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2009.08.04
ラブ島ロパール地区を探索
クロアチア:ラブ島

 夏真っ盛りのラブ島にやってきた。私達は今後の予定もあまり定まっていないこともあり、島の北東にあるロパールLoparという地区に新たな宿泊先の可能性と本土に戻るフェリーの時刻を調べがてら行ってみることにした。用事が片付いた後はラブ島で一番人気といわれている、その名もパラダイス・ビーチも見学してきた。

 島の中心地のラブ・タウンからロパールへは市バスが走っている。1日4往復しかないが、ないよりはいい。

 私達の滞在する家の前をこのバスが通過するので都合がいい。ムンダニエからロパールへのバス料金は行きがKN15(300円)、帰りがKN22(440円)だった。この後も何度かロパールへのバスを利用したのだが乗るたびに料金が異なる。KN22の運転手さんが正しく機械を操作していたのでこの金額が正しいと思われるが、他の人は機械を使わずに適当に安い金額を請求してきた。ムンダニエの地名を選択するのは傍で見ていてもややこしそうだから面倒なんだろう。安い金額を請求したら客も文句をいわない。ウィン、ウィンの関係ってやつだ。

 ロパールは町の中心地に停留所が1つ、そこから1km先の地図でいう左側の終点のパラダイス・ビーチに停留所が1つ、パラダイス・ビーチと反対側の左側のフェリー乗り場に停留所が1つと計3つある。私達はまず中心地で降りて、観光案内所にアパートの空き状況を探りにいった。

 因みにムンダニエからロパールの中心地の停留所までの所要時間は35分だった。

 クロアチアにはソベと呼ばれる一般民家を旅行者に一部開放して部屋やアパートを貸すシステムがある。政府に登録されているソベは観光案内所で空き状況を管理している自治体もあって、ラブ島もそうしているらしい。しかしこの時期は本当にラブ島には空いている物件がないようで、観光案内所には毎朝空き状況が入ってくるのだがすぐに借り手が決まってしまうそうだ。私達が訪ねた日はそもそも空き部屋がないという日でもあった。

 今いるムンダニエという場所はラブ・タウンまで徒歩30分、ビーチまで徒歩40分という内陸なので次の滞在先をロパールに求めたかったのだが、この分だと難しそうだ。しかも私達が借りているアパートは一泊35ユーロなのに対して、ロパールの物件は40ユーロを下回ることはなく、この時期45、50ユーロにもなるだろうという観光案内所の意見にロパール滞在という選択肢は消えた。フェリー乗り場に向かって歩きながら、途中で「アパートあります」という看板を見ると空いていないか聞いてみたが、やっぱり満室ばかりだった。

 1つ目の用事、ロパールへの移住の可能性調査はこれで終了。

 さて2つ目の用事。この時点で私達は次の目的地にツレスCres島を考えていた。ラブ島からツレス島直通のフェリーはない。まずクルクKrk島のヴァルヴィシュカValbiskaに行き、そこからツレス島のメラグMeragにフェリーが接続しているようだった。ヴァルヴィシュカ行きのフェリーがロパールから出ているというので、時間の確認をするのが2つ目の用事だった。

 フェリー乗り場に行くと時刻表が掲示されていた。ロパールからクルク島のヴァルヴィシュカまでは日に4本、ヴァルヴィシュカからツレス島のメラグまでは10本くらいとかなり頻繁に便がある。ところがツレス島のメラグというのは単にフェリーの乗り継ぎ地なので、宿泊を考えるとツレス島のツレスという中心の町か、橋でつながって陸路で行けるツレス島の南にあるロッシーニ島のマリ・ロッシーニまで行かなくてはならない。メラグからマリ・ロッシーニまでのバスが午後2時にあることはインターネットで調べられたのだが、肝心のマリ・ロッシーニでの宿泊先が見つかるかどうかが問題だった。

 ラブ島のロパール地区の混雑ぶりを考えると、もっと人気のあるロッシーニ島はイタリア人で埋め尽くされてアパート物件はないか、あってもものすごく高いのしか残っていないだろうと予想された。

 今日のこの調査の結果、ツレス島およびロッシーニ島行きは諦めた方がいいという結論に達した。じゃぁ、どうするのか。夏真っ盛り、楽しいはずのクロアチア滞在がだんだんと暗雲立ち込めてくる気持ちがするのだった。

 暗い気持ちになりつつも、せっかくロパールに来たのだから人気のパラダイス・ビーチを見学して帰ろうじゃないか。フェリー乗り場からパラダイス・ビーチまでは2km離れていて炎天下徒歩30分というのはかなりシンドイかったが、何しろバスが日に4往復しかない場所だ。バスが来ないか期待しながら歩いていたらパラダイスビーチエリアに到着してしまった。

 ラブ島の中でも一番人気といわれるパラダイスビーチエリアは、メインストリートから内陸の斜面をかけあがるようにアパートが連なり、それらほとんどが夏季リゾートハウスという場所だった。当然人の数も多いくて賑やかで、レストランや商店の数も多く楽しげな雰囲気だった。

 ところが・・・。

 肝心のパラダイスビーチが良くない。クロアチアには珍しく遠浅のサンドビーチなので人気なのだと案内所で聞いてきたのだが、サンドといっても細かい茶色の泥土で粘土のような土質。しかも少し掘り返すと真っ黒な土が出てきて、それが土地の特性なのかヘドロなのかわからなくて気持ちが悪かった。細かい泥土で遠浅なので子供達が泥んこ遊びしたり、水の中に座っておしゃべりするのは楽しいかもしれないが、いつものクロアチアの清々しい濁りのない海に比べると何だか汚いように思われて入る気が起きなかった。これがパラダイス?名前と人気振りから想像するビーチとは全く違う現実にがっかりしたのだった。

 ってなわけで、本日のロパール探索は終了。ロパールは3方が海に囲まれた岬の形になっている。今日は左側のフェリー乗り場と右側のパラダイスビーチを見学したが、どちらも泥土による遠浅の海で私達には魅力に欠ける場所だった。しかし、後日訪れた上側のリアス式になった部分は全く違ってとても美しい。この部分に関しては、また後日訪れた時のスケッチで詳しく写真を掲載したい。


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