている。これはおいしかった。


 そうそう、昨晩はそれから映画も見た。2012年ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した「塀の中のジュリアス・シーザー」。現代は「シーザーは死ななければならない」(Cesare deve morire)。ローマ郊外にある実際の刑務所で演劇実習が毎年行われているのを知ったイタリア人の映画監督タビアーニ兄弟がシェークスピアの「ジュリアス・シーザー」を題材に演劇にのめりこんでいく囚人たちの姿を追ったドキュメンタリードラマだそうだ。イタリア語字幕がついているものの、しゃべりが早いし、なんだか皆訛っているし、到底、聞き取れるというレベルではないが、それでもいくつかの単語を拾いながら最後まで見た。

 最近の芸術はインタラクティブという方向を向く物も多い。この映画がそれを意図しているわけではないだろうが、セリフによって「こういう風に思ってもらいたい」という製作者側の強い志向が少なく、見る側によって様々に受け取れるという意味ではインタラクティブな作品だと感じた。

 昨年はイタリアのネオリアリズムの古い映画をいくつか見たが(「揺れる大地」「自転車泥棒」)、あれらの作品が素人を役者として起用したのと同様に、この作品も実際の囚人を使っている。ほとんどモノクロということもあり、一体いつの時代の話かわからなくなり結局は普遍的なテーマを扱った広がりを感じた。ま、セリフをほとんどわかってないですが。

 で、今朝の体重測定では本来落ちるはずの体重は増加。やっぱコンチャクのせいだな。しかし、おいしかったし、カメルーン料理なんて滅多に食べられるものではないから仕方ない。

 今日は今日でお楽しみのランチ予定があるので朝ご飯を控えて何とか釣り合いを保とうとしてみた。

 本当は今一緒のアパートに住んでいるヨーヨーから教えてもらった中央市場近くのLa Capannina Bistrotに行こうかと思っていたが、その前から気になっていた「イル・コンタディーノIl Contadino(農民)」というトラットリアも捨てがたい。検討した結果、イル・コンタディーノに行くことにした。

 決め手は変わった素材が安く食べられるという点だ。地元男性の一人ランチ利用が多く、メニューは昼ならワインなし11ユーロ、ワイン付き11.5ユーロでプリモ、セコンド各7-8種類、付けあわせ5種類くらいから選択自由、水とパンが付いてくるのに席チャージなし。

 注文したのはチンギアーレ(イノシシ)のタリアータとカニのスパゲッティー、メインに牛肉のオムレツ巻きトマトソースとうさぎのロースト(写真)、付け合わせにフライドポテトとアーティチョークの茹でたの。とにかくパスタのボリュームで夕飯が食べられないくらいお腹いっぱいになった。パスタ頼んで付け合わせにポテトはだめだ。そこだけ反省。サラリーマンはうさぎのローストか茹でダコとじゃがいもとトマトのサラダをメインに注文している人が多く、やっぱりちょっと変わった物が食べたいんだなぁと思った。

 というわけで、明日の朝も体重は上昇してしまっていることだろう。仕方ない。


2013.7.12(金) イタリア(フィレンツェ)
心理に訴えるTシャツの色

 フィレンツェで私たちが歩いている道の中で、何箇所か信号のない横断歩道がある。マナーがいいフィレンツェでは停車してくれる人も多いのだが、なかなか途切れない時もある。

 先日、夫が赤、私がピンクのTシャツを着て歩いている時だった。いつもはあまり停車してくれない横断歩道で車が切れるのを待っていたら、ものすごいスピードで走ってきたバイクの女性がキキーッと急ブレーキを踏んで停まった。

 この日は、他の場所でも同じような事があった。これってもしかして、二人で赤いTシャツを着ているからだろうか?

