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2014年
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6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
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9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2013.3.18(月) メキシコ(カンクン)
イタリア語、ウォーキング、荷造り

 最近、宿の朝食の和食化が進み、今日はとうとう白いご飯、お味噌汁、田作り、和風スクランブルエッグというメニューになった。これから、どこまで進化するのか楽しみになってきた。

 パワフル朝食を食べてイタリア語のヒアリングを行い、月曜日ルーティーンのウォーキングにでかける。何だか今日から特に日ざしが強くなった気がして、いつも以上に日焼け止めクリームを塗り、帽子、サングラス、ハンカチで怪しくマスクをして歩いた。

 サングラスとマスクはもうずっと以前しているのだが、ホテル前でツアーの呼び込みを行っているメキシカンに「サパティスタだ!」(少数民族解放運動を行っている人)と呼ばれたり、公衆トイレに座り込んでチップを要求するメキシコ人から何も言われなかったりと、プチ面白い体験をしてきた。が、どうやら日焼けは止まらない。やれやれ。

 午後からは明日メキシコ・シティに向けて出発するので、荷造り。利用する飛行機は格安便で、預け入れ荷物が15kgまでなので持って行く荷物と置いていく荷物の仕分けが必要なのだ。定住型の生活をしていると久しぶりの移動に伴う荷づくりがやや億劫になってくる。ああ、人間ってのはすぐ怠惰になるんだなぁって、こういう時に実感する。


2013.3.19(火) メキシコ(カンクン→メキシコ・シティ)
着陸失敗の体験

 今回のフライトは飛行時間2時間半。格安航空会社とはいえ、日に何便も飛ばす実績のあるヴォラリスVolarisという会社なので特に何も心配はしていなかった。

 機内ではスナックとビールを含むドリンクサービスもあり、1万円くらいのフライトなのになかなか満足度が高いなぁと思っていた。

 やがてメキシコ・シティ上空と思われる風景が眼下に広がり、飛行機はいよいよ着陸態勢で降下していったのだが、かなり低い地点でガクッと機首を上げて再度上昇を始めた。目の下には滑走路と他の会社の機体が見える。

 「これって、着陸失敗ってことじゃないだろうか?」

 初めての出来事に肝が冷っとしてきた。飛行機は大きく旋回してさっき見たメキシコ・シティを前回よりも低い高度で通過。高度が低いせいか機体が安定せずにがたがたと揺れて気持が悪くなりそうだった。

 空港上空から旋回を始めて30分後に再び空港上空に到着。スペイン語のみで緊急事態を告げる機内放送がやっと出され、何やら1つジョークを飛ばして乗客を笑わせてから無事に着陸となった。私達には事情がわからないが、いやー、ドキドキしたなぁ。

 不幸中の幸いはとても低い高度でシティ上空を飛んだので、通っている歯医者の入っているビルの写真がばっちりと撮れたこと。歯医者の先生へのいい手土産ができた。


2013.3.20(水) メキシコ(カンクン→メキシコ・シティ)
アーティスティックな町、メキシコ・シティ

 メキシコ・シティに来る度にアーティスティックな町だと感じるのは私だけじゃないだろう。

 特にウォーキングコースにしているレフォルマ通りは、昨日、飛行機に乗って上空から見ても明らかなように、そこだけ並木道に彩られて美しくモダンなビルが立ち並ぶ中に、広い遊歩道があってアート作品が点在している。

 今日もウォーキングしてみたら、昨年にはなかった壁絵が増えていて、ますますアートな町らしくなっていた。

 昨日、飛行機でメキシコ・シティ入りして、今日10km歩くというのはなかなかシンドイ事だった。というのも、ここメキシコ・シティは標高2100mあり、スパスパと1時間半も歩くとさすがに息があがってくるのだ。ここの高度に体が順化するまでに、もう少し日数がかかりそうだ。


