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2009.07.11 Vol.1
なぜフバールでバイエルン料理?
クロアチア:フバール

 フバールに到着してすぐ、メイン広場の脇にあるスーパーに行ったらデリカテッセンのコーナーからやけにこうばしい香りが漂ってくる。見ると南ドイツ料理のシュバイネハクセじゃないか。シュバイネハクセは豚のスネを皮付き、骨付きのままオーブンで丸焼きにしたいかにも南ドイツのバイエルン的な豪快肉料理で、香りをかいだだけでパリパリとした香ばしい皮とジューシーな肉を思い出す。あー、絶対これ食べたい、これ食べたい、これ食べたい。

 しかしシュバイネハクセを食べるには体力がいる。到着初日はそんな体力がなかったし、昨日はツアーにでかけていた。3日目の今日、いよいよシュバイネハクセを食べるチャンスだと我々は焼きあがる時間を狙ってスーパーにでかけたのだった。

 今日も明るく美しいフバールの旧市街を通ってスーパーに到着。午前11時、予想通りにデリカテッセンコーナーにはほかほかのシュバイネハクセが並んでいた。一番小さいのを選んでも800g強あるが、骨を抜けば2人で食べられそうだ。これでKN46.66(928円)というのはいい値段だ。

 シュバイネハクセ記念(?)に同じくバイエルン地方のレーベンブロイというビールも2リットルつけて、ポテトサラダもつけ合わせにつける。クロアチアの島でいきなりバイエルン料理祭りという展開になってしまった。いやー、満腹、満腹。

 しかし、なぜここでバイエルンなんだとお思いの方もいらっしゃるだろう。

 実はクロアチア沿岸部、特にフバールから北部の島々はドイツとイタリアからとても多くのバカンス客が来ている。フバール島もフェリーから降り立って近寄ってきた民宿のおかみは英語はだめでドイツ語なら話せるという人だったし、スーパーの店員も当然のように英語ではなくドイツ語かイタリア語しか通じないという状況になっている。客の嗜好に合わせてスーパーのデリカテッセンもドイツ料理、イタリア料理で埋め尽くされることになる。こうしてシュバイネハクセがスーパーに並ぶようになっているというわけだ。

 更にクロアチアはパッケージ商品が高い。チーズもハムもパッケージされた少量を買うよりもカウンターで必要分をスライスしてもらって買う方がずっと安い。クロアチア国内の食品メーカーは国内向けだけしか製品を作っていないのでパッケージ単価が高くなるのは当然で、そうなると全世界に販売展開しているドイツのレーベンブロイというビールなんかクロアチアのビールよりも安く買える。

 そんなわけで、クロアチアのフバール島でバイエルン料理祭りが簡単にできちゃうことになっているのだ。木陰で満腹になるまで食事したらあとはもう昼寝するしかない。ちょっとだけと横になったつもりが夕方まで寝込んでしまった。恐るべしバイエルン料理。体力だけでなく昼寝できる時間も見越して食べなければならないのだ。


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