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2013年
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11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
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9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2013.11.11(月) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜カボチャ種まき、オクラ収穫、マルチはがし、畝なおし

 今日の作業で新しかったのは、オクラの収穫と畝なおし。

 カボチャの種は収穫年度の古い物と新しい物があり、種を培養する土も2種類あったので、全部の4種類の種まきとなった。種と土の種別とまいた種の数を書いた印を種ポットにさして分別できるようにした。農業というのは実験だなぁ。

 オクラは先の方の細い部分を触ってみて柔らかければ収穫、固ければ時期を過ぎてしまったので放置する。先の部分が固いオクラは二つに割ろうとすると繊維が固くなって割れない。先の柔らかいオクラは二つに割ろうとするとパキッといい音がして割れる。いわゆる「筋」がなくて柔らかくておいしく食べられるオクラがこれだ。今日収穫したオクラは、夕方からの集会にお母さんが持っていく分だ。今日は民泊サービスを行っている農家が自分の収穫物を一品ずつ持ち寄って、民泊に来るお客さんにどんな料理を提供できるかの勉強会なのだそうだ。

 畝なおしというのは、トマト植え付け用に作られた畝を手で修正する作業だった。機械で作った畝は両端が盛り上がった形になっているので、これを平ら、あるいは中高の畝の形にすきなどで整えて行く作業だ。こーれは腰にくる。ほんの数時間の作業だったが背筋細胞がビシビシと音を立てて壊れていく感覚を味わえた。

オクラ収穫スタイル。

先っぽが固いと全体が筋っぽくなってパキッと二つに割れない。

マルチ(黒いビニール)をはがす作業。

畝なおし作業。

 さて、今日からダイエット週間の開始。

 今夜は集会ででかけているお母さんはカレーライスを用意していってくれたが、私たちはリンゴとミカン。夜になって近所の人が集会帰りに立ち寄って、手作りチンスコーをふるまってくれた。これには抗えない。チンスコーは沖縄の名物お菓子だが、このバリっとおいしい噛み心地はラードを使っているからだと教えてもらった。

 和製ショートブレッドだなぁ、これ。




2013.11.12(火) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜トマト植え、初「海ぶどう」

 今日の作業はトマト植え。既に育ってきているトマトの枝の一部を切って、それを挿し木のように地面に植えていくという作業だ。

 挿し木のように地面にさしていくべき枝は「成長点」と呼ばれるこれから育っていく芽を持つ枝でなくてはならない。最初、わかっていなくて途中でちぎれた枝なども植えてしまっていた。

 切り花を地面にさしているようで、実に頼りない。この枝に根が生えてきてこれから花がさいてトマトがなっていくなんて考えられないのだが、そうやって育っていくのだそうだ。

 さて、食事だが、朝ごはんは昨日食べなかったカレーライス。昼は同じカレーを沖縄そばにかけたカレーラーメン。沖縄そばというのは小麦粉にかんすいが入ったいわゆる中華そばタイプなのだが、これまでにこの家で少なくとも3種類の麺が食卓に出た。普通のラーメンのような麺、ソーメンのような細い麺、そして今日出たのはひらうち麺。まるでフェットチーネのようで腰もあっておいしかった。カレーラーメンの他に出された「ばくだん」という食べ物はちょっと変わっていた。球状の食べ物は割ると一番外側が魚の練りもの、その中にご飯が入っていて、、中央に具の「さけ」が入っていた。球状のおにぎりの外側に薄くかまぼこが張り付いているといえばわかるだろうか。これもこの当たりではポピュラーだそうだ。

 夜はまぐろ他のお刺身の上に海ブドウがたーっぷり乗った海鮮丼、そして大きなエビの塩ゆで。こんな素敵な夕食を出されて「明日の朝、食べます」と言うのはとても心苦しかった。心苦しいと思いながら言ったところ、「お刺身は明日までもたないかもしれないねぇ」とお母さんに言われ、お刺身と海ブドウだけは今夜食べることにした。海ブドウというのは冷蔵庫に入れて冷やすとつぶつぶがぺちゃんこに潰れてしまうそうだ。プチプチとした粒の中は海藻の味のする水分で何だかとても不思議な食べ物だが、お刺身と一緒に食べるには普通の海藻よりもマイルドで相性がいいかもしれない。

