2014年 |
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
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2013年 |
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2
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2012年 |
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2,
3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
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2014.6.2(月) 日本(沖縄)
ジャングル化しているハウス
相変わらず重い雲が低く垂れこめる梅雨空。今にも雨が降りそうなので上下にウォータープルーフの衣類をがっちりまとってのトマトの収穫作業となった。
ハウス内の作業なのだが、ここの所の暴風雨でハウスの屋根のビニールがめくりあがってしまっている所がたくさんあって、そういう場所は、まるで露地と同じになっているのだ。
加えてトマトの芽かきと除草作業が間に合わず、ついに一番古い木のあるハウスはもうジャングル化して修復不能に陥りつつある。まぁ、収穫量が減ってきているから余計な労力はかけないという判断でこうなっているのだが、それにしてもジャングル化した木はヤトウ中やらその他大勢の虫の格好の住処になっているので、トマトの収穫も壮絶になってきている。沖縄の生命力ってのは本当にすごい!
お昼ご飯は昨日のヒージャー(ヤギ)汁ベースのジューシー(雑炊)。フーチバー(ヨモギ)も入れて、かなりおいしい雑炊となった。夜はテレビのBSでマイケル・ジャクソンの死で幻のロンドン公演となった「This
is it」のリハーサルドキュメンタリー番組を一人で楽しんだ。いやー、やっぱり天才だなぁ。もう生きている彼のパフォーマンスを見られなくなったと思うとしみじみと悲しくなった。
2014.6.3(火) 日本(沖縄)
ついに1つのハウスが終了、種の話
昨日のトマトの収穫量を見てお父さんとお母さんは、ついにハウスの中で一番古くから収穫があった一つを終了する事を決意した。で、今日は私とお母さんでトマトの撤去作業を行った。
トマトは畝に沿って左右2枚の網が垂らしてあり、トマトのツルが網に絡みついている。今回は、網を固定している鉄の杭を取り、天井から吊るされたパイプとの接続金属から網をはずし、根を引き抜き、鎌を使って左右双方に絡みついているトマトを左網と右網に切り分ける。数日後、網に絡みついたトマトが少し乾燥して軽くなってから、トマトの木ごとハウスの外に出し、あとは野ざらしにして木を枯らしてから網を収納しようという算段だそうだ。
以前は、全てのトマトの木をハウス内で網から引き抜いてから網を取り外して収納したのだそうだが、絡みついたトマトの木をはずす作業が時間がかかり過ぎたので、今回は木ごと取り外してしまおうという判断をしたそうだ。しかし、枯れたトマトの木はうまくはずれるのか?うまくはずれたとしても、その後の網は絡まずにちゃんと収納できるのか?と色んな不安がわいてはくる。
が、とにもかくにも今日一日で一つのハウスのトマトの網の分割作業まで終了。
網を支えているパイプをはずす |
根を引き抜く |
トマトの木が絡んだ網を鎌を使って木を左右に切り分けていく |
夕方に終了 |
昼休みにお父さんと今後やってみたいトマトの話になった。
現在、ハウスに植えているのはF1と呼ばれる種類。従来ある固定種の野菜に対して、F1は人為的に交配によって作りだされた野菜で、いくつもの人工交配の研究の結果、病気に強く、実がたくさんなり、長い期間採れる掛け合わせがF1になっている。
今、日本全国の様々な野菜はこのF1が使われているがF1は味が弱く、採れた種は発芽しない一代限りになっている。そこで、育てるのは難しいが味が良くて種も使える固定種と呼ばれる従来野菜のトマトをやってみたいというのが、お父さんの構想だ。
参考書は「野口の種」という有名種卸し会社の社長さんが書いた本。この方は出版社にいたのだが、今は親の種会社を継いでいる。だから本も出せちゃうんだなぁ、きっと。
F1の種についてネットで調べると、色々不穏な話が出てくる。遺伝子組み換えではないがやはり天然の物ではないために人体にも影響があるかもしれないという説もある。むむむ。世界の食糧事情はやはり危険な事になっているのか?