2013.3.21(木) メキシコ(カンクン→メキシコ・シティ)
歯科治療

 今年もメキシコ・シティで歯科治療を受けることにした。先生はお馴染みの日系3世の高根先生。カンクンから今日の11時に予約を入れておいた。

 今回の治療は夫のみ。上の右奥の銀色のクラウン(冠)をセラミックに変えて欲しいというのが要望だ。急を要しているわけではないが、15年も前に行ったこの銀色のクラウンはアルツハイマーの原因にもなるという研究結果があると高根先生から聞かされてから、変えたいと思っていたのだった。

 同時に下の右奥歯に違和感があるので虫歯だと思ってみてもらうと、親知らずでしかも歯茎内部に炎症を起こしている。また左上の2本奥歯も虫歯治療した部分が噛み合わせで削れている。

 ということで、今回の治療は
・親知らずの抜歯
・虫歯治療跡の修復
・クラウンをとりはずしてセラミックに変更する

という3ヶ所の治療となった。

 レントゲンを撮ってみると、やはり親知らずの下が黒ずんでいて、1つ手前の歯の根元の左右にも黒い三角形の部分が見えた。

 親知らずを放置しておくと、このばい菌部分が広がって手前の歯を浸食していくのだそうだ。

 そこで今日は、まず早く処置を行わなくてはならない親知らずの抜歯からやってしまおうという話になり、まさか抜歯と思っていなかった夫は目が白黒してしまった。先生に「大丈夫、大丈夫」と肩をたたかれてすぐさま抜歯となった。


 人の抜歯を見学するのは初めてだった。歯というのは歯茎の骨にまるで肩の関節のようにはまりこんでいるんだそうだ。麻酔をかけて金属の棒でほじくり出して、脱臼の状態にしてからペンチで引っこ抜く。幸いにもまっすぐに上向きに歯が生えていたのと先生の腕の良さのお陰で、先生が金属の棒を手にしてから歯が抜けるまで4分しかかかっていないが、ぐりぐりとやっているのを見ている時間は長く感じられた。見ているこっちが痛くなってきた。

麻酔は妊婦や子供にも使えるものだそうだ。

5cmくらいの針がすっかり入るくらい深く入れるのが1本目。2本目は半分だけ使ってもっと浅く歯茎へ麻酔。

脱臼を起こさせる作業の最中、痛みを感じるので内側に残り半本の麻酔も行った。

ペンチで引っ張る。もう夫は「どーにでもして」という眼付だった。

割合まっすぐにはえていてよかった。しかし、圧迫されて2本に分かれているはずの歯の根が1本になっていた。

縫合。2針。

縫合に使用した糸は絹30番だそうだ。化繊の糸に比べると術後の痛みが少ないんだって。

ああ、何か熱があるような気がするというが、熱はない。ただ、親知らずを抜くと「時差ぼけ」のようなショックがあるそうだ。

 とにかくも、初っ端から抜歯とは驚きだった。

 「いやー、今回も旦那さんをいじめちゃいました」とジョークを飛ばす先生と記念撮影。










 実は今日のイベントは歯医者だけではなかった。

 昨年、カンクンの日本人宿で知り合った御夫婦がメキシコ・シティの知り合いの家に滞在していて、丁度、歯医者から場所も近いので治療後に遊びに行く約束をしていたのだった。

 高根先生に聞いたら、特に問題がないという事だったので約束通りにお邪魔させて頂いた。

 ご夫妻はここでプチ生活中。手作りの生ハム、田作り、浅漬け、牛タンハムなどを出して頂き、あんなりぐったりしていた夫にたちまち食欲が戻ってきた。どんな薬よりも効果的だ。

 この1年の面白かったできごと報告なんかしていたら、あっという間に夕方になってしまった。次回は日本からお友達が来た時のお食事会に招いてくださるという。いやー、楽しみ、楽しみ。


2013.3.22(金) メキシコ(カンクン→メキシコ・シティ)
ハカランダの季節

 日本の桜と時期を同じくして、メキシコ・シティの町を彩る花、それがハカランダだ。

 山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」で印象的に出てくるジャカランダがスペイン語読みでハカランダとなる事を最近知った。

