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2009.02.02
近所の湿地帯まで散歩
アルゼンチン:エル・カラファテ

 チリのパイネ国立公園のトレッキングから戻ってきてというもの、あまりに宿に引きこもっていたので今日はちょっと散歩でもしようと宿を出た。

 エル・カラファテの町は北側にアルゼンチン湖が横たわっている。町中から湖側に出る道はいくつかあるのだが、そのうちの1つの道を行くとフラミンゴが見える場所があると地図(観光案内所)に書かれていたので今日の散歩はそこをめざした。

 町の繁華街を抜けて小川を渡るとやや郊外の雰囲気になる。可愛くしつらえた邸宅で開いているパン屋さん兼カフェテリアなんかとってもいい感じだった。

 もっと湖に近づいていくと「Museo(博物館)」と書かれた家がある。庭や家の壁にはこの辺りの洞窟で発見された壁画が配置されておもしろそうだ。入場料はいくらなんだろうか。

 博物館というより個人の家のようなドアを開けて中に入ると、ニコニコと愛想のよい白人男性が寄ってきて「まずは展示物を一巡してみてきてください。その後、係の者が個別にご説明しますから」と言う。何の博物館なのか、料金はいくらなのかの説明もなくこう言われたので面食らって聞くと、人類有史以前の何万年も前からのこの地域の展示物だという。そして料金は一人17ペソ(=US$4.93)だったかな。先進国から見たら安い料金だとは思うが現地で生活していると2人で1000円というのはかなりお高いという感覚になる。料金を聞いて私達は即刻きびすを返してもとの散策路に戻ったのだった。


 やがて湖に到着。地図のフラミンゴの絵が描いてある辺りに「Entrada(入り口)」という表示が見えて柵で囲われた敷地があった。ここなのだろうか。ところが入り口は完全に封鎖されてその先の小屋にも人の気配がない。

 しかし、ふと見ると入り口のずっと右手の柵が倒されて中に入れるようになっていたので、私達はずかずかと中に入りこんでいった。

 湿地帯の中に人が歩ける硬い道がすーっと続いている。それをたどっていくと水と草と花が混在する風景が広がってきた。雲の多い日だったが、それがかえって水面を鏡のようにして空を映し出していて美しい風景だった。

 で、フラミンゴは?と探すと、ずーーーっと先にいるのがわかった。しかし、ここから先はぐちゃぐちゃで先に進めない。あるいはここからアプローチするのではなく車でずーっと右手に道路をまわりこんだらもっと近くで見える場所もあるのかもしれない。いずれにしてもお手軽にフラミンゴを近くで見ることはかなわなかった。

 以上で今日の散策はおしまい。町に戻るとタンデム自転車(2人こぎ自転車)に荷物を装着している白人カップルを見かけた。とんでもないアルゼンチンの片田舎に来たような風景を目にしたばかりなのだが、ここエル・カラファテは世界中からトレッキングやサイクリング愛好家が集まる場所なのだ。町から歩いていける場所でとびっきり魅力的な場所はないということがわかったが、それでもさっきの湖の風景はなかなか面白かったなぁ。そう思いながら、イタリア人入植者が伝授したと思われる質の高いジェラードを食べながら、パタゴニアの風に吹かれるのは気持ちよかった。



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