2014.6.4(水) 日本(沖縄)
民泊の日なのに白アリ大発生!
作業はいつも通りトマトの木のメンテナンス。
夕方から修学旅行の中学生5名がやってきて、楽しいBBQの夕べとなるはずだったのに、夕飯直前の午後7時くらいから白アリが大発生して大変な事になった。最近の中学生は蝿や蚊でも大騒ぎしている。大丈夫かなぁとかなり不安もあったが、今夜の子たちは恐怖におののきながらも果敢に蠅たたきで白アリ退治に立ち向かう勇気ある女子たちで助かった。
私たちも初めて経験したのだが、白アリというのは年に数回羽が生えて急に飛び回ることになっているそうだ。一斉に羽が生えた白アリはぶんぶんと夜に飛び回って生まれ育った場所から離れていく。30分くらい飛ぶと自然に羽がとれて、見知らぬ場所に落され、そこで新たな人生を歩む宿命になっているんだそうだ。こうして白アリは拡散して種の繁栄を計っているというのだ。ほほー、自然というのはすごい!
沖縄ではこの時期は電灯の下に水をはった容器を置いておき、羽がとれて落ちるアリを受けるのが一般的なんだそうだ。本当は殺虫剤をまけば簡単だとは思うが、有機野菜農家で殺虫剤は使えないというお母さんの信条から、騒ぎが自然におさまるのを待つしかなかった。
自然の雄大な摂理には感心するのだが、家の中の照明に白アリが集まって飛び回り食事どころではない。しゃべっていたら口の中にもアリが入ってきそうな勢いだ。途中から家の中の照明は消して、街灯だけをつけて待機。街灯に群がる大群のアリが徐々に数を減らしてきてからようやく家の照明を付けてBBQが始まったのはかれこれ夜の9時になってしまった。30分間飛び回るだけといっても五月雨式に羽が生えているようで、結局、発生からほぼいなくなるまで2時間くらいもかかってしまった。
街灯に群がる白アリ |
別の場所に照明と水の入った容器を設置したが街灯の光が強過ぎてこちらには集まらず、作戦失敗 |
家の中に設置した桶にはアリがいっぱい |
やっと夕食。空腹と疲労であまり会話が弾まず。 |
2014.6.5(木) 日本(沖縄)
ハウスの網の撤去、初めてのオクラ収穫
作業前半は夫と二人でトマトのハウスの網をトマトの木がついたままハウスの外に運び出す作業を行った。後半は今年初めてのオクラの収穫。
トマトの木が絡みついた網はそろそろ木が枯れてきているとはいえかなり重い。これを二人で運び出すために夫が編み出したのは、摩擦係数を最少にする方法。一人が一番奥、もう一人が畝の真ん中に立ち、まず、奥の担当が網の一番奥の端を手に持って外に向けて引きずり出す。3-5m引きずったらその地点の網を手元の網に加える。つまり全部を引きずるのではなく3-5mごとに網を束にして手に持つというやり方にした。こうすると長く引きずって摩擦が起こるよりも摩擦係数が少ないので軽く感じるだろうという判断なのだ。ブリリアント!
先頭から引っ張ってすぐに二人では不可能だと判断 |
後ろから手繰り寄せては3-5mごとに網をつかむ |
それでもかなり重労働だった |
午前中2時間強で運び出し終了 |
最後の2本の網を引きずり出している時にお父さんが参加。「二人じゃ運び出せないだろうから無理ならやらなくていい」と言ってくれていたので、この成果に「君達、力持ちだねぇ」と驚いていた。お父さんのやり方は先頭から4人が等間隔に網に付き、一斉に引きずり出す方式なので全ての網が地面に接して摩擦したまま引っ張るから4人必要なんだと思うと夫が説明したのだが、理解が得られなかった。そして途中から参加したお父さんは手繰り寄せずに引っ張って「いや、この方式が重すぎて駄目だ」と駄目だしをされて、従来通り先頭から3人で引きずり出すことになった。うーむ。やっぱり摩擦のなしで2人で運ぶ方が摩擦しながら3人で運ぶよりも軽く感じる。おそるべし、摩擦のチカラ!
