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2009.07.08
コルチュラタウンから徒歩でビーチ巡り
コルチュラ島の西端にあるコルチュラタウン。旧市街から東に伸びる海岸沿いの道を歩いて行くと魅力的なビーチがいくつか見つかると、ドブロニクの同じ宿にいた旅人から聞いた。今日はどれだけ魅力的なビーチが見つかるか散策してみよう。
まずは旧市街の城塞を右手に左に向かって歩く。市街地といってもここは島。すでに美しい海の色が目を刺激して、ボートの間を人々が泳いでいた。それにしても美しい水だ。この水と旧市街と対岸の本土の山と空。まさに夏休み気分を満喫させてくれる景色だ。対岸の山の中腹には薄っすらと横線が見えるが、それは昨日ハイキングした道だ。うーん、もっと上まで行っていると思ったけど半分くらいだったかぁ。
やがて海岸線の道は岬を経て次の小さな湾へと向かった。
ここは対岸までが30mくらいしか離れていない小さな湾で個人用のボートが係留されているプライベート駐車場みたいな場所。小さな湾なので周囲の緑が水に映ってより緑が濃く見える所だった。ただし、流れが悪いのかやや水がよどんでいるので水に入るのはパス。次に行ってみよう。
次に見えてきたのは奥行きが浅い湾。ここは水の流れがあるのでとても美しい場所で、既に何組かの家族で賑わっていた。クロアチアの海岸は大抵岩場で寝転がる場所が少ないのが難点だが、ここはコンクリートで小さな桟橋のような場所を作ってあって寝やすいのもグッドポイントだ。空いている桟橋にタオルを広げて早速泳いでみた。ここまで歩いてきて熱した体がすぐに冷やされて気持ちいい。まだ7月に入ったばかりなので水は冷たく5分も入っていると逆に冷えてくるくらい。熱くなったコンクリートが丁度気持ちよく感じられた。
ふと足元を見ると誰かが捨てた紙コップがプカプカと浮かんでいる。こんな所でゴミを見ると興冷めだなぁと拾おうかどうか見ていたら、コップの下にたくさんの小魚が泳いでいるのが見えた。
コップが丁度いい隠れ蓑と日陰を提供してくれているので魚が集まってきたみたいなんだけど、彼らにとっての不幸はこのコップがどんどん動いていくことらしい。あれれー?ってな感じで流れるコップの下に隠れようと泳いでついていっている姿が面白かった。
さて、この先はどうなっているか、もう少し行ってみよう。
今まで海岸沿いに建っていた民家もなくなり、いよいよ山と海しかない道になった場所で車が数台停車している所があった。よく見ると藪の間に細い道があって下の海岸に降りられるようになっているし、下の方から子供の声がする。
えー?こんな道から行くの?
とガサガサと藪を掻き分けて数メートル下るとまたまた美しい場所を発見。ここは先ほどのようにコンクリートの桟橋もなく岩場のみ。みんなギザギザした岩の中でも少しでも座り心地のいい場所を探してタオルを広げていた。ここは今までの場所と違って多くの魚が見られた。岩が入り組んでいて海草が生えているし、やや浅瀬が続いているせいだろう。ここも面白い。
こんな風に散策してはちょっと泳いでを繰り返していたらあっという間に午後4時になってしまった。もっと先にも面白そうな場所があったかもしれないけど、私たちはここで引き返すことにした。ガイドブックにはコルチュラタウンの南側にあるLumbardaという町が紹介されているが、ここのビーチは砂というよりは泥でできているのでよくないと先の旅人から聞いていたので行かなかったが、東側に来て正解だろう。コルチュラの美しい海を存分に楽しめた。
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