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2014年
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2014.5.5(月) 日本(沖縄)
梅雨入り、早っ!

 轟々と雨が物すごい勢いで降っていると思ったら、テレビのニュースで気象庁が「沖縄地方梅雨入り」を宣言したと発表していた。

 本当に比べると約1ヵ月も早く梅雨入りする沖縄。例年より5日程早いとはいえゴールデンウィーク明けに梅雨入りするというのは、本島から来た者にとってはとても早いという気がする。

 しかも、この豪雨。亜熱帯地方のスコールかと思うような大雨はかの地では30分もすれば嘘のように止んで青空すら見えるのが雨季なのに、ここ沖縄では一日中曇っては豪雨の繰り返し。

 こんな悪天候は梅雨とはいえそんなに多くはないそうだが、それにしても沖縄での生活は大変だなぁと初めて感じだ。

 作業はトマトの収穫。ハウスの中の仕事だったからかなり助かった。


2014.5.6(火) 日本(沖縄)
土壌のPHを測る

 新しい作物を植える時には土壌の酸性度(Ph ペーハー)が重要なんだそうだ。作物によって理想的なPhが異なるので植える物によっては堆肥を加えたりしてPhを変える必要もあるそうだ。

 今日はPhを測定する機器を持ってきた人がいて見せてもらった。今、作業しているトマトの畑はアフリカマイマイを殺すために、泡盛を造る過程で出た酒粕をもらってきて土壌に蒔いている。酒粕によってPh5.5とやや酸性になった土壌ではアフリカマイマイは生きていられなくて死滅する。一般的に野菜は弱酸性(Ph)でよく育つと言われているそうなので、5.5ならいい感じだそうだ。農業は科学なんだなぁ。

 作業はトマトハウス「ワイルド」の枝の整理だったが、やはり運動不足を感じ、梅雨の合間の曇りを見計らって作業後に散歩をしてきた。

 向かいのお茶畑の緑が曇天にも関わらず目にまぶしい。









2014.5.7(水) 日本(沖縄)
台湾からニューカマー

 今日から再びウーファーが一人加わった。

 台湾から来たアカ君だ。アカ君はワーキングホリデービザで日本に来て11ヵ月目。今まで大阪に滞在してユニクロと餃子の王将でのアルバイトをかけもちしてきたが、最後の1ヵ月は沖縄でウーファーと観光をしようとやってきたのだそうだ。

 日本語もかなり理解できるし話せるので、農園のお父さんもバスターミナルまで迎えにいっても問題なく会話ができたようだ。

 前回、全く日本語がわからないウーファーと超沈黙の30分間ドライブを体験して言葉が通じない事の息苦しさを痛切に味わってしまったお父さんにとっては、今回のアカ君はよほどホッとする存在だったのだろう。「日本語ができる人はいいねぇえ」と繰り返していた。

 午後からは再び雨模様なので全員でハウス内でトマトの収穫。

 夕飯は沖縄の島豆腐を使った揚げだし豆腐。固めの島豆腐は揚げるのにぴったりだし、豆の濃い味わいがよりおいしく感じられた。

 アカ君もおいしい、おいしいとお代わり3杯。

 餃子の王将でアルバイトすると200円でメニュー食べ放題のまかない付きだったそうで、餃子2枚、チャーハン1杯、回鍋肉やらエビチリなんか、毎日好きなだけ食べていたというアカ君。

 今日からは中華料理を離れて沖縄料理だけど、料理上手な家に来られてよかったね。


2014.5.8(木) 日本(沖縄)
研修Mさん、農園を去る

 約一ヶ月前に飛び込みで農園にやってきたMさん。週に2日から3日のペースで農作業を無料で手伝ってっくれていたのだが、本業と実家の手伝いと3足の草鞋はさすがに忙しすぎたようで、今日で農園を去る事になった。

 30代で一度沖縄の外に出ていたMさんは本島と沖縄の両方の感覚を持ち合わせたバイリンガル的な人で、作業中のおしゃべりも現代沖縄の事情が知れて面白かったので、去ってしまうのは残念だった。

 印象に残った話の一つに、「本島からの沖縄移住組と地元組との乖離」という話題があった。Mさんの住むエリアは移住組も多いので、子供が通う学校にも移住組の子供たちが多い。この地域では伝統的に海ガメの産卵期にはPTAの父母のボランティアで早朝に海岸を掃除する事になっているのだが、移住組がこれに異を唱えてきたのだそうだ。いわく、どうして小学生の父母だけがやらなきゃいけないのか、仕事があって行けないのだが、従来のやり方では効率が悪いので方法を変えたいなどなど。とにかく例年通りにすんなりと決まらなく大変だったそうだ。

 また、このエリアでは移住組が主催のバザーがありMさんが仕事をしている会社からも出品したので販売の手伝いに行ってきたのだそうだが、置いてある品物は都会的な洒落た物が多く、訪れる人々も移住組ばかりで地元組はほとんど顔を見せていない。同じ地域に住みながら、同じ学校に子供を通わせながら、二つのグループはどんどん離れている気がするというのがMさんの意見だった。

