|
2009.01.05
ロス・コンドーレスとラス・アギラスへの散策
朝7時半のバスでエル・カラファテからエル・チャルテンにやってきた。3年前は未舗装道路で4時間半かかっていた道のりは道路が大部分舗装されて3時間で来ることができるようになっていた。それにつれてバスの値段、宿の値段も恐ろしく上がっていてエル・チャルテンは今や高級気味な場所となりつつあった。
しかし、以前来た時にこんな瞬間があったろうかと思うような素敵な舗装道路の向こうにフィッツロイが見える景色は圧巻で、この道がこれから数日間遊ばせてもらう国立公園の全貌をこうして遠隔から見せることで期待感を高まらせるエル・チャルテン行政の演出だとしたら、かなり効果的だと感心した。
朝10時半に到着して宿を決めてお昼から直ぐに別の行動に移れるのは素晴らしい。
到着した当日の今日は、町から1km離れた場所にある国立公園事務所で今後の天気予報を確認。今日をピークに2日〜3日は下り坂、その後にまた上向きになってくるようだ。確かに公園事務所から見た今日のフィッツロイ周辺は到着した時と比べるとだんだんと雲に覆われてきているようだ。今日は遠出せずに公園事務所の裏手の丘にでも登っておくのがいいようだ。
国立公園事務所前から撮影した写真
ロス・コンドーレスからの風景
ラス・アンギラスからの風景 |
国立公園事務所の裏手の丘はロス・コンドーレスと呼ばれている。地図を見るとロス・コンドーレスからは事務所から見たのと同じ方向のフィッツ・ロイをもっと高い視点から見ることができるし、ロス・コンドーレスからそれてもっと先に歩いて行くとヴィエドマ湖が見渡せる展望ポイントまで行ける。これがラス・アギラスのようだ。表示に従って歩いていると、だんだんと風が強く冷たくなり、一生懸命歩いてロス・コンドーレスに到着した時にはフィッツロイは全て雲に覆われて何も見えない状態になっていた。やれやれ。
30分くらい待っていたが展開が見られないので、ラス・アンギラスに向かってみる。
ラス・アンギラスからはヴィエドマ湖を遠方にだだっ広い平原が見渡せる。雲の陰が大きく平原にかかって強い風に押されて左から右に移動するのを眺めていると、ああ、パタゴニアにいるんだなぁとしみじみと感じて、これから数日間に見るであろう雄大な景色を思うとわくわくしてくる。3年前にパタゴニアに来た時はそんな経験もなかったので、わくわくするどころかドキドキだけで楽しむ余裕ってものがなかった。今回は洋服の装備もしっかりしているし、一度来ているのでどんな感じかもつかめている。経験しているってのはいいことだ。
初日の今日はこのくらいにしておこう。公園管理事務所から2つの展望台を見て戻るまでに1時間くらい。丁度いい散歩道だった。
|