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2009.10.31 Vol.2
意外と都会じゃない?
ラオス:ビエンチャン

 これまで旅で知り合った人から「ラオスはいいよぉ」という感想を何度も聞いてきた。何がいいのかと聞くと、とにかく田園風景、自然の中に静かに過ごせる環境、温かい国民性と答える。ガイドブックを見てもお寺やせいぜい国立博物館が紹介されているだけで、彼らのいう「いいよぉ」というのがちっとも見えてこない。行ってみないと良さがわからない国、それがラオスなんだなぁと漠然と思っていた。

 首都のビエンチャンについて「地球の歩き方」の記述で

 「町はどこですか? 初めてビエンチャンに降り立った外国人は、一様にこう口にする」

 という文章から始まっている。どれだけ田舎なんだろうか。

 そう期待しながら降り立ったビエンチャンは期待が上回ってしまったのか、あるいはガイドブックが書かれてから急速に発展したのか意外に都会な面持ちだった。

 伝統的なお寺の向かいにある宿の女主人はニコヤカな対応だが、さっぱりとした正確と物言いで既に観光客に対して百戦錬磨のキャリアがある風格だ。全然冷たいわけではないが、「田舎の人の温かみ」ではなく都会人の雰囲気があった。

 町の中心部の外国人が宿泊する宿が集まっている区域はわずか750m四方くらいにおさまる程に狭く、その中でもさして高いビルはない。首都という響きにしては田舎だが、それでも「町はどこですか」っていうほど田舎でもない。

 メコン川と平行して走るセーターティラート通りやその周辺には、外国人客相手のカフェやスーパーやレストランが並んでいる。フランスの影響を受けているラオスでは市場でもバゲットが並んでいるし、この通りでは本格的なバゲットやクロワッサンを店で焼いている。加えてラオスでコーヒーを栽培しているのでコーヒー豆も売られているし、カフェで出るコーヒーもインスタントなどではなく、香り高い物が出てくる。特にJomaというカフェはコーヒーのレベルといい、店の内装といい、Wifiフリーになっていることといい先進国レベルのサービスになっている。もちろんコーヒー一杯Kip9000=\1.08はここでは高価なので店内のお客さんは自ずと外国人観光客となる。Jomaの店内でネットをしていると、ヨーロッパにいるんじゃないかと思えてくる程だった。

 このJomaの隣のピンポンマーケットPhimphone Marketというスーパーがある。日本でいったら紀伊國屋みたいなものだ。フェアトレード組織の売るコーヒー豆から本格的バゲット、チーズ、ワイン、ソーセージなどのヨーロッパ食品、カレー、味噌、豆腐などの和食品も扱っている。ふえー、凄い。

 ということで、ビエンチャン到着初日の印象は「都会だねぇ」ということだった。

 ビエンチャンの前にボルネオ島のコタキナバルに長くいたからビエンチャンが都会に見えたという事も否めないが、今年2009年の12月から始まるシーゲーム(東南アジアのスポーツ大会で毎回どこかの国で開催されて今年はビエンチャンで開かれるそうだ)を控えて中国がお金を出してスタジアムを作っているのを筆頭に、中国、韓国、タイ、ベトナムから投資が相次いでいるというニュースを見た。ガイドブックに書かれていた頃のビエンチャンと比べると今急速に発展しているというのは本当だと思う。


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