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2009.10.09
アクエリアムでシュノーケリング
センポルナから10分くらいスピードボートで沖に出た洋上にある宿シンガマタにやってきた。到着した昨日はお天気が芳しくなかったのだが、明けて今日は青空が広がっている。朝9時過ぎから早くもジリジリと肌を焦がす太陽の光が海へと私達を誘った。
最初は宿の外の珊瑚礁でシュノーケリングを楽しんでから、いよいよ、昨日から楽しみにしていた「アクエリアム」に入った。そう、この宿にはアクエリアムと呼ばれる生簀があって大型の魚を放し飼いに(魚だから当たり前か!)している。
昨日は天気が悪いので上から眺めていたのだが、一番大きい魚は2mくらいあってナポレオンフィッシュまでいる。野生の環境ではないので人工的だと鼻で笑う人もいるのだけれど、あんな大きな魚とこんなに簡単に一緒に泳げるなんて滅多にない。大抵の人にとってはかなり魅力的なアクエリアムだった。
水の中は上から見ているよりも濁っていた。海流のある場所に作られているとはいえ、ケージで仕切られているので外と比べると流れがない分、濁ってしまうのだろう。魚は人間が入ってくると素早く逃げてしまって、最初は自分の周囲には魚が見えない状態が続くのだが、静かに静かに進んでいると、回遊している魚達は直に再び自分の近くに戻ってくる。
やがて、ふと横を見ると体調70cmはあろうかという魚の群れが泳いでいたりするという事になっているのだ。これは面白い。上から見ていて気になっていたナポレオンフィッシュと羊くらいの大きさはある巨大魚を探してみると、彼らは日陰の深い場所に寄っているようだった。かなり警戒していて近寄ると上目遣いにジロッと睨んでスイッと泳いでいってしまう。あんな巨体でとても小さなヒレなのに速い。最初から近寄ってきた70cmレベルの奴らは、だんだん慣れてきたのか私に無頓着になって、しまいには泳ごうと手をかくと魚に触ってしまうくらいに近寄ってくるのだった。
アクエリアムなんてすぐに飽きるだろうなぁと思っていたのに、カメラ片手に入ってみるとなかなかいいショットが取れずに、気づくと夢中になって魚を追いかけて泳いでしまった。中にある珊瑚礁の岩の中にはクリーム色に黒い斑点のうつぼ君もいるのだが、餌付けの時間帯にしか姿を現さず水中で見ることはできなかった。
この後も、私達は天気がいい時はほぼ毎回アクエリアムに入った。入るたびに「こんな魚いたっけ?」と新しい発見があって幸いにも飽きることがなかった。人工生簀なのだが、まぁ固いこと言わないで一度入ってみたら、その楽しさがわかると思う。
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