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2010.04.30
サオナ島Isla Saonaへの1日ツアー
ドミニカ共和国:バヤイベ

 バヤイベの東側にはパルケ・ナショナル・デル・エステ(東の国立公園)がある。この国立公園の一部でもあるサオナ島に行くツアーが人気だというのでバヤイベで探してみた。サオナ島へのツアーを出しているのは2つのダイブショップだった。

 1つはScuba Funというショップ。元気のいいオランダ人のダイブマスターが説明してくれて、、ここのツアーは国立公園のマングローブを通ってサオナ島のすぐ西にあるカタリニータ島近くでスノーケリングしてサオナ島西側のビーチでランチと海水浴という内容で一人US$68。ペソだったら2500ペソでいいや(ちょっとおまけ)という話だった。

 もう1つもCasa Danielというスイス人経営のダイブショップ。こちらはサオナ島の南側でスノーケリングしてサオナ島西側のビーチでランチと海水浴という内容でロブスターなしがUS$55、ロブスター付きがUS$65という値段だった。

 どちらのダイブショップもサオナ島でのビーチは他のオールインクルーシブホテルのツアーが立ち寄るのとは別のもっと静かな場所に行く事を強調していた。それが「売り」らしい。

 2店の違いはスノーケリングの場所とツアー催行日だった。ローシーズンに入りつつある今、ツアーは毎日は行われておらず、次のツアーはスクーバ・ファンが30日の金曜日、カサ・ダニエルが5月1日の土曜日となっていた。サント・ドミンゴで雨が降った日もあり、昨日からの好天がいつまで続くかわからないと思った私達は、1日でも早くツアーに出るスクーバ・ファンに参加することにした。こちらの方が内海でスノーケリングするのも気に入った理由の2番目でもある。

 朝8時40分にショップに来てくれと言われていた。ダイブショップまでは徒歩1分。なんて便利なんだろう。ショップには既に大勢の人が集まっている。サント・ドミンゴ在住のキリスト教関連のグループが10人くらいいて、そこに私達2人、ドミニカ共和国人の奥さんとアメリカ人の旦那さんの新婚カップル2人、隣のドミニカス・アメリカナスの高級リゾートホテルに滞在のオランダ人カップル2人が加わって総勢16名が今日のツアーメンバーだそうだ。オランダ人カップルは自分のホテル主催のツアーだと一人US$120になるのでこちらは大変にお得だと言っていた。ダイブショップにはオランダ人の女性が働いていて偶然町で出会って情報を得たのだそうだ。

 本日のスノーケリングガイドはダイブマスターのメルキ君だそうだ。優しい感じの明るい青年で夫は「こいつで大丈夫かよ」とやや不安気だったが、私は「可愛いくていい!」と思ったのだった。しかも後に可愛いだけでなく、素潜りもうまく魚を見つけるのも上手だとわかって夫の評価も上がったのだった。

 全員のフィン選びが終了した所で本日の日程を地図を使って説明だ。

 色々な場所でスノーケリングを行っているが、一体どこに連れて行かれたのかさっぱりわからなかったという場合も往々にしてあるのだ。後でボート内で配られたマスクも比較的新しくてちゃんとフィットするものだった。

 ドミニカ共和国ではまだ一般庶民がこういうツアーに参加できるほど裕福ではないし、ドミニカ共和国人がダイブショップを構えている事も少なそうだ。お客さんは国内の一部富裕層と先進国からの観光客となり、経営者も先進国からの技術とサービスを持った人が行っている。ということで料金は高くなるが、それなりのサービスが受けられるのがこの国の状況のようだ。スノーケリングのみならず大型スーパーにしろ、長期滞在のアパートホテルにしろ全てがそういう具合だから、庶民レベルの店で買い物して生きていく上ではとても低予算で過ごせるが、旅行してレジャーに参加するとなるととたんに旅行コストが跳ね上がるというのが、これまで過してきたこの国の印象だ。

 まぁ、そういうわけでこのツアーのサービスは先進国並みでなかなか良いようだ。

 今日のツアーはバヤイベを出て
@マングローブの森
Aスノーケリング
Bランチと海水浴
C天然プール
Dスノーケリング
で、バヤイベに午後4時くらいに戻るという予定だそうだ。





