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2009.04.01
世界で一番美しい図書店を見学
サンタ・フェ通りに「世界で一番美しい図書店」があるというので見に行った。場所はサンタ・フェ通りとカジャオ(Callao)通りが交差する辺り。
El Atenaoというその書店はなかなか立派な構えだが一歩店内に入ってもどこが「世界で一番美しい」のかあまりよくわからない。ところが奥に入って数段の階段をあがって更に進むとすぐにその理由がわかる。ここはもと劇場だった建物なのだが、劇場をそのまま利用して書店にしてしまったのだ。日本だったら書店らしく吹き抜けを埋めて売り場面積をなるべく広く取ろうと思うだろう。アルゼンチンはイタリアの血を引くラテンの国だからだろうか、そんなケチな真似はしない。
一番奥にあたるステージの部分は優雅なカフェになり、2階、3階のバルコニー席は通しで廊下にして音楽CDを売っている。1階部分がいわゆる普通の書籍が置いてあり、1階のバルコニー席の一番ステージに近いボックス席では試し読みができるようになっていた。
「世界一」かどうかはわからないが、こんな本屋さんを見たのは初めてだ。天井画も少しはがれかかっていて色も退色しつつあるがそれでも劇場という器にそのまま書籍を置いて売ってしまう発想の大胆さが面白い場所だった。
書籍の方は、英語版のロンリープラネット「クロアチア」を探しに行ったのだが目的の本は見つからなかったので、ブラブラと他の本を見ながら帰ることにした。
宿への帰り道。本屋を出て右手に4〜5軒隣にあるアイスクリーム屋が「これまたいい!」という情報が宿のノートに書かれていた。何がいいかというとここに「イケメン」が働いているのだというのだ。最近出会う女子バックパッカーのキーワードは「イケメン」なのだろうかと思うほど、イケメンについての話題が多くなっているように感じていた。イケメンの定義もよくわからなくなっている私にはイケメン見学はうってつけといえたので、ここにも立ち寄ることにした。
店の名前はVOLTA。店をのぞくと奥に細長い店だが真っ白な大理石を使って無駄な装飾がなくてスタイリッシュ。モダンイタリアのお店みたいだった。店の奥は喫茶コーナーになっていてゆったりとしたソファーと低いテーブルが置かれて寛げる場所。そして喫茶コーナーの端から更に扉を開けて先に中庭がある。深い緑が作る木陰のベンチで何時間も読書できそうな雰囲気の場所だ。
アイスは1スクープ9ペソ(=US$2.61)、2スクープ10ペソと他の店に比べるとやや高い。しかしイタリアとまではいかないがなかなか頑張っているアイスクリームだった。そうそう、お目当てにしていたイケメンは一人も見つからなかった。ま、まさかあの時アイスをスクープしてくれた兄ちゃんがイケメン?いや、あり得ない。イケメンへの道は遠い。
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