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2008.12.14
プエルト・マドリンの町
アルゼンチン:プエルト・マドリン

 プエルト・マドリンはバルデス半島観光の拠点になる町だ。半島丸ごとが国立公園に指定されているバルデス半島にはピラミデという小さな村にあまり安くない宿泊施設があるだけ。ピラミデにはブエノス・アイレスや南はリオ・ガジェゴスから来る長距離バスは停車しないので、プエルト・マドリンから日に1本出るローカルバスに乗らなければならない。ということで、大抵の旅行者はプエルト・マドリンを拠点にするってわけだ。

 プエルト・マドリンを拠点にしては北部のバルデス半島周遊ツアー、南部にはプンタ・トンボというおびただしい数のペンギンが見られる場所に行くツアーと、その手前のイルカが見られるボートツアーがある。だからだろうか、町の規模の割りには旅行代理店の数が多かった。

 田舎と思っていた割にはカルフールという大型スーパーがあったり、映画館があったりと町としての機能がなかなか揃っている。というのも、後のツアーに参加してわかったのだが、ここは観光地で成り立っているというよりはもっとインダストリアルな産業で賑わっているので普通に働いて生活している人が多いのだ。

 とはいえ、町自体がチャーミングで訪れたくなるってほどではない。

 町はビーチに面している。ビーチに行ってみると、家族連れの海水浴客が浜辺で寛いでいた。海の家のようなものはなく、各自がパラソルの下で持参してきた飲み物や食べ物を楽しむというスタイルでファミリーな空気が漂う場所。海の水は決して美しくはないので、入る気にはならないけど、近隣のアルゼンチン人には人気のビーチなのかもしれない。

 日差しは強い。ブエノス・アイレスから1000km以上南下してきたとは思えないが、浜辺を渡る風は冷たい。ああ、パタゴニアに入ってきているんだなぁという気がする場所だった。こんなビーチをどんどんと歩いていると、とても喉が渇いてきたので、ここでアイスクリームブレイク。

 2種類で6ペソ(=US$1.74)というのはあんまり安くないなぁと思いながら買ったのだが、見ていたら、これでもか、これでもかとどんどんとアイスが山になっていく。いやー、嬉しかった、払った甲斐があったなぁ。アルゼンチンはイタリアの文化を引き継いでいるのでジェラートもなかなかおいしいのだ。これだけでいい町だなぁと思えてくるから私もかなり単純だ。

 宿はKAMARUKOという超安宿。でも値段の割りには設備は割りに美しいし、安い理由はスタッフ1人をのぞいては頑なにスペイン語しか話さない、いや話せないという点だろう。アルゼンチン人の観光客と外国人バックパッカー半々のような宿だ。愛想が悪いのかなぁと思っていたのだが、この日のあまりに美しい夕焼けを見るために外にたたずんでいたら、「日本じゃぁ見られないいい夕焼けだろう」と話しかけてきて、それから急にフレンドリーになってきた。どうやらシャイで素朴な性格のスタッフらしい。この町も過ごしていると、だんだんと馴染んで気分が良くなってくるのかもしれないなぁ。そんな予感のする町だった。あ、でもやっぱりきれいじゃない水のビーチは好きじゃない。


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