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2009.09.15
カオサン通り界隈
タイ:バンコク

 タイのバンコクにはそれことウン十年前の独身時代から何度か訪れているが、バックパッカーの聖地カオサン通りに宿を取ったのは昨年が初めてだった。遅まきながらカオサンデビューしたわけである。

 それまでの私達が宿泊していた場所といえばチャオプラヤー川沿いの高級ホテルであり、利用する交通機関はタクシー、安い乗り物として勇気を出してトゥトゥクという値段交渉するのが大変な冒険に思えたものだった。

 ところが、昨年このカオサン通りに来たらそんな事はちゃんちゃらおかしい程バックパッカー的な世界が広がっていた。ここではトゥトゥクはむしろ高級な乗り物で徒歩か市バスが当たり前といった具合。といっても既に他でそんな世界を見てきてしまっているので、こちらの世界の方がむしろ馴染みのあって、驚くことは別になかった。

 でも、独身でバンコクに来た頃の自分だったら驚いただろうなぁ。

 あの時は大学時代の友達と2人でバンコクにやってきた。あまりお金もないOLだった私達はシャングリラホテルの近くの一泊一人1200円というホテルに空港から予約を入れたのだった。当時バンコクに駐在員として来ていた大学時代の先輩に連絡を取って夕飯をご馳走してもらい、このホテルのことを話したら、先輩はひどく驚いて「お前ら、お金がないといっても程があるだろう。危ないから俺がホテルまで一緒に見に行ってやる」と一緒にホテルまで来てくれた。部屋の扉を開けるなり、窓の鍵を調べたり、ドアの鍵を調べたりして、最後に洋服ダンスを開けると干からびた男性ブリーフが一枚。

 「な、こういう所なんだから、もっと気をつけないとダメなんだよ」。

 干からびた男性ブリーフがどいういう所を意味するのか、いまだによくわからないけど、あの時の先輩は真剣に怒っていた。ああいう先輩の存在ってありがたかったし一泊一人1200円の宿ってのは宿泊しちゃいけないんだと肝に銘じたものだった。

 しかーし。

 今回の宿は一人585円也。あれから何年も経っているのに。

 時代が変わったということもある。今回利用している宿なんて、あの時のホテルに比べたら全然きれいな設備でマネージメントもしっかりしている。世界のハブ空港として多くの旅行者がバンコクを利用するようになった結果、特にカオサンには気が利いて料金が安い設備が揃っているのだ。

 例えば食事なら、朝のフルーツ屋台から、安いラーメン、お粥、ぶっかけ飯、素敵なスィーツの屋台と屋台だけでも十分な上、喉が渇けば至る所にセブンイレブンがあり、レストランも多数。屋台の食事ならおかず2品とご飯で100円くらいから選択肢がある。もちろん値段が値段なので全てが当たりとは限らないが、安いので失敗しても笑って許せる。

朝ご飯のフルーツサラダ屋台には白人さんも多い。

午後4時頃のカオサンでは焼きそば食べている人が多数。

こんな本格的な海鮮レストランもある。

イカ炒飯もここなら安い値段で食べられる。

もちろん店員さんは太陽のようなスマイル。

素朴な自転車屋台のおじさんのスィーツは絶品だった。

 宿泊施設はカオサン通りとその一本裏手のランブットリ通りを中心に点在している。私達は一泊ダブルでTHB390だが、一番安いレベルとなるとランブットリ通り沿いでTHB250、もっと裏通りや離れた場所に行くと更に安くなる。もちろん、清潔度や安全度と中心部への距離と値段の関係を考えて、自分にふさわしい場所をみつけないといけないが、私達の場合は今の宿でかなり満足だ。


D&D INNはホテルまでの廊下沿いに
インターネット屋が並び、国際電話も安い。
 バンコクが旅をする上でのハブになっているということは、ここから出発のツアーや航空券を求める人が多いということでもある。カオサン通りには私が知る限り2軒の日本人経営の旅行代理店があって、これらはとても良心的な値段で手配を行ってくれる。今回もA&Rというアキオさんという日本人がやっている旅行代理店で航空券を買った。アキオさんの会社は以前はバイヨンビルに入っていたが、今回は新築の新ホテル「DANG DERM(ダン ダゥーム)」の2階に移転していた。新しくなった場所がよくわからないので、人に聞きながら見つけたのだった。老舗ホテルD&D INNホテルの正面の新築ホテルと覚えればわかりやすい。

 ここでは旅行の手配の他、ガイドブックの古本販売と買取もやってくれているのがとても便利だ。カオサンではロンリープラネット英語版の古本買取販売屋台や店舗はあるのだが、さすがに日本語の「地球の歩き方」となるとこういう場所に来ないとない。ということで、カオサンに来たらロンプラも歩き方も近隣の国の情報が入手できてしまうのだ。

 こういう情報は日本人経営の旅行代理店に行くと、彼らが足で調べた情報を手書きの周辺マップにして配布してくれている。こういうのもありがたい。


おもわずパナマ帽もお揃いで買っちゃいたいカオサン通り。

このお店はフェアトレードをやっていてちょっと高いが洒落てる。
 ということで、宿、食事、旅の情報と旅行する上での基本的な部分がかっちりと揃っているのがカオサンなのだ。

 もちろん、これだけ多くのバックパッカーが集まっているのだがら、アジアテイストの洋服も、バックパックも、その他もろもろ旅に必要な物は揃う。今回私もタイっぽい洋服を2枚購入した。もちろん色落ちが激しいし、干し方に気をつけないと破れてくることが既に判明しているが1枚1000円くらいだったしね。今までアウトドア製品の単色のTシャツばかりで飽き飽きしていたので、とてもいい気分転換になった。

 そうそう、今回はヨーロッパからのフライトの疲れとジェットラグが抜けにくかったので、初めて足裏マッサージに行った。ランブットリ通りの「地球の歩き方」にも紹介されていて、日本語が話せるスタッフがいるお店。「痛いのをお願いします」といったら、本当に目から火花が出るくらいに痛かった。

 足はとても軽くなったが、私達が一番効果があった店(クアラルンプールのブキッ・ビンタン地区にあるショッピングモール、スンガイワンプラザの中のマダム・チャンのお店)には及ばなかった。今回はあの時まで披露していなかったというのもあるが、指だけじゃなくて木の棒を使うのはやや反則技だなぁ。
 

 カオサンについてはもっともっと深く知っている師匠と知り合いになったので、今度行く時は師匠に教わった場所を中心に行くことになるだろう。ただし、師匠から場所はサイトで明かさないでくれと口止めされてしまったので、全部は書けないのが残念だが、許される限り記していきたいな。

 カオサン滞在2回目。空港からのシャトルバスもあるし、やっぱりここは便利だ。ただ、今Air Asiaの躍進が素晴らしいので、そのうちマレーシアのクアラルンプールが第二のカオサンになるんじゃないかとも考えられる。そうなるとシンガポーリアンやチャイニーズの旅人も参入してきて、また一味違った町になるだろう。それも楽しみだ。


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