 説明を終えると皆でぞろぞろと歩いてボートまで移動し乗りこみだ。最初のマングローブの中を走る場所まで約1時間、左手に国立公園を見ながらボートが滑るように走る。海の深さによって、今日のように雲がパッチワークのように空に広がっている日は陽のあたり具合によって、水の色が様々に変化するのを楽しみながらのクルーズだ。

 マングローブの林といっても鬱蒼と茂ったものではなくマングローブが小さな島のように点々と存在する浅瀬の場所だった。ここでメルキが船の先に立ち上がって何をするのかと思ったら生き物探し。彼の目利きのお陰で、両手を広げたくらいの大きさのスティングレーと真黒なボディーのイーグルレイを見る事ができた。スティングレーは遊ぶようにこちらに近寄ってきては遠のきを繰り返すなどサービス満点だ。エサも与えていないのにこのように寄ってくるなんて珍しいとメルキも語っていた。

 マングローブの林見学のあと20分くらいクルーズして、今度はスノーケリングポイントに到着だ。広い場所でどこに行ったらいいのか途方に暮れるような場所だが、メルキが皆を引き連れてくれたので色々とポイントを押さえて楽しめた。ガイドが誘導してくれるスノーケリングはなかなかないので、これは素晴らしいサービスだ。魚の数はそんなに多いというわけではなく、遠目に青や黄色に光る魚を見るという具合だ。大きさも肘までくらいの大きさから小さな物までというくらい。しかし、撮影した写真には今まであまり見た事がない魚が多くカリブ海ならではという感じがした。また紫色の美しい植物が目をひいた。ヒットはスティングレー。今日は本当についている。こんなに近くで見るのは初めてだったので大興奮だった。また夫はメルキに大きな巻貝、コンク貝を見せてもらったようだ。これは現地ではランビLambiといってよく食べられている貝でアワビに似たコリコリ感のあるおいしひ貝だ。国立公園だからまさか持って帰るわけにもいかず、写真撮影だけしてきた。

 1時間程して船に戻ったが半数くらいは途中で挫折していた。水深が浅すぎて泳ぎにくいという人もいたが、私としてはとても近くで植物や魚を観察できるので浅いのは面白いと思う。ただし、水深が浅いと慣れないスノーケラーが立ちあがって珊瑚を踏みつけて壊してしまうのは確かに問題がある。そのせいでサオナ島の沖のサンゴは壊滅的なダメージを受けてしまっているそうだ。

 スノーケリングの場所から20分ほどでサオナ島に到着だ。確かに美しい。真っ白でフワフワの砂に水色の海と白い波。オールインクルーシブのツアーで来る場所ではないのでビーチチェアーもなければダンスフロアーもない、物売りもいないし大音響の音楽もない。ここでビュッフェスタイルのお昼ご飯を食べてしばし海水浴と日光浴タイム。みんな好みの木陰に陣取ったり海につかったりしてゆっくりと午後のひと時を過ごした。他にはもう一組のグループが来ていたが、新婚カップルだろうかプロのカメラマンに撮影してもらっている。これはいい思い出になるだろうなぁ。

 午後2時半にサオナ島出発。さっきスノーケリングに行く時にもハッとしたのだが、サオナ島を出て10分くらいの地点で突然、水深が浅くなるのだろうか海面がとても美しいアクアマリンになる場所がある。別に立ち寄り地点でもないので通過するのだが、来る時もかなり心ひかれた場所だった。

 次の目的地は更に5分進んだ浅い場所で砂地になっていて立てるくらいなので「天然プール」と名付けられている。

 ここではフィンをとって泳ぐといい。というのも下の砂がふわっふわで気持ちいい事この上ないからだ。時々巨大なヒトデがいるのでスノーケリングマスクは付けて着地点を見極めた方がいいとは思うが。ボートからキューバン・リブレが振る舞われてドミニカ共和国人のように海のなかで乾杯というサービスもしてくれた。
 

 最後は午後4時近くになってバヤイベのボート発着所が見えるような場所でスノーケリングを行った。今まで見てしまった海の水質に比べるとやはりここは少し濁っているのだが、それでも珊瑚礁があってかなり魚がいるのには驚いた。
 

 こうしてバヤイベの港に戻ってツアーが終了したのが午後4じ25分だった。1日目いっぱい遊んで有意義なツアーだった。


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