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2009.06.30 Vol.1
ドブロニクから日帰りで行ける島を検討
ドブロニクはアルファベットの小文字の「r」の形をした国だ。rの縦線にあたる部分が全てアドリア海に面しているという観光に恵まれた国で、沿岸部には本土の各地から手軽に行ける美しい島がたくさんある。ドブロニクからもたくさんの島に船が出ていて日帰り旅行を楽しめるようになっていた。
この多くの島からどこに行こうか。
一番近い島は旧市街の目の前に見ているロクルムLokrum島。ユネスコの自然保護遺産に指定されている島は中央が高くなっていてそこから見る旧市街の風景もなかなかいいと同じ宿に宿泊している人が言っていた。旧市街にあるハーバーから数社が運営するフェリーが一日数往復してていきやすいが往復KN80(1600円)という金額が高い。この人の足元を見たような金額が気に食わないし、もっと遠い島の方がより海が美しいのではないかという予想から行くのを却下した島だ。
次にドブロニクの目の前に浮かぶフラフィティFlafiti諸島の中では、ボートで20分のところにあるKolocep、更に25分先にあるLopud、ドブロニクから1時間15分にあるSipanという3つの島が観光客に人気で、3つの島を1日で回るツアーも出ていてランチなしで一人KN200、ランチ付きで一人KN250だったかと思う。ところがこれらの島にはNona
Anaという会社から毎日定期船がでていて、コロセップまではKN18(360円)だった。コロセップとロプドは小さな村の風景とビーチ、シパンはかつてドブロニクの貴族達が建てた15世紀のお屋敷見物とビーチが楽しめるというガイドブックの解説を読んで、私たちは貴族の屋敷はあまり興味がないのでコロセップとロプドの2島をNona
Anaを使って訪ねることにしてツアーは却下。そんなに船の便数があるわけではないので、この2島を1日で見て回ろうとすると必然的に乗るべき船の時間が決まってくる。ドブロニク→コロセップ→ロプド→ドブロニクという船のチケットはドブロニクのNona
Anaのチケットブース(船出発の30分前にしか開かない、フェリー乗り場にある小屋)で当日買えた。料金は一人KN49だった。
最も大きくて最も人気がありそうな島はドブロニクからフェリーで1時間半の場所にあるミレー島。ガイドブックもおススメのこの島には行っておこう。ツアーももちろん存在するが火曜日と木曜日にはNona
Anaから定期船が出ていて、ミレー島(国立公園のある側のハーバー,、ポラチェPolace)までの往復チケット代金はKN100でミレー島で国立公園代金KN90がかかる。時間に余裕があるならツアーよりも火曜日か木曜日に自分で行くのが安い。
とまぁ、これくらい選択肢がある。
これより遠い島となるとコルチュラになるが行くのに2時間半かかるので日帰りはちょっと厳しい。私たちはドブロニク拠点で行く島は、近隣のコロセップとロプドで1日、ミレー島で1日と2日を割くことにした。コルチュラへは荷物も持って移動して、コルチュラ、フバールとアイランドホッピングして本土のスプリットに入るという計画にしたのだ。クロアチアではバスよりもカタマランやフェリーなどの海上交通の方が安い選択肢がある。ドブロニクから陸路でスプリットに向かうよりはアイランドホッピングしながらスプリットに入る方が安くて島を楽しめるということになっているのだった。
これを書いている今考えると、フラフィティFlafiti諸島は無理やり行かなくても良かったなぁ。というのも、海の美しさやひなびた田舎のビーチを楽しみたいなら他の場所でもっと良い場所が見つかったからだ。時間がなくてドブロニク、スプリット、プリトヴィッツェ、ザグレブというコースしか行けない人にはアドリア海に浮かぶ島の雰囲気を楽しめるという意味で行く価値ありだと思うが、時間があるならばコルチュラ島やラブ島の方がより海も美しいし、町もあり、ひなびた感じの湾もありで楽しめる。
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