 とにかく、人生初「海ブドウ」を食した日。


2013.11.13(水) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜トマトの雑草取り、ハウス周辺の大雑草取り

 午前中の作業はトマトの畝と畝の間の雑草取り。

 トマトの畝の左右にはハウスの上部から網が垂らされていた。やがて成長するトマトがこの網に絡みつきながら上へ上へと伸びて、立って収穫できる高さに実をつけるのが狙いだそうだ。もう少ししたら地面をはうように伸びてしまった奴を網の中に納めて上へ伸ばすようにする作業もあるそうだ。

 




 午後からはハウスの周囲の雑草を取った。雑草といってもハウスの中のような生易しいものではなく、ちょっとしたジャングルくらいに旺盛に茂っているのを鎌をふりまわしてヤマタノオロチと戦う英雄のごとくバッサリバッサリとやっていく作業だった。裏手は本当にジャングル。このジャングルの近くの雑草軍にはヒメハブという有毒の牙を持つ蛇が潜んでいるから注意するようにと言われた。

 きれいにしていくと、雑草を住処にしていたアフリカマイマイが大量に姿を現した。アフリカマイマイは誰かが日本に持ち込んで繁殖してしまった、いわゆる「外来種」という奴で、農薬を使わないここ伊芸農園のような有機農業の農家にとっては一つ一つ手動でつぶしていかなくてはならない厄介な存在だ。大量にあらわれたアフリカマイマイは、我が夫の手によって、というか実際には足で丁寧にあの世に送られたのだった。

大量のアフリカマイマイが行き場を失ってハウスの壁に出現した

 これがさっぱりしたハウスの外側。これでハウスにビニールをかける準備が整った。

 トマトというのは成長が速い。あっという間に大きくなって収穫となるから、やる事が山積みみたいだ。










2013.11.14(木) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜トマトのハウス、通路にマルチを敷く

 一番進行しているトマトに花がつき始めた。これがトマトになる。トマトというのは葉や茎からもトマトの香りがするから、実がついていなくてももうトマトの匂いがしている。










 農園のお父さんは、この成長してきたトマトを上から垂らしている網に絡める作業を私たちにさせようとしたのだが、ちょっと難しそうなので「マルチ敷き」の仕事をさせることにしたようだ。

 マルチは以前にも登場したが、マルチフィルムという地面に敷いて苗周辺の温度を保ったり雑草が生えないようにする物だ。今日はこのマルチをトマトの畝と畝の間の通路に敷くという作業だった。始まり部分と3mくらいおきに土を乗せて、その間は左右の端にV字型の杭を打ってとめていく方法だった。通路に敷くと雨が降っても歩きやすいし、収穫する時に便利そうだ。

 朝食にはチーズ乗せトーストが初登場。

 昼食の焼きそばは4種類目となる極太麺が初登場。一体、沖縄そばは何種類あるのだろうか?

 そして夕飯は外から買ってきたフライドチキン、じゃがいもの炒め物、豚肉と玉ねぎの炒め物、ご飯だったが、食後にちょっとしたイベントがあった。

 それは近所の人から聞いたフライドバナナ。この農園でもバナナを作っているので自家製バナナをフライにしてみたいと、農園のお父さんはテレフォンショッピングでスライサーを買ったそうだ。それが今日、宅急便で到着したので、フライドバナナを作ってみることになったのだ。

 バナナは厚さ1mm、2mm、3mmと3種の厚さで試したが2mmがいい感じにもちっとしてよかったなぁ。


2013.11.15(金) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜トマトのハウス、屋根から棒をつるす

 今朝のニャンコたちの朝ごはんは沖縄そばだった。私たちのヨーロッパでのキャンプ経験から言うと、ヨーロッパの猫は炭水化物に興味がなかった。パンをなげても無視。彼らの関心は肉、肉、肉。

 ところが、ここの猫はご飯も、パンも、麺も食べる。炭水化物好きな日本人の影響を猫も受けているのだろうか。ここにヨーロッパから猫が留学してきたら「ああ、肉が食べたい」と人間の留学生のように思うのだろうか。




