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2009.07.31
ザダル近郊のビーチは?
おととい見たザダル旧市街のビーチは町中にもかかわらず、まぁまぁ泳いでもいいかもしれないレベルだった。
ザダルの近郊にはリゾート用の貸しアパートが並び大型リゾートホテルもあるボリックBorikという地区がある。私達は旧市街とボリックの中間ぐらいに滞在しているので、アパートからボリックまで海沿いに歩いて周辺のビーチの様子を見に行くことにした。
アパートから海まで歩いて5分。一番近い海沿いは小船が停泊するハーバーになっているのだが、そこはドロドロでとても人が入れる状況ではない。もちろん、誰も泳いでいない。
だめだ、ここは。
ここから海沿いにボリック方面に歩いて行くに従って、水質はまぁまぁきれいになり泳いでいる人の数も増えてくる。
大型リゾートホテルのある大分手前に「ボリック」の地区を示す看板が出ていて、周囲は貸しアパート(ソベSobe)だらけになってくると、いよいよ人は増えてきて足の踏み場もない程、人間が砂利ビーチの上にごろごろと転がっている夏のクロアチア、お馴染の風景になってきた。
といっても旧市街の海のオルガンのある辺りに比べると、やや水は濁って見えるのは少し湾になって水流がないせいだろうか。
そしていよいよ大型リゾートホテルのある区域になってくると、ゲートのようなものがある。数人の男達がザッと立ち上がって「ここから先は有料だから金を支払え」と言ってきた。彼らの風貌、そして物の言い方がどうにもいんちき臭くて支払う気がしない。どこにも正当な看板はないし、ガイドブックもこうしたリゾート地に関するデータがないのでわからない。こういう時は引き返すに限る。引き返そうとすると、中の一人の男が「日本人か、日本人か」としつこく聞いてきたので何も言わないで無視していたら、仲間のクロアチア人男達に向かって何かを言って仲間内で嘲笑しているようだった。大方、「ケチな東洋人ヤロウ」とか言っているに違いない。
釈然としないまま、有料区域の対岸にあたる場所に行ってみた。そこにも数人が寝転がっているので、一人の男性に有料のことを尋ねてみた。彼は有料区域のアパートを借りてバカンスをしているロシア人だそうだ。彼いわく、「有料というのは本当だが、アパートを借りて滞在する人は1週間パスのような物を購入させられるが、数時間の滞在が有料かどうかは疑問だ」と言っていた。結局、正しい情報はわからなかったが、ヨーロッパから大勢のバカンス客が訪れるのをいいことに通行税を請求しているようなのは確かだった。
この有料区域の対岸はまぁまぁきれい。でも、クロアチア国内のレベルとしては特別ここまで来るほどではない。
ということでザダルは観光資源から言っても海の美しさから言っても、クロアチアの中で魅力的とは言いがたいという判断をしたわけだが、それでもヨーロピアンの中にはザダルを拠点に2〜3週間を過ごす人もいるらしい。ちょっと納得のいかない状況だ。
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