 紫色の小さな花が高くて黒い幹の先にたくさんの花を咲かせている様はとても美しく見える。日本と違って、ハカランダの木の下でお花見をする風習はないようだが、公園などでピクニックする人もあるかもしれない。



2013.3.23(土) メキシコ(カンクン→メキシコ・シティ)
歯科医、2回目の治療

 午後2時から2回目の歯科治療のためにワールド・トレード・センターの高根先生のクリニックを訪ねた。

 今日は、一昨日行った親知らず抜歯後に縫った糸を抜糸。左上の奥歯で以前に虫歯治療した部分が摩耗しているので修復、右上の犬歯の1つ奥の金属クラウンをとりはずし、セラミックのクラウンを作る為の型取り。結構、盛りだくさんである。が、あまり痛くない治療なので席についた夫はかなりリラックスしている様子だった。

 2日前の抜糸はすぐに終わった。傷跡が痛いので歯ブラシがよく使えずに既に食べ物の残りがある。抜糸はできるだけ早目にした方がいいんだという先生の判断は、この不衛生な状態を長引かせないという配慮からくるようだ。

ハサミで縫い糸を切り取って抜糸。

 続いてのかつての虫歯治療の修復は、通常生活での飲食などかみ合わせで自然と減ってしまったのを埋め合わせるという治療。前の治療の表面だけを削ってきれいな面を出し、水色のジェル状の物を乗せた。少し時間が経つと水色のジェルは白くなって固まってくるので金属ヘラで整形する。次に光を当てると固まる材料A液とB液を混ぜた液を表面に塗り、ここで一度光を当てて固めた。

 更に京都の製薬会社で作られている「ビューティフル・フロー」という薬品を表面に塗って再び光を当てて終了。以前はビューティフル・フローは使っていなかったので新しい薬品だ。これで歯の表面が強化されて削られにくくなるのだろうか?

 で、最後は15年くらい前に虫歯で削って小さくなってしまった歯に被せた金属クラウンをセラミックに変更するための治療。

 今日はとりあえず昔のクラウンをとりはずす所までだ。

 先生いわく、この時代のクラウンはとにかく丈夫で長持ちすることを主眼にしていたために、とても固いのだそうだ。先が電動で高速回転する棒状の治療器具で時間をかけて縦に切り込みを入れていった。中の歯を傷つけないように金属の表面だけに切り込みを入れていくのは、神経のいる仕事に見えた。

 30分かかって、慎重に切り込みを入れたクラウンの切り込み部分に金属を棒を入れて捻るようにしたら、ポロっと片側がはずれた。同様に反対側もはずす。この時にちゃんと切り込みが入っていないと無理やり引っ張って中に残っている歯を傷つけるのだそうだ。

 確かに中に残っていた歯は小さくなるまで削られてしかも半分金属で補強されている。本当はこの金属もはずしてほしかったのだが、この金属をはずすと新しいクラウンを支える土台がなくなってしまうので金属はそのままにすることにした。

 今日は治療に1時間半ほどもかかった。大昔の金属クラウンがあんなに取り外しにくいとは思わなかった。しかし、はずされたクラウン内部は茶色がかって錆びているように見えたし、先生がおっしゃるように錆びて溶けだした金属が脳に回ってアルツハイマーの一因となっているかもしれないという研究レポートを思い出させて、セラミックに変えておきたいという夫の希望にも納得した日だった。


2013.3.24(日) メキシコ(カンクン→メキシコ・シティ)
セマナサンタの装飾

 宿の目の前にある教会前ではセマナサンタの装飾品の露店が出始めていた。

 昨日、歯科医の先生に教えて頂いたのだが、セマナサンタの時期になると特別な植物の葉で編んだ花瓶のような装飾品を売るようだ。

 これを買って家に飾っておくとその一年は無病息災の御利益があるそうだ。何だかキリスト教というよりは仏教のような話しで、思わず親しみを感じてしまった。




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