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2010.04.27
首都の旧市街を散策
ドミニカ共和国:サント・ドミンゴ

 国の北側のプエルト・プラタから南側の首都サント・ドミンゴまで国の真ん中を縦断するようにバスで移動して4時間。ドミニカ共和国は小さな国なんだなぁと実感したのが昨日だった。

 たった4時間しか移動していないのに、サント・ドミンゴは急に温度が5度くらい上がったような感じがして、とにかく暑い暑い。違いは森か町かということかもしれない。プエルト・プラタではムーニョ村という森の中に住んでいたので暑いといっても木々に暑さが吸い取られている感じだったのに、ここでは道を歩いていると脳みそが沸騰してくるような気になってくるのだった。

 昨日は到着してすぐに宿の目の前を走るエル・コンデ通り沿いお昼ご飯を食べがてら観光した。首都の旧市街の目抜き通りエル・コンデ通りは車が入らない歩行者天国の石畳の道で、両脇にはレストランや土産物屋やファッション店などが並ぶ。という解説を読むと、どんなに華やかな通りだろうかと想像するのだが、実際はものすごーくひなびた商店街という方が近い。

 目当てにしていた「良心的な」値段のはずの魚介類のレストランは小さなお皿1枚のセビッチェ(魚介類のレモンじめ)で250ペソ(600円強)とか言ってきて全く良心が感じられない値段だった。その先の「Pica Pollo Pekin」(ピカ・ポジョPica Polloというのはこちらの「鶏唐揚げを基本にした軽食屋」という感じ)という中国人経営のレストランが本当に「良心的な」値段だった。ご飯と肉類のシチューとサラダのセットで100ペソ(250円強)。結局、このレストランに通うことになった。

 店内には色白の若い中国人カップルがレジについて、てきぱきとドミニカ人に指示を出していた。言葉もちゃんと通じているし、こんな若いのに遠い中国から来て店を開くなんて本当にすごい。しかも、メニューが中華だけでなく地元の炊き込みご飯や皆の大好きな鶏のから揚げやバナナ揚げも取り入れて、地元民のニーズに応えつつも中華バリエーションを入れていて、しかも安い。研究と努力が実を結んで店には大勢のお客さんが引きも切らず来ているという情況だった。観光名所ではないが、サント・ドミンゴの新しい流れの象徴として印象深かった。

 ここでランチをして外に出ると、クラっとくる程暑い。数ブロック歩いた所で大きなスーパーがあったので中に入ってクーラーでクールダウン。ふー。

 スーパーを出て更に歩き進むと、ドミニカ共和国人いわく西半球で一番最初にできた教会がある。ロンプラには、実は一番最初はメキシコ・シティーにできた教会らしいが16世紀後半に他の宗派に作りかえられてしいまったので、現存する中で一番古い教会ということは正しいらしい。

 確かに立派な作りで、この教会を背景に花嫁が写真撮影していた。「おめでとう!」と言うと若い花婿がはにかんで「ありがとう」という表情が可愛らしかった。

 内部は作りかえられたようで新しい。高い天井の石に守られた教会内は天然のクーラーのようで、ここも涼しくて思わず長居してしまった。

 この教会のある界隈が旧市街の中でも一番洒落てにぎやかな場所だろう。手巻きの葉巻を売る店や気のきいた内装の土産物屋や木陰の下にワインやラム酒も出すカフェがある。

 エル・コンデ通りはそのまま海岸線まで達している。海岸線の左右には昔の城壁を残した遊歩道が続いていて、左手に進むとプラサ・エスパーニャという広場になっていて、ここにも洒落たカフェなどが並んで観光の最終地点の雰囲気を出していた。プラサ・エスパーニャに至るまでの道沿いには16世紀、17世紀に建てられた建物がいくつかあり、美術館になったり国内の英雄を祭るパンテオンになったりしていた。
 

 プラサ・エスパーニャはコロンブスの到着500周年を記念して作られた広場だが、この広場の海沿いには1500年代初頭に作られた監視台や城塞の壁が今に残っている。崩れかけたような壁とその風化した石の雰囲気、色合いが本当に長い年月の風雪(いや雪はないだろうが)に耐えてきたようで、本当に1500年代にスペインの大航海時代があったんだと実感できる場所だった。学校の歴史の教科書でなぞっただけの浅い知識が、こういう物を見るとそこに血が通って見えてきてすごく興奮してくるなぁ。

エスパーニャ広場

城塞は細い通路になって歩ける。残念ながら簡易トイレ代わりになっている感は否めないが。

この古い感じはディズニーランドには作れないなぁ。

広場に面したカフェはかっこいいけどとても高い。

 というわけで2日にわけてサント・ドミンゴの旧市街を散策したが、ゆっくり歩いて3時間もあれば見て回れる。プエルト・プラタから日帰りツアーもあるくらいだから。

 とにかく暑い、暑いという日だったので、エル・コンデにあるアイスクリーム屋に飛び込んじゃアイスを食べていた。ドミニカ共和国で有名なのはBonというアイスクリーム屋さんだそうが、そういうクリーム系じゃなくて10ペソ(25円くらい)のフルーツキャンディーが一番効果的。果汁濃度が濃くておいしかった。


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