2014.6.6(金) 日本(沖縄)
オクラ
金曜日は夫とオクラの畑の雑草除去。最初に植えたオクラがほとんど失敗して雑草に覆われている。雑草を除去してどのくらい生存しているかを見てから、つぶして別の物を植えるかどうかの判断にするそうだ。
失敗の原因は2つ考えられる。一つは植えた時期が早すぎて気温が低くて育たなかった可能性がある。2月にオクラを植えて5月の早期出荷で高い単価での高収入を狙ったのだが、これをするにはビニールでトンネルを作って温めながら育てるべきだったようだ。もう一つは気温の低い時期だったのでポットに種を入れて発芽させて苗を作って定植したのだが、この時にポット内に使った土がさらさらと崩れるタイプだった。定植する時に土が崩れて根が露出したのを土地に植える事になった。ポットの形のまま腐葉土に根が守られた状態で定植されなかったので、うまくいかなかったかもしれない。色んなポイントがあるものだ。
大きく育っている露地物の方では葉が濃いグリーンと黄色に入り混じった物が見つかった。これはダニの一種にやられているそうだ。これが蔓延しない事を望むばかりだ。
本当は手前の雑草群もオクラのはずだった |
病気らしい。 |
2014.6.7(土) 日本(沖縄)
トマトハウスで35度
土曜日は午前中はトマトのハウスの手入れ、午後はオクラの畑の雑草除去。本日ハウス内気温は35度まで上昇。知らないうちに体内の水分が蒸発しているようで、気づくとくらーっとしてくるので慌てて水を飲むという午前中だった。こんなに気温が高くなるとトマトは受粉しなくなるそうだ。もうそろそろトマトの季節も終わりだな。
昨年は6月18日が最後の出荷だったそうだ。
ハウス内のヤトウ虫はモリモリと人のトマトを食べ腐ってずいずいと大きくなっている。そのうちにモスラーくらいになるんじゃないか?あ、モスラー知っている人、いないよね。
夜はお母さんが親戚の集まりに出かけてしまい夕飯を任されたので、張り切って作ってみた。かぼちゃの肉詰めオーブン焼き、キャベツの炒め、先日の余りの餃子、麻婆豆腐、広島風お好み焼き、明太子カルボナーラ。お父さんからは麻婆豆腐が一番好評、夫からはカルボナーラに卵の白身を使って文句を言われたが概ね好評。この夜以降、お母さんが外出しなくなったような気がするが気のせいか?食材を使いすぎたか?
2014.6.8(日) 日本(沖縄)
バナナケーキ
畑からリビングにバナナが到着。
沖縄原産の小さめの島バナナの他にこの農園ではブラジル原産のマッサンバナナもあるそうだ。これはマッサン。
ネットで調べたらマッサンはポルトガル語でリンゴの事。確かにスペイン語のマンザナ(リンゴ)と発音が似ている。で、ブラジルで食べた人の話だとモンキーバナナのように小さくて「見た目バナナで味はまるでリンゴ」だそうだが、今日のこのバナナは特にリンゴという感じはしないが酸味は多少ある。
今日は木で完熟、というか真っ黒になるまで熟してしまったマッサンバナナは市場には出せないが実は極上の味わいになっていた。そこで、これを使ってバナナパウンドケーキを作ってもよいという許可を頂き、今週末のお楽しみデザートはこれに決定!
砂糖とバターと小麦粉と卵とベーキングパウダー、そしてマッサンバナナ。失敗の少ないパウンドケーキは午後4時のお茶の時間に完成。熱々を切って出したら農園のお父さん、お母さんにも好評でたちまち1本がなくなった。よかった、よかった。
ケーキを焼いている間に農園の蔵書で農業のお勉強。書き方が上手なのか、読んでいると何だか自分もできそうな気がしてくる。自作の作物で料理して、友達呼んで、わいわいと飲み食いしたいなぁ。そんな夢が広がる午後だった。
夜は実家の母が送ってくれたプレミアムモルツで乾杯。日本の量産ビールで一番おいしいのはプレミアムモルツだなぁ。
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