 で、今日、夫は黄色、私は黒いTシャツで歩いたら、はっとしたように停まった人が一人いた。

 赤や黄色いTシャツを着ていると、ドライバーとしては停車しないといけない心理に陥る場合があるみたいだ。

 ウォーキングを終えて宿に戻って休憩していたら、ドリスの部屋から男性の声がする。聞き覚えがある声だと思ったらアフリカに働きに行っているドリスの旦那、フランシスだった。ドリスが挨拶してくれというので、久しぶりにフランシスとご対面。大きなパソコンを使っているので懐かしいフランシスの顔がドアップに移って思わず指差して「おお、本当にフランシスだー!」と大笑いしてしまった。テクノロジーの進歩は本当に素晴らしい。離ればなれに暮らしている家族が心を一つにしていけるツールになっている。


2013.7.13(土) イタリア(フィレンツェ)
自炊、エノテカ、外食

 「週末だけ料理する」と言われている我が家。

 今週末は生ガキ、エビとイカのソテー・ジェノベーゼソース、舌平目のソテー・野菜のグリル添え。舌平目は味が濃く、あんなに薄っぺらいのに満足度が高い。だから高級と言われるのかと実感。

 今日はカメルーン人のドリスの所にフランス語とイタリア語のみ話す黒人のお友達がきていて、ややバッティングしながらキッチンを利用。

 彼らはある種の飲み物を作ろうとしていた。材料はハイビスカスの花。これを煮だした所に生のパイナップルを入れてお砂糖を加えるようだ。ハイビスカスの花のジュースはメキシコで定番の飲み物。ジャマイカの花という意味で「ハマイカ」と呼ばれる。スペイン語でJは「ハ」という発音になるからね。酸味のあるハマイカ特有の香りがしてきて、懐かしい感じがした。まさか、ここでハマイカの香りをかぐとは思わなかった。夏に飲みたくなる飲み物だ。

 ランチの後は明日の自炊に合わせたワインを調達にエノテカを訪れた。先週、スーパータスカンのスター選手、サッシカイアの3番手とエノテカお勧めの別のスーパータスカンを試した。

 今週はでがけにFBで知り合いが紹介していたワインを知り、そちらから一本買ってみることにした。

 ワイナリーの名前はモンテヴェルティネMONTEVERTINE。ここからは女性の顔のイラストがついた最上級のLE PERCOLE TORTE、ワイナリーの名まえを冠したMONTEVERTINE、一番お手頃価格のPIAN DEL CIAMPOLOと3種類出している。

 最上級のLE PERCOLE TORTEはイタリアのブドウ、サンジョヴェーゼ種100%で作りながらも従来にはない洗練された味わいからスーパータスカンに名を連ねている。MONTEVERTINEとPIAN DEL CIAMPOLOはサンジョヴェーゼ90%に、同じくイタリアのブドウのカナイオーロとコロリーノを5%ずつブレンドしている。とりあえず、一番安い17ユーロのPIAN DEL CIAMPOLOを買った。

 一旦アパートに戻って、今夜行こうとしているレストランのメニュー研究。先日昼に訪れたら夜と違うメニューで食べそびれたIl Santo Bevitoreだ。ネットで調べまくってメニューを把握し、何を注文するか決めて家を出た。

 夜の開店は7時半から。さっき外出した際に席を予約したのだが、私たちの席は午後9時から予約が入っている席で、それ以外は厨房脇の席のみ。あとは全部予約が入っているという大盛況な店らしい。10分ほど遅れて店に入ると、既に着席しているお客さんもいた。

 修道院のような天井、うす暗い照明、ジャズのようなBGM、テーブルに置かれたキャンドル、イタリア訛りの強い英語を話すカメリエーレ達。全ての演出がイタリアっぽくなくて、NYにでもきたかのような新しい感覚を感じる店だった。

 メニューも前菜、プリモ、セコンドというくくりではなく、チーズ、ハム・サラミ、スープ、パスタ、スペシャリティーというカテゴリーで自分でコースにして順番に出してもらってもいいし、居酒屋のように一度に全部出してもらってもいい。私たちは、チンタ豚の生ハムとラルド(脂身)の盛り合わせ(10ユーロ)、ンドゥジャというカラブリア州の超辛いソフト豚肉ソーセージを絡めた生パスタ(8.5ユーロ)、マリネしたオス牛肉のパルパッチョ(10ユーロ)を順番に出してもらって、全て二人でシェアするのでお皿を持ってきて欲しいと頼んだ。さっき、厨房から日本人らしき女性が出てきたのを見て、日本人あるいは東洋人慣れしているせいか、シェアするという小食の願いも嫌な顔をせずに聞き入れてくれた。

