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2009.09.18 Vol.2
キナバル山登山の準備
マレーシア:コタキナバル

 サバ州での旅行計画はだいたい見えてきた。まずはキナバル山から行ってみよう。

 キナバル山はキナバル公園と呼ばれる州立公園にある標高4095.2mの山でキナバル公園は2000年にユネスコの世界遺産に登録されている。登山するには3300m地点のラバンラタで1泊して翌朝午前2時に登頂を目指し、その日のうちに下山するのが一般的なルートだ。ラバンラタでの宿泊は全てステラ・サンクチュアリー・ロッジStera Sanctuary Lodgeが取り仕切っていて、インターネットあるいはコタキナバルにある事務所で予約ができるというので、早速インターネットのロッジのサイトを訪れて驚いた。

 ガイドブックに書かれているような一泊2400円のドミトリーなんてありゃしない。一泊5食付で一人1万円以上するみたいなことが書かれていた。もしかして、あまりの人気で予約が埋まっているのかと半年先の予定まで見てみたのだが状況が変わらない。意味がわからない私達は、コタキナバルのウィスマサバというビル1階のステラ・サンクチュアリー・ロッジの事務所を訪れて、初めて料金改定によりシステムが大幅に変わったことを知ったのだった。この時期に出会った旅行者は日本人にしろ、白人にしろこの料金改定がとてもショックで、登山を断念してコタキナバルから公園日帰りにした人も少なくないくらいだった。

 ステラ・サンクチュアリー・ロッジの事務所でわかったことを含めて、キナバル山登山の概要をまとめておきたい。

<日程>
・最短は1泊2日
 −朝一番のバスでキナバル公園到着、登山手続き
 −少なくとも11時くらいから登山開始(途中で昼食
 −遅くとも午後5時や6時にはラバンラタに到着、シャワー、夕食、就寝
 −翌日午前2時(出発前に第一朝食)にラバンラタを出発して登頂を目指す
 −午前7時には、登頂を済ませてラバンラタで第二朝食
 −正午には麓まで下山して昼食

・一般的には2泊3日
 −1日目にコタキナバルからキナバル公園まで移動、明日からの登山手続き
 −2日目の朝キナバル公園事務所でガイドを雇って登山
 −上記1泊2日よりも早い時間に登山を始められるので、午後4時にはラバンラタに到着
 −あとは上記と同じ

・もっとゆっくりしたい人は以下のようなことができる
 −キナバル公園の山の麓にあるトレイルを楽しむ
 −ポーリング温泉に立ち寄る
 −高原の空気を楽しむためにゆっくりと滞在する

<宿>
・山の麓
 −公園内のロッジは一泊RM120(約3600円、ドミトリー、朝食付き)、ステラにて予約する
 −公園外の1km離れた場所にいくつかRM20のドミトリー宿があり、
   公園への送迎もしてくれるようだ(おそらく有料)
 −ポーリング温泉にステラ経営のお高い宿がある
・ラバンラタ
 −ステラが管轄する宿のみ。一人一泊RM360(約10800円)あるいはRM320(約9600円)で上記1泊2日の日程で赤字の5食、2段ベッド4人部屋ドミトリー、シャワーあり。高い金額の宿はレストハウスという食事をする建物内、安い金額の宿は別棟になる。私達は別棟でレストハウスから60mも標高が高い場所だったので苦痛だった。選べるならレストハウス内か近い棟がいい。

<食事>
 公園内には素敵なレストランが2箇所ある。公園入り口の事務所に近い場所は昼、夜ともにビュッフェRM60、奥のレストランはアラカルトだが同じくらい費用がかかる。公園入り口を出て50mくらいの坂を下って公共道路を渡った場所に安い食堂があり、RM5くらいから焼きそばやラーメンや炒め物とご飯など安い食事が可能。3200m地点のラバンラタにも売店がありビール、ジュース、水、チョコやクッキーやチップスなどが買える。

<装備>
・衣類について
 標高が高いので半袖シャツ、長袖フリース、厚手のウォータープルーフジャケットを持って行った。ラバンラタで宿泊している時が一番寒いが、着こんで毛布を2枚かけたら寝袋は必要なかった。突然霧雨が降ることが多いので上下ともウォータープルーフの衣類が必要、リュックを覆うウォータープルーフのカバーも必要。一番安い方法は自分とリュックをカバーするビニールポンチョだが、結構蒸れるだろう。
・スティック
 かなり傾斜の厳しい坂および階段ばかりなので、スティックがあるといい。現地で棒を販売しているができれば2本のスティックが欲しい。私達はスティックなしで恐ろしく筋肉痛になった。
・ポーター
 公園でポーターを雇うことが可能。ラバンラタまではRM80(=\2400)、頂上まではRM102(=\3060)。午前2時に頂上を目指す時に部屋に余計な荷物は置いていけるので、ラバンラタまででいいかもしれない。私達は雇わなかった。

<2泊3日を想定した場合の費用のまとめ>
項目 金額RM 金額\ 備考
バス代金(KKからキナバル公園)
あるいは
シャトル代金(KKからキナバル公園)
15

50
300

1500
公共バス

ステラのバス
キナバル公園入場料金 15 300 公園到着時に入り口で支払う
登山許可証料金Climbing Permit 100 3000
麓での一泊、公園外
あるいは
麓での一泊、公園内ドミトリー
20

120
600

3600
初日の昼食と夕食、公園外
あるいは
初日の昼食と夕食、公園内
14

120
280

3600
公園のすぐ外に安い食堂あり

昼のビュッフェRM60、夜のビュッフェRM60
ガイド料金 85 2550 1人のガイドを4人まででシェアーできるので
4人でシェアしたら一人RM21.25=\637.5
公園事務所から登山開始場所
Timpohn Gateまでのシャトルバス料金
16.5 495 チケットは公園事務所の隣にて。
徒歩だとずっと上り坂を1時間。
登山中の保険 7 210 ステラでラバンラタ宿予約時に強制加入
ラバンラタでの宿泊(ドミトリー)と食事 320 9600 シャワーは午後2時到着時はホットシャワー
徐々にお湯がなくなる
登山認定書
登山認定書
10
1
300
30
頂上まで到達の場合
ラバンラタまで到達の場合
バス代金(キナバル公園からKK)
あるいは
シャトル代金(キナバル公園からKK)
15

50
300

1500
公共ミニバス、公園外でつかまえられる。

ステラのバス、要予約
その他、登山途中の飲料水、
食べたい人はスナック
(お弁当で十分だったが)、お土産
各自
※赤字はコタキナバルのステラの事務所で予約時に支払った。

 こうして登山への概要を知り、ステラで空き状況を確認した所、21日からハリラヤというお祭りでラバンラタが満室になってしまうと聞いて、急遽、明日からキナバル山に出かけることになった。1ヶ月半も時間があるのに、何て忙しいことだ!


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