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2009.07.22
こんなに人がいたのか!夜の町にビックリ
ヴォディチェにもインフォメーションオフィスがある。最初に聞いたのはコルナチ国立公園へのツアーのこと。
「うち(インフォメーションオフィス)でも扱っていて、値段はこうで出発時間はこうで・・・」となかなか親切な情報だった。
次に聞いたのがクルカ国立公園に自力で行きたいのだが、シベニックへのバスとシベニックからクルカへのバスのスケジュール。
「それはわからない。バスターミナルに聞いてくれ。クルカ国立公園へのツアーならうちでも申し込めて、値段はこうで出発時間はこうで・・・」。
2回目にしてわかったことは、金にならない客への情報は何一つ置いていないということだった。旅行代理店でもあるまいしオフィシャルな観光案内所にあるまじき態度なのだが、ヴォディチェには黙っていても人は来るし、観光客のやることといったらツアーに参加するかビーチで寝転ぶことだけなので自由旅行者が必要とする情報がないのは仕方のないことだった。だから、ここで3回目に「この町に何か音楽のイベントとかはないのでしょうか?」と尋ねた時もかなり懐疑的だった。
最初にイベントの事を尋ねると、どこかに電話してから「担当者から1時間半後に折り返し電話がくるので夕方聞きに来てくれ」と言われた。丁度通りかかる用事があったので夕方案内所に立ち寄ると、同じ担当者の女性は口を押さえて「ごめんなさい、今調べます」と再度調べ始めた。というか隣に座っている先輩に聞いたら、カウンターの後ろにイベントカレンダーの冊子があってそれを私たちにくれたのだった。はぁーーーー。やる気がないのねー。
イベントカレンダーには22日の夜、ある広場で無料のコンサートがあると書かれていたので、今夜初めて夜のヴォディチェに繰り出すことになったのだった。町のセンターに近づくにつれて人の数が増えてきた。海沿いの道には昼間は見ないクレープ屋やアイス屋や綿菓子屋が出ていて昼間よりもずっと人通りが多い。中央の広場付近の道は正月の新宿かと思うほどに人が出ていてビックリした。
一番人通りが多い広場。何をするでもなく散策している。 |
レストランもぎっしり。 |
路上で貝殻を売る地元の子供。 |
夜のショッピングにも精が出る。 |
一通り夜の街をぶらついてコンサート開始時間に広場に行って見るのだが何も始まる気配がない。ステージもないし人も集まっていない。もしかしてパンフレットの記載時間が1時間ずれているのかもしれないと1時間待ってみたのだが、それでも何も始まろうとしなかった。しかし、それに対して誰も文句を言っている風はない。そもそもコンサートの存在なんて知らないから問題にならないのだ。何なんだ、この町は。
結局、意味なく夜の町を散策して帰る事になった。
宿に向かう途中、宿のオーナーのお母さんが友達と楽しそうに向かいから歩いてくる。こんな夜にどこに行くの?と聞くと「うん、ちょっと町へ」。ヴォディチェの住民の夏は夜散歩ってことになっているようだ。
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