 これはなかなか難しい問題だと思った。

 移住組の隣近所の付き合いを考えない自己利益追求の態度はマイナス。時間や人的エネルギーを効率的に使う方法を考える態度は地元にプラスだと思われるが、考えれば利益追求だからこその効率化なのでこの二つは実は根幹は同じ事なのだ。

 同様に地元民の間では移住組が新しい事業を始めて成功する姿に眉をひそめる傾向もあるようだ。こういう話は沖縄だけではないかもしれない。田舎暮らしに憧れて都会から移り住んだ人と地元民の確執という話は本島でも、もしかしたら世界中の先進国で発生している話かもしれないと思った。


2014.5.9(金) 日本(沖縄)
婦人会のチカラ

 ゴールデンウィーク中にこの農園の作物を「道の駅」で販売してくれた婦人会の会長から、先日売った「生で食べられるカボチャ」の食べ方指南の案内を作成してくれという依頼がきた。

 会長さんは明日、名護という大きな町で60名を超すメンバーが集まる婦人会地域支部会に出席するにあたり、このカボチャを売りまくってきてやろうというのだ。

 何の婦人会かわからないが、日本全国には「婦人会」と呼ばれる組織が網の目のように張り巡らされているのだろうか?この会長さんを見る限り、村のために協力を惜しまないという善意のボランティア精神を感じる。こういう人が率いる組織をうまく利用したら、もっと有機農業の販売を活性化できるんじゃないだろうか?


2014.5.10(土) 日本(沖縄)
日本に来て11カ月で6キロダイエット!

 ウーファー仲間のアカ君は11ヵ月前に日本に来てから今までに、体重が6キロ減ったそうだ。

 そんなに太ってもいないアカ君が6キロ落とすのは大変だったろうと思うのだが、その方法がまたすごかった。

 大阪で2つのアルバイトを掛け持ちしていたアカ君は2つの職場にそれぞれ自転車で通勤したそうだ。2か所合計の一日の走行距離は20km。夜の飲食店のアルバイトは深夜に終わる。200円で食べ放題のまかないを思いっきり食べてから、深夜の西成近くをやや怖い思いをしながら走り抜けて帰宅するのは「ちょっと大変でした」と微笑みながら言うのだが、「ちょっと」どころではなく大変だったろうと思う。

 でも、交通費は浮くし、食べ放題でもやせていくし、体力はつくし。頑張った甲斐があったと大満足していた。

 やるなぁ。


2014.5.11(日) 日本(沖縄)
それぞれの休日

 今日は作業がお休みの日。皆それぞれに休日を過ごした。

 アカ君は台湾の友達から沖縄本島に行くなら絶対に行って来いと言われた「古利島への橋」を目指した。この橋は長く海の上を走る橋で、マイアミのキーウェストの小さい版みたいな感じ。晴天なら海の上を飛んでいる気分が味わえるという触れ込みの場所だ。

 橋はここから約20km離れているので、自転車に慣れたアカ君とはいえ往復40kmは辛い。そこへ朝食を食べに来たお隣さんのおじさんが用事で同じ方面に車で行くので、片道だけ乗せて行ってあげようと提案。そこで、自転車を積んででかける事になった。

 アルバイト中に社割で買ったユニクロのオシャレ着に身を包んで颯爽と出発したアカ君は、結局、橋を渡るだけでなく、その先の今帰仁というエリアまでぐるりと一周して自転車旅を満喫して帰ってきた。

 お母さんは休日とはいえ、掃除、洗濯と農作業日にできない仕事をしているので実質休みとは言えない。今日の作業の中で注目したのは「ちらがー」の下処理。ちらがーは豚の顔。沖縄の家庭ではちらがーは家で下処理もするそうだ。まずは顔を適当な大きさに分割。圧力なべで水から煮てピンが立ってから40分して火を止める。自然にピンが落ちるまで放置したら、顔をよーく水で洗い流す。

 柔らかくする事と脂をできる限り落とす事がこの処理の目的とみた。沖縄の料理は肉を使った物も多いが脂分を落とし、塩分もかなり控えめな味付けで思ったよりあっさりしている。ちらがーは調理によって細切りにしたり、一口大に切ったりして、和え物、炒め物、汁物に使うのだそうだ。

 で、私は料理。村で採れた新鮮なはちみつを頂いたので朝食にホットケーキを作成。やや焦げたがとにかくはちみつがおいしくてリカバー。昼前には大量の出荷できないレベルのトマト5kgを使ってトマトソースの作成。トマト1kgに対して玉ねぎ1コ、にんにく適当という分量。たっぷりのオリーブオイルでにんにくと玉ねぎを30分炒めてからトマトを投入して1時間くらい煮込んで、塩・コショウで味付けしてできあがり。昼は作りたてのトマトソースでパスタ。こりゃ、めちゃくちゃ旨かった。残りのソースはジップロックで保存。


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