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2014年
1月:1,
2月:1,2
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4


2013年
1月:1,2,3
2月:1,2,3,4
3月:1,2,3,4
4月:1,2,3,4
5月:1,2,3,4,5
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4,5
9月:1,2,3,4
10月:1,2,3,4
11月:1,2

2012年
1-1,1-2,1-3,1-4
2-1,2-2,2-3,2-4
3-1,3-2, 3-3
5月:1,2,3,4
6月:1,2,3,4
7月:1,2,3,4
8月:1,2,3,4
9月:1,2,3,4,5
10月:1,2,3,4
11月:1
2013.4.1(月) メキシコ(メキシコ・シティ)
小さな誘惑が

 ウォーキングとダイエット休憩の週末を終えた月曜日は、胃袋が拡大しているせいだろう、ウォーキング後にとてもお腹が空く。

 ウォーキング後にスーパーマーケットに立ち寄るのが常だが、そんな時にいつも売り場からウィンクして見えるのが、このマルちゃんのカップヌードルだ。

 乾燥時の内容量60gは出前一丁や韓国の袋麺100gに比べたら半分に近いではないか。そう考えながら手にしてしまったら、もう負けである。

 今日はこのちっちゃい誘惑君に打ち勝つことができなくて、ついつい食べてしまった。

 いやー、久しぶりのカップヌードルってのはおいしいなぁ。

 と思ったのは直後だけ。夜にはもう下腹部にうっすらと結果が出て、この週はこのカップヌードルのためにずっと「減らない」感をひっさげて過すことになった。やれやれ。


2013.4.2(火) メキシコ(メキシコ・シティ)
午後からローマ・コンデサ地区散策

 今日はウォーキングの中休み。ということでお昼ご飯を自炊してさーて、午後から何をしようかとガイドブックをひもとくと、地球の歩き方の巻頭に「ローマ・コンデサ地区の散策」が紹介されていた。うん、これ、行ってみよう。


 出発地点はメトロブス1号線のインスルヘンテス駅からとなっているが、私達は昼食の炒飯を消化する意味もあって宿から出発。出発地点までは徒歩30分で到着した。

 インスルヘンテス駅周辺のゴミゴミした下町の雰囲気を抜けると、まずローマ地区最初のシンボルであるサグラダ・ファミリア教会がある。といっても日本人におなじみのバルセロナのガウディとは関係なく全くフツーの外観の教会。ここを過ぎてリオデハネイロ公園にはダビデ像、その脇に「トスカーナ」というカフェがあり、ローマ地区という割にはどっちかっつーとフィレンツェ寄りじゃぁないかとか言いながら歩くのが面白かった。

 しかし、ここまで来てダビデ像があるというのには驚く。ミケランジェロってすごいなぁ。メキシコにいながらあらためてイタリアの文化の素晴らしさを思ってしまった。

 ここのダビデ像は噴水に囲まれて、カラッと乾いたメキシコに高尚なる潤いを与えてくれている。下手な彫刻よりはレプリカをおいた方がましだと考えるメキシコ・シティの潔さは大当たりだと思う。


 この界隈にはメキシコのデザイナーによるキッチュな柄のグッズを売るお店も2軒紹介されて、のぞいてみた。斬新というかグロテスクなデザインのTシャツは私の趣味ではなかったが、メキシコらしい色使いで皮とビニールを組み合わせたバッグなどはちょっと面白い。しかし、値段が先進国の中級ブランド並みなのにはかなり引く。そこまで価値は感じられない。

 アルバロ・オブレゴン通りはたくさんのお洒落なレストランやバーが並んでいた。宿の近くの屋台や庶民的な食堂ばかりに慣れた目には、久しぶりのこうした洒落た通りが新鮮に映って楽しかった。

メキシコ人女性料理研究家のレストランだそうだ。

日本人経営の和食レストランMogはお洒落な内装でメキシコ人に大人気。日本人もおいしいと言っていた。

こんなガレリアがあってヨーロッパみたい。

ネコグッズを集めている超マニアックな店。

 ここから道を折れてスペイン公園とメキシコ公園に挟まれた通りは、両側にバーを含む先ほどよりももっと高額な店も並び、きっと夜になったら華やかになるんだろうと思われた。

 公園には面白いオブジェもあり、おじいさんからフェンシングを習っている孫がいたり、相も変わらずプリプリした体型の恋人同士がベンチで熱く絡み会ったりしていた。こういう公園が近くにあると、排気ガスで汚れているとはいえ、ホッとする空気がメキシコ・シティにはある。

 こうして、ブラブラと歩きながらチルパンシンゴ駅に到着。この駅付近はぐっと庶民的な屋台が並んで、肉を焼くおいしそうな煙を前にモグモグと口を動かしている人多数。今日、歩いてきた道とは違った風景があった。

 いろいろとお洒落な風景を見たものの、最後に屋台で見た焼き肉に触発されて夕食にはタンピケーニャという牛フィレ肉を薄く削いだ肉を買ってきて食べる事になった。たくさん歩いたのでご飯が旨し!