 午前中の仕事はトマトのハウスに棒をつりさげる作業だった。3つのハウスのうち2つは既に済んでいる作業だが、3つめのハウスには棒が下がっていない。ハウス内の天井から畝に対して直角に棒を渡し、これに網をつりさげて、網にトマトの枝が絡むようにする。棒にはトマトの葉、枝、実、全ての荷重がかかってくるので、天井の数か所からヒモを垂らして棒につないで、棒に対して荷重が均等にかかるようにしておくのが今日の作業だ。使いまわしている棒は時にはくの字になっていたり、時には接続部が変形して組み合わせられなかったりで、ちょっとややこしい作業で、午前中いっぱいかかった。

今日の作業には脚立を使う。脚立=庶務二、のイメージで。

3本の棒を渡して天井からのヒモで棒を支える。

 午後からは、吊り下げたパイプの数か所に天井からおろしたヒモをくくりつけて補強する作業。ヒモには様々な結び方があるそうだが、天井からつるすヒモは吊り下げる方を引っ張ると結びの輪が縮まり、反対側を引っ張るとすぐにヒモがとける結び方。棒の方はきっちりと棒にヒモを巻いて風が吹いてもヒモがずれないようにしなければならない。細かい所に色んなポイントがありそれぞれに理由と方法がある。

 朝食は昨晩の夕食のフライドチキン、昨日の昼食のチャーハン。在庫ご飯を食べたら食べ過ぎてしまった。お昼は野菜炒めと具だくさんの味噌汁とご飯。シンプルだがこういう食事がおいしい。夜は近所の人が集まって会合があって簡単な食事会となったのだが、我々はスルー。ただし、会合に参加した人が持ってきたカボチャのお漬物というのはごちそうになった。生のかぼちゃを薄切りにして浅漬けの素のようなものに漬けてある。パリパリとする食感と食後にほんのりとかぼちゃの甘みが感じられる新しい感覚のお漬物でおいしかった。京都の会社が開発売り出し中なんだそうだ。

かぼちゃのお漬物。


2013.11.16(土) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜トマトのハウス、屋根から棒をつるす

 土曜日の朝8時から「旅サラダ」という旅番組が放映されている。農園のお父さんはこの番組が好きで毎回見ているそうなのだが、今日は興味のあるカナダ特集ということで、始業開始の9時になっても「ちょっとこれを見てから行きましょうか」と腰をあげない。まぁ、私たちにとってはウェルカムな状況なので一緒にテレビを見てから仕事を始めることになった。

 もしかしたら土曜日だから、私たちに気を使ってくれているのかもしれない。



 今日は2tトラック山盛りのススキの破砕作業から。これも月桃と同じく畑にまく。とにかく畑にはこうした草木をまいて、作物に雨の泥がつかないようにしているのだそうだ。午後からは破砕したススキをトマト畑にまく作業。

トラックから降ろされたススキ

ススキのベッドでちょっと寛いでみる

破砕されたススキ

トマト畑へススキをまく

 朝ごはんには昨日、お客さんに出していた「ひらやーちー」も頂いた。水溶き小麦粉にニラと卵が入っているお好み焼きのような食べ物だが、お好み焼きよりはふわふわして軽い感じ。お昼は焼きソーメンとお味噌汁。このソーメンがなかなかおいしくて、ついついたくさん食べてしまった。今週は夕飯をほぼ抜いて朝にまわした事で、体重を減らすことに成功。


2013.11.17(日) 日本(沖縄)
WOOFer生活!〜本島最北端へドライブ

 今日は休日。農園のお父さんが私たちをドライブに連れて行ってくれた。

 現在地は沖縄本島北部。農園から更に北上してまず向かったのは、やんばる野生生物保護センターの「ウフギー自然館」。環境省管轄のちょっとした博物館で、入場無料でこの周辺の生物の展示説明が見られる。この地方は「やんばる」と呼ばれているが、飛べない鳥の「やんばるくいな」始め様々な生物が紹介されていて面白い。

 この先には米軍が保有している保養所のビーチリゾートがあり、その隣にJALがリゾートホテルを開いている。今日はここのレストランのサンデービュッフェでのお食事をごちそうになった。レストラン開店前に到着してしまったので、ちょっとビーチに出てみてびっくり。そこには東南アジアかグアムかサイパンかというレベルの美しい海が広がっていた。今日、初めて自分たちがリゾート県の沖縄にいることを思い出したのだった。

