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2009.04.10
ブエノス・アイレスのお洒落スポット、パレルモ地区
サイトの更新作業が終わらないのでなかなか観光できなかった私も、宿に滞在するほかの宿泊者とのおしゃべりからブエノス・アイレスの様々な情報を入手することができた。やっと更新作業も目処がついて、今更ながら観光開始。
宿泊者の中でJuana de Arcoというブエノス・アイレス発のブランドが大好きな女性がいた。日本のセレクトショップに入っていて買っているのだそうだが、今回、仕事の休暇を使って本家本元にやってきたというのだ。そのお店があるのがブエノス・アイレスでもとってもお洒落な地区といわれるパレルモ地区にあるのだ。彼女は滞在中にお店を訪れて新しい服を買ってきて披露してくれた。うーむ、変わった服だ。こんな服を売っているお店が軒を連ねているなら面白そうだなぁと、でかけてみることにした。
地下鉄でPlaza Italiaという駅で降りてから7ブロックほど北上するとお洒落エリアになる。地下鉄を出たばかりの所はイースター中とあって道中のお店はほとんどがシャッターを降ろしていたので、もしかしたらパレルモ地区も休みかなぁと懸念していたのだが、並木道の気持ちのいい住宅街を抜けて少し店が並ぶ場所から人通りが増えてきて、どうやらお店はやっているらしい。Juana de Arcoのお店も見つかった。早くも秋・冬の新作が並んでいて奇抜な色合いと形が面白いショップ。ビキニのようにカラフルな下着もなかなか可愛い。ま、こんなのをバックパッカー宿に干していたらすぐに性悪旅行者に盗まれそうだから買えないけどね。
この近辺はこういうユニークなショップが住宅の間にポツリポツリと存在するような場所で確かに高級な感じがする。パレルモ地区ってのはこんな感じなのかなぁ。もう少しにぎやかな方が楽しいんだけど。
そんな事を思いながら界隈をブラブラとしていたら、突如として人通りが多い場所に出た。中央に広場のあるロータリーのような場所で、これまでの通りに比べたらとても人が多い。イースター中で閑散としていた地下鉄駅周辺とは大違いだ。歩いている人も外国人が多く、ここは外国人にとっても観光スポットになっているようだった。
Juana de Arco周辺のデザイナー的な店と比べるともっと庶民的な感じの店が多く、それ故に多くの人々が店で品物をひっくり返して楽しんでいる。そうそう、こういう場所を期待していたのだ。カフェやレストランもぎっしりと人が座って、その人々を目当てに大道芸。中央の広場には手作りっぽいバッグや洋服を売る屋台が並び、何も買わなくとも楽しい気分になってくる。
と思っていたのだが見た途端に欲しくなってしまったスカートが・・・。Sanskritというブランドから出ているスカートで名前からわかるようにインドのサリーやパンジャビスーツに使われる布をパッチワークして、更に3枚くらい重ねた巻きスカートになっている。そのまま巻いてスカートに、一番上だけめくりあげて腰にはさむとスカーフを巻いたようになるし、極めつけは一番上の布を上半身に持ち上げて首の所でうまく結ぶと、あーら何とワンピースになる。一枚のスカートで行く通りにも着られます、ってのが売りなのだ。
インド布というのには何故か魅かれる。一枚150ペソ、約5000円である。いいな、いいな。欲しい、欲しいという欲望がむくむくと頭をもたげて遂に柄の選定開始。これと決めた柄を手に店員さんに試着をお願いすると、来ているTシャツの上からその場でくるくると上半身に巻き上げてワンピースのパターンを作ってくれた。
ところが、鏡に映った自分の姿を見て一瞬にして購買意欲が消失。白人女性が着るとエキゾチックでお洒落に見えるインドの布なのに、私が着ると、とーっても土着な感じになってしまうのだ。お洒落というよりはインドに染まってしまったインドフリークのおばさんに見える。あー、がっかりだ。
ブエノス・アイレスでの2ヶ月、楽しい、おいしいに任せてバリバリ自炊して宿からほとんど出なかったので恐ろしく太ってしまったのも原因だが、そして色が黒いのも原因だが、何だかなぁ、やっぱり顔の作りがいけないのだろうか。とにもかくにもあまりに似合わないので旦那と大笑いしてしまった。
店員さんは私達の大笑いの意味を図りかねて複雑な表情。「購入に際して使い方のDVDもつけますが」と言ってくれたのだが、お断りして店を出た。
Sanskritはこの日だけでも2軒の店で販売されていたし、宿でこのスカートを買った人は宿の近くのショップで買ったそうなのでブエノス・アイレスで幅広く展開中らしい。私が見た限りでは作りがちょっと粗いので(悔し紛れに言っているわけじゃない!)、日本に入れるのは難しいかもしれないが、魅力的なスカートだった。
ってなことで、2時間ほどでパレルモ散策終了。洋服が好きな人ならカフェでのんびりしたりする時間も含めて4、5時間は楽しめるんじゃないかな。
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