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2009.09.23
コタキナバル散策〜市場へ
コタキナバルの中心部の海沿いに魚マーケットと野菜・果物マーケットがある。今日はマーケット見物だ。
コタキナバルの魚市場はかなり広い。小さなイワシ程度の大きさから体長1.5mにもなる大きな魚まで種類豊富なのに驚いた。こんなに温かい海なので熱帯魚のようなカラフルでせいぜい30cmくらいの魚しかいないのかと思っていたら、大きな魚ではバラクーダ、カツオ、マグロなどおいしそうな銀色のゴロゴロと並び、中位ではサバやヒラメやタイ、小さいのはアジ、イワシなど。イカ、海老、カニや貝も出ている。地元の人が袋でキロ単位で買っているのは安い小魚が多かった。中には口先がワニのような変わった奴もいて、見ているだけで楽しいが、キッチンがあって料理できたらどんなに素晴しいだろうか。
魚市場と道路をはさんで向かい側に2階建ての青物・乾物市場がある。1階は青物・乾物、2階が小さな食堂が集まるフードコートになっていた。
1階の青物・乾物市場はイスラム、中華、インドの食文化を反映するように様々な食材がある。加えて南国のフルーツもたくさん売られていた。どの生鮮品も中心部のスーパーの商品に比べて明らかに鮮度がいい。地元の主婦らしき人たちが買い物に来ていた。
ずらりと店が並ぶ広い市場 |
玉葱、レモングラス、しょうが。玉葱の奥に栗も売られていた |
中華食材のチンゲンサイ、空心菜、パクチーなど |
巨大な豆、1mくらいある |
海老のペーストをシート状にして巻いたもの、調味料として使う |
わらび、何だか懐かしい |
苦瓜 |
唐辛子、一本20cmくらいある |
(左)奥の紫色がマンゴスチン(右)ドリアン |
ドリアンの中身 |
ボルネオ島のドリアンはタイやマレー半島のよりもおいしいと聞いていた。まだ出ている店が少ないので季節には早いかもしれないが、市場の果物屋で1個の半分くらいをパックにして出していたので買ってみることにした。大きな種を包むようにトロリとした実がついているのが一塊。種がほとんどで実は1cmくらいの厚みしかない。黄色みの強い実が味が濃くて甘みも強く、グレーがかった白っぽいのは水っぽくてあまりおいしくなかった。以前にタイで食べたものよりも臭みが弱くて、黄色っぽい部分はバターのような濃厚さとクリームチーズのような滑らかな口当たり。珍味にして美味なる南国フルーツだった。後で宿でドリアンの話になった時、アメリカ人女性は挑戦したが、とても食べられたものではない、二度と食べないと言っていた。もったいない話だ。
セントラルマーケットと呼ばれる今見てきた市場の南側に平屋の建物が並ぶ乾物専門市場が続く。干し魚、干し海老、干し貝柱など干し物だらけの市場だ。午後4時少し前のけだるい時間帯は客も少なく、お店の人は木陰で昼寝したりのんびり、まったりしていた。天井から釣り下がっている干し魚やするめを炭火であぶってアワックのつまみにしたら旨そうだなぁ。3人が思うことは同じだった。一人商売熱心な男が干し小魚のパッケージを片手に近寄ってきた。買うつもりがないので断り続けていたら、すぐに値段は3分の1くらいまで下がった。色々な種類の枯れ枝を束ねて売っている店で、店主に「何に使うのか?」とジェスチャーで聞くと、店主は1本の枯れ枝を手に取り、ストック代わりにして歩き出した。え?そんな用途?何だか違うと思うのだが・・・。からかわれていたのだろうか。
乾物市場から大きな道路の反対側に行くと、フィリピン人が多く住んでいる地域になるそうだ。ここでは、女性が路上でタバコを販売している。フィリピンから正規ではないルートで入ってきているそうで、とても安い。
販売している女性のそばにいた若い可愛い女性と記念撮影。彼女はバジャウ族だそうだ。バジャウの人々は漁をしながらフィリピン、インドネシア、マレーシアの海域にまたがって船で暮らす部族だが、彼女達のように陸にあがって生活する人も増えてきているそうだ。なるほどボルネオ島にはマレー人のような顔立ちと肌の色合いなのに髪をスカーフで覆っていない人が多い。もっとも宿で働いている女性の一人はスカーフもしていないし、お酒も強いのだがムスリムだと言っていたのでスカーフだけでは見分けはつかないのだが。
さて、今日の町歩きはこの辺りで終了。コタキナバルの市場の人たちはなかなか愛想が良くて、買う買わないにかかわらず説明してくれたり、写真撮影のために魚を掲げてくれたりと感じがよかった。
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