 ワインは15種類くらいあり、全てグラスでも注文できた(6ユーロ〜)。

 お料理はとてもおいしかった。特にンドゥジャのパスタは坦々麺かというくらい辛いがしこっしこの腰のあるパスタでリピートしたくなる旨さ。今度は昼に麺だけ食べに来てみたい。


2013.7.14(日) イタリア(フィレンツェ)
こんな昼のコースもいい!

 今日は夜にヘビーな自炊を考えているので、昼ご飯はジェラート程度にしようかと町に出ていた。

 しかし、歩きまわっているうちに昼時になり、あちこちから香り立つにんにくの香りなどに食欲を刺激されて何か食べたくなってしまった。

 そうだ!こんな時はヴィナイオAll'Antico Vinaioに行こう。トリップアドヴァイザーでフィレンツェのレストラン1500軒以上の中で第一位のヴィナイオ。テイクアウトのパニーニというイタリア版サンドイッチ屋が何故常にトップなのかとかねてから気にはなっていた。実際にヴィナイオの前はいつも混雑している。安いからだけが理由じゃないだろう。

 そこで、初めてヴィナイオでパニーニを購入。気づけばAll'Antico Vinaioの目の前に新しくトラットリアを開店させていて、そちらでパニーニを買うとクーラーのきいたカウンター席で食べられる。

 5ユーロのパニーニは直径12cmくらいのパニーニサンドにたっぷりのハムとトリュフのオイル漬けのポルチーニがはさまったもの。注文すると、そのサンドイッチにトマトとルッコラを新たにはさんで塩・コショウして渡してくれる。注文を聞いてからトマトとルッコラを入れる。ここら辺の細かい気配りが一位なんだと思う。特別においしいというよりは、自分で今作ったようにフレッシュなおいしさがある店だ。

 二人で一つのパニーニを食べ、デザートはDei Neriのジェラート。一番小さい1.8ユーロで2種類。続いてリヴォリで2ユーロで2種類のジェラート。いやー、素晴らしい。

 おいしいレストランやジェラテリアがたくさんあるフィレンツェ。一つのトラットリアでどっさり食べて他の店に行けないのはもったいない。そこで、こんな風につまみ食いの半日を作るのはいいアイディアだと自画自賛しながらジェラートを食べていた。それにしても上記2軒のジェラテリアはやっぱりおいしい。特にリヴォリのゴマジェラートははずせないな。

 さて、夕方から久々に気合を入れた自炊だ。

 メニューはサラダと数種類のお肉のオーブン焼き。サラダはフェニッキオと紫玉ねぎとパキノ産のチェリートマト。これにオーストリアのナッツの入った乾パンとペコリーノチーズをつけて、ビールを飲みながらオーブン焼きを虎視眈々と待つ。

 オーブン焼きのお肉は豚のスペアリブ、ホロホロ鳥(Faraona)、子羊とかなり変わりダネの3種にしてみた。全ての肉にフライパンで焼き目をつけたら、オーブン用の器に置いて上から玉ねぎ、フィノッキオ、トマト、ローズマリー、タジャスカという種類の黒オリーブをたっぷりまいてアルミホイルでふたをして1時間20分。こんなに長くかかるとは思っていなかったので、ワイン飲みすぎてしまった。しかし、この酩酊状態をもってしても、今日の料理はかなり面白いと感じられた。ホロホロ鳥のしゃきしゃきとしたジビエ感のある肉質、もちろん臭い子羊などが甘みのフィノッキオやオリーブのコクとトマトの酸味と相まってなんとも言えないうま味になっていた。肉が全部半分残っているので、次回は同じく余っているカレーも入れてイタリアンカレーを作ってみたい。


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