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2009.07.16
ヴォディチェのビーチの混雑っぷり
7月半ばを過ぎて急激に気温が上がってきたように感じられた。クーラーのないアパートは北向きなので直射日光を免れているとはいうものの、昼食後に部屋にいたら暑くてやってられなくなってきた。ビーチ、ビーチ、とにかく水に入ろうと水着に着替えて家を飛び出した。
アパートからビーチまでは約500m。閑静な住宅街を抜けてバス通りを渡った頃から急ににぎやかな雰囲気になってくる。海沿いにはホテルがあり、木陰の涼しい場所に洒落たソファーのカフェ。その先にはホテルの洒落たビーチベッドが並び、どこから沸いてきたのか驚くほど多くの観光客が寝そべっていた。何でこんなに混んでるのか?とよく見れば黒い籐で編んだビーチベッドに寝ている人はほとんどおらず、ベッドの隙間にタオルを敷いている人が多数。空のビーチベッドと地べたに寝転ぶ人で足の踏み場もない程に混んで見えているのだった。
家の近所は道路も未舗装があったりして田舎の住宅街みたい。 |
ビーチに近づくと急に都会的なカフェの出現。 |
誰も寝ていないホテルのビーチベッドの前が大混雑。
ホテルと民衆の無言の対決だ。 |
水は驚くほどきれいってわけでもなく、入りたくないほど汚くもない。 |
海の水はここまでに体験したコルチュラ島には遠く及ばず、フバール島よりも濁っており、都会のスプリットよりはましというレベル。海だけを見るとそんなに魅力的ではないヴォディチェだが、バカンスの拠点として総合的に魅力がある。
世界遺産の教会があるシベニック、可愛らしい町トロギールとプリモシュテン、大滝の近くで泳げるクルカ国立公園、ダルマシア地方特有の海に浮かぶ島々を楽しむコルナチ国立公園(実はあまり面白くなかったが)と近隣へのエクスカーションがたくさんあり、アパートもたくさんあって宿を探しやすく、大型スーパーと市場で食生活も充実できるという具合だ。多少海が濁っていようと家族からのブーイングは避けられるとお父さんは考えるのだろう。
もうちょっと透明度の高い場所はないかと海沿いを散策してみたが、結局、透明度の高いビーチは望めないことがわかった。しかし、どこまで行っても物凄い数の人がビーチに寝転がっていて、しまいには林の中も混雑しているという具合。こんな図はなかなか見られないので、それが面白かった。海はあんまり入りたくなかったが、あまりに暑いのでちょっと浸かってアイスクリームを食べて帰ってきた。
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