 ま、泳ぐには寒いけどね。

 このビーチではウェディングの記念撮影をしているカップルがいた。ここはそいういう所らしい。

 ビュッフェは沖縄料理だけでなく、カレー、ハンバーグ、ピザ、点心と様々な料理が並んで贅沢なものだった。でも、私たちにとっては、いつも農園で出してもらっている無農薬で取れたての野菜で作った食事の方も別の意味でとても贅沢だと思っている。

 ビュッフェではピーナツで作ったお豆腐の「ジーマミー豆腐」と農園のお父さんが魚の鮮度がいいとほめた「揚げ魚と野菜の甘酢あんかけ」、ホテルで作っているという「杏仁豆腐」がとてもおいしかった。

右の舟形に乗っているのがジーマミー豆腐。

魚の鮮度にうるさい農園のお父さんがほめるのだから、よっぽど新鮮なんだろう。確かにおいしかった。

中央の白玉ぜんざい、右の杏仁豆腐、下のケーキ類。久しぶりの日本のスィーツをこんな形でたっぷり楽しめて嬉しい限りだ。

 午後からは沖縄本島最北端の記念碑を訪れた。最北端からは天気が良ければ鹿児島県の与論島も見えるそうで、沖縄本土返還の際には、この岬に集結して「本土復帰ー!」と叫んだと農園のお父さんが教えてくれた。

 こういう話も県民で実体験のある人から聞くと、ガイドブックで知ってくるのとは一味違う重みが感じられる。

 この辺りはカルスト台地になっていて、長年風雨にさらされた台地が棘のように突き立っている。中国は雲南省の昆明にある「石林(シーリン)」やマダガスカル島にあるツィンギーと同じ物だった。私たちはかつて非常に苦労してツィンギーに行ったことがあるので、簡単にたどりつけたカルスト台地に出会う度に「あそこに行く必要はあったのだろうか」と、ややガッカリしながらも「ここにもあったのか」とやや嬉しいフクザツな気分に見舞われる。

 今回もそういう思いに少し見舞われながらも、トゲトゲの大地を歩いたりしてみた。

 この当たりには歩き回ると断崖絶壁の景色や、浜辺に取り残された大岩を見下ろせたり、趣のある景色に出会える。今のように離島に簡単に行けない時は本島からの観光客の大人気スポットで多くのレストランなどもあったそうだが、今はややさびれた感じになっていた。が、景色は素晴らしい。来てみてよかった。

とげとげの大地

沖縄本島最北端

 島の最北端を楽しんだら、今度は南下して今帰仁(なきじん)方面を目指す。途中で2つの道の駅に立ち寄って塩やら黒糖などを購入。ここから屋我地島への橋を渡り、屋我地島から古宇利島への橋を渡ったが、長くて左右に美しい海が見える橋を走っていると空を飛んでいる気分になれた。沖縄には県民が誇る「ブルーシール」というアメリカ仕込みのアイスクリームショップのチェーン店がある。古宇利島にあるショップで紅芋アイスクリームなどを楽しんだ。で、帰りに名護市のAEONに立ち寄ってワインなどを購入して帰宅。今日は、沖縄に来て初めて観光をした日だった。

道の駅には楽しいお土産がたくさんあった。北部の物は那覇よりも安かった。

人気のブルーシールアイスクリーム。すぐ近くにとても似た名前のアイスクリームショップがあった。チャレンジャーだ。隣のウニ丼の文字が魅力的だったがシーズンではないそうだ。

海を渡る長い橋は右手に夕日が見える。

沖縄で見る「はなまる」うどん屋。ここでも食べられるとやや感動。

 今日は楽しい週末。締めくくりには買ってきたワイン、お父さんの泡盛、お母さんがビールを出してくれておおいに飲んだ。

 自分たちとしては上出来のチョイスのつもりだったが、いつも甘口ワインを飲んでいる家の人には「辛口だ」とあまり好評を得られなかった。まぁ、それを幸いに飲む、飲む。

 明日から、また労働が始まる。さぁー、頑張ろう!





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