|
2009.10.18
マンタブワン島へのシュノーケリング
毎日お天気と行き先をにらめっこして待っていた結果、いよいよ今日、マンタブワン島へのシュノーケリングに行けることになった。シンガマタではシブワン島、マブール島、マンタブワン島へのダイビングとシュノーケリングを日替わりで行っていて、お天気がいい日にマンタブワン島に行く機会がいままでなかったのだった。
今日のメンバーはダイバーが8人、シュノーケリングが6人とダイバーが多いので荷物がとても多い。タンクの点検やら持ち物点検やらダイバーは気軽なシュノーケリングと違ってなかなか大変そうだ。
マンタブワン島はセンポルナの北部、Maiga島やGaya島やTetagan島などの緑濃い大きな島を左手に迂回した向こう側にある小さな島だ。
全体的に薄く霞がかった天候だが、風もなく大きな雲が海に映りこんで見えるほど凪いだ天気、まさにシュノーケリング日和だった。最初に見えてきた大きな島の裏手に入ると、南国ポスターの一場面のような白砂の小さな島に緑の林が盛り上がるマンタブワン島が見えてきた。
島の東側は遠浅で船は島に近づけないので、島から離れた深い場所で停泊して島の見える場所でシュノーケリング開始だ。話に聞いていた通り、ここの珊瑚礁は面積も広くて魚もよく見えるしシュノーケリングに向いている。到着した時は干潮になりつつあったので、マンタブワン島の前にある遠浅の海から白砂の陸が出現して、干潮の時だけのビーチを作り出している。シュノーケリングに飽きた人はビーチまで泳いでいって上陸し、そこで寛ぐこともできた。
ボートを停泊している部分はかなり深度がありダイバーが海底を泳いでいる。ダイバーから出てくるエアーの気泡はジャグジーのようでそれを追いかけるのも楽しい。ダイビングはインストラクターが付いているので面白い物が見られるかもしれないと、ダイバーの動きを追っていたら水深5mくらいの場所で底近くを泳ぐ海ガメを見ることができた。海ガメは北部には現れないと思っていたのにここにもいた。マンタブワンに来た甲斐があったなぁ。明るい白い海の底を背景に美しい緑がかった色の海ガメで、写真を撮ることができたら本当によかったのに。
ここでシュノーケリングをしてから、もう少し東側、おそらくBohaydulong島の前でもう一回シュノーケリング。私としてはマンタブワンの反対側に回り込んでのシュノーケリングを試してみたかったのだが、同乗している中国系ダイバーチームのリーダー格のおじさんと今日はツアーに乗り込んできた宿のオーナーが中国語で話し合って行き先を決めてしまっていたのだ。こういうのも全然民主的じゃないのがアジア的だ。とはいえ、Bohaydulong島の前は干潮で珊瑚が海から突き出すほどになっていて、目の前で「ニモ」そっくりの魚を見ることができたので良かった。あの魚はイソギンチャクに体をこすりつけてきれいにしているのだろうか?イソギンチャクと戯れるように出入りする様がとても可愛らしかった。
ということで、今日もシュノーケリングを2ヶ所、3時間ほど遊んで宿に戻ってきた。マブール島へのシュノーケリングツアーのスケッチでも書いたが3時間というのは物足らない。せっかくの好天、素晴しい景色を午後も満喫したかった。
さて、宿に戻ってからダイビングをしたカナダ人のダニエラから聞いた話。今日のダイバーチームは中華系の一家から4人と白人系4人だったのだが、中華系のダイバーがまるで技術がなくて大変だったそうだ。最初は中華系と白人系ミックスで2チームを作って潜ったのだが、あまりに未熟な人が多いので人種別にグループを再編成したのだそうだ。中華系グループの面倒を見ていたインストラクターも、ツアーから戻ってきて「いやー、今日は大変だった」と愚痴っていた。
そういえば、中華系の家族は到着した日にアクエリアムでリーダー格のおじさんの指導のもとダイビングレッスンのような事をしていた。ダニエラの話と合わせて考えると、親戚の子たちに勝手に指導してライセンスもないのにダイビングさせたのではないかと推測される。こんな簡単な事をするのにPADIなどのお伺いを立てて高いレッスン料金を支払ってライセンスを取らせるまでもないだろうというのが、おじさんの考え方かもしれなかったが、ダニエラから見るとインストラクターが初心者のケアにかかりっきりになってしまって、とても不安だったそうだ。もしここで自分が調子悪くなったら誰も面倒を見てくれないんじゃないかと思うと呼吸が速くなったと言っていた。
そもそも、アクエリアムにはナポレオンフィッシュなどの高価な魚がいてフィンをつけて泳ぐことも禁止されているのに、あの一家はフィンどころかタンクまでも持ち込んでいた。オーナーの友人なのかもしれないが他のお客さんへの配慮のない振る舞いは不評を買っていた。シンガマタの宿はとても気に入ったが、ツアーは2回参加してみて内容やサービスが未熟だと感じた。他のエージェンシーで試していないので比較できないが、説明を聞く限り白人ダイバーを揃えているスキューバジャンキーの方が良さそうな気がする。
|