2013.4.4(木) メキシコ(メキシコ・シティ)
テピート地区でお買いもの

テピート地区という一大繁華街はメキシコ・シティのミドルクラス以上の生活をしている人は滅多に足を踏み入れない場所だそうだ。

 家電製品、衣類、音楽CDや映画のDVD、サプリメント、香水ととにかく生鮮品以外のあらゆる品物を売る小さな店が何百軒とひしめいているこの地区では、スリ、盗難に加えてヤクザのいざこざが絶えず、売られているものも盗難品もあるらしいとささやかれていて、誠に怪しい場所だからだ。

 同じ宿に暮らしている日本人の中でも、この場所で「インネン」をつけられたとか、知合いが殴られたとか聞いている。

 しかし、行ってしまうのだ、私達は。メキシコ・シティに来るたびに最低一度は足を向けてしまう。もちろん、ここに向かう時は持っている服の中で一番「いやー、それはないだろう」という使い古しの服、かつ妙なコーディネイトででかけ、カメラは首から下げていてもストラップを手に巻きつけた上でケースごとつかんで歩くという用心をおこたらない。この怪しい服装のせいか、今までは一度も妙な目にはあっていない。

 今回も音楽と映画、そして私の下着のパンツと目的の品物を手に入れて無事に帰って来た。下着はボクサータイプでカルバンクラインとかアディダスとか書かれているものだが、同じような材質の物がバンコクで一枚300円くらいするのに対して、ここでは30ペソ(約240円)。何とタイよりも安く入手できて大満足。ワンサイズにもかかわらず製品によって大小の違いがあるのはまぁご愛嬌だろうな  

 無事にテピート詣でを終えて、この日はお気に入りのミチョアカーナというアイスキャンディー屋でアイスを食べて宿に戻ってきた。

 夜は買ってきたサルサレッスンのDVDを流してサルサの自主トレ。これからキューバに行くという女性がいたので一緒にレッスン。後で彼女に会ったら、この時の簡単レッスンがキューバで役だったそうだ。


2013.4.5(金) メキシコ(メキシコ・シティ)
メキシコ人女性のこだわり

 昨日、買物の途中に通りかかったカクテルドレスのお店のショーウィンドウには、ドレスとドレスのマネキンの間にパンツの展示があった。

 何だか違和感があったので足を停めてよく見たら、お尻部分にクッションが入ったパンツだった。

 日本でプッシュアップブラがよく売られているが、あれのお尻バージョンだ。

 サテンやシフォンなどの柔らかいドレス生地を着た時にヒップラインは確かに目立つ。このパンツさえはけば、憧れの黒人女性並みにプリッとしたヒップラインを出す事ができるというわけだ。

 メキシコではふくよかな体型にもかかわらず、とても小さくてぴったりしたTシャツを着て、レギンスやレギンス並みに細いジーンズをはいている。胸とお尻を強調してセクシーさをアピールするのがメキシコ人女性のこだわりらしい。お腹がミシュランタイヤのキャラクターのようになっていてもへっちゃらだ。受けて立つ男性も、そんな事よりもぴっちりとした女性らしさをアピールする方に魅力を感じるんだろうな。サンドレスの下にもタンクトップを着てなるべく胸元を見せないようにする日本人とは対極にある。


2013.4.6(土) メキシコ(メキシコ・シティ)
メキシコ人と過ごした一日

 今日は歯医者の最後の治療日だった。知り合いのメキシコ人女性が歯科医で、うちの先生の治療を見学したいというので今日は彼女と一緒にクリニックを訪ねた。

 作ったセラミックのクラウンをはめるだけなので、治療は30分くらいで終了し、あとは先生と知り合いの女性のメキシコシティの歯科医業界の話なんか聞きながら1時間くらいでクリニックをあとにした。

 治療の後は、彼女のボーイフレンドと合流してメキシコ・シティ郊外のアウトドアが楽しめるマルケという場所までドライブ。

 シティの汚染された空気から逃れて、おいしい空気を吸いながら乗馬やボート漕ぎやキャノピーが楽しめる施設がいくつも点在するような地域で、私達もその一つに入場して手作りのタコスを食べさせる店でお昼ご飯を食べた。

 彼らの計画ではもっとアクティブに遊ぶつもりだったらしいのだが、どんな誘いにも「別に興味ありません」ときっぱりと断る夫にかなり当惑しつつも、乗馬好きの彼女だけ少し馬に乗ったりして、この場所を去ることにした。

 最後はボーイフレンドのお家で彼のお母さんがメキシコの家庭料理をふるまってくださるというので、お宅に行くというイベントがあった。本当に今日は盛りだくさんだ。

 家では、予想外に早く帰って来た息子とその友人に、「まだお料理が準備できてなくてごめんなさいね!」といいながらもキッチンで激しく手と口を動かす可愛らしいいお母さんがいた。

 お母さんの手作りのソペスができあがるのを見学しつつ、友達に通訳してもらいながら日本語とスペイン語でおしゃべりを楽しんだ。

 食事の準備がほぼできると、会場をダイニングに移して更におしゃべり。ビールやテキーラやラム酒も入って会話は更にヒートアップして大いに盛りあがった。この一家に日本人を迎えたのは初めてらしく、日本人が抱くメキシコ人の印象について聞かれるのも新鮮で面白かった。

 彼の車で宿まで送ってもらって、本日は終了。

 私達にとっても、こんなに親しくメキシコ人と一日を過したのは初めての事だった。だいたい、自分の息子の彼女の外国人の友人である中年夫婦を家に招いて食事を出してくれるなんて、日本じゃぁ考えられない事で、そこからして驚きだった。加えて、初対面とは思えない打ち解けぶりで話してくれるラテンの空気は心の底から温かみを感じさせてくれるホスピタリティーだった。

 以前に、メキシコ人とシティで友達になって連日遊びまわって友情を深めた日本人女性旅行者が、明日が帰国という日にドミトリーのベッドで別れが悲しくてさめざめと泣いているのを見たことがあったが、今日のできごとで私も彼女が気持が理解できるようになった。


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