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2009.08.26
デコレーションケーキのようなロヴィニ
プーラからバスで40分、沿岸部を北上した所にあるロヴィニという町はヨーロピアンが夏のバカンスに訪れるイストリア半島の中でも群を抜いて人気があるとガイドブックに書かれていた。そのために、地元の人は宿もレストランも「どうやったら少しでも利益を上げられるか目を皿のようにしている」・・・とここまで読んでロヴィニにはお弁当を持って日帰りで行くことに決定。宿代金やレストラン代金で地元の人の言うなりにはなりたくないが、そんなに人気の町ならちょっと見てみたいじゃない?
朝市場に行って夕飯用の魚を買い、それからあらためてお弁当(といってもハムチーズサンドだけだが)を作っていざロヴィニへ出発だ。
午前10時にプーラのバスターミナルを出発して10時50分にはロヴィニに到着していた。
ロヴィニもまた海に突き出したまぁるい土地に旧市街がある。昨日訪れたポレチは海に突き出した長さが500mくらいあったけれど、ロヴィニは200m強くらいしかなく、本当に小さな半島だ。
バスターミナルから半島までの200mくらいのメインストリートはパステルカラーの可愛らしい3階4階建のビルが並んでいる。ハーバーにはヨットやクルーザーが所狭しと係留されていた。パステルカラーの家が並んで船が並んでいるのはポレチも同じ状況なのだが、家がよくメンテナンスされてどこも美しくパステルカラーなロヴィニに、やっぱり人気が集まるのは無理もないと思わせる。半島の一番突き出た部分はビーチになっていて、まだ午前中で水も温まっていないというのに早くもやや震えながら海水浴を行っている人がいた。水は透明度が高く美しい色をしている。この点でもポレチよりロヴィニの方がいいな。
ロヴィニのこの小さな半島は中央が高く盛り上がっていて教会になっている。私達はビーチ側から上がってみたのだが、教会自体はまぁまぁ。面白いのはこの教会の裏手から半島の付け根へと下っていく坂道だった。古い石畳の道沿いにはアートギャラリーやアクセサリー店が並んでちょっとモンマルトルみたいな雰囲気をかもし出しているのだ。
坂を降りきった左手に市場があった。市民の食材市場というよりは、お土産物屋の傾向が強い市場なので、今日のように日帰り旅行で訪ねた場合には楽しい場所だった。
様々な唐辛子を花束のようにまとめた房が見事。今まではこういうのを見た事がなかったので、これの出る季節になったのかもしれない。
さて、今度は半島を離れて南側のビーチにでも行ってみようか。
半島を離れてハーバーに近づいたあたりで振り返ると、中高の旧市街がデコレーションケーキのように盛り上がって見える。何て可愛らしいんだろうか。
そのまま進んで行くと、人々が寝転がっている岩場ビーチになってきた。しかし、どうにも水が濁っていてあまり入る気分になれない。
ここも海流の関係なのだろうか。
結局、プーラ、ロヴィニ、ポレチとイストリア半島の東側3都市を見てまわったのだが、町の外観が一番可愛いのはロヴィニ、生活しやすそうなのはプーラ、海が一番きれいなのはプーラということがわかった。ロヴィニの海を見ていたら、あの青く美しいプーラの海に入りたくなってきた。さぁ、お家に帰って、明日はプーラのビーチに行ってみよう。
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