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2008.12.10
ブエノス・アイレスでの一日
今日はブエノス・アイレスの長期滞在者っぽい午後を過ごしてみた。
昼はまず宿の近くの食べ放題屋へ。ブエノス・アイレスには中国人経営の食べ放題のお店が何軒かある。宿の近くのは比較的安くて昼間の食べ放題で19ペソ(=US$5.51、2008年12月10日A$1=US$0.29)。飲み物を注文しなければいけないが、大勢で行ってビール1本というのでもいい。4人で行けばビール代金は一人4ペソくらいなので23ペソになる。
正午を回ったあたりで入店する。一番奥右手のカウンターで飲み物を注文して自分のテーブルに運んだら、あとはビュッフェスタイルで好きなものを好きなだけ取ってくる。一番奥左にはパリジャータというアルゼンチン特有の炭火焼肉のコーナーがあり、コーナー係のおじさんに言うと好きな肉を切って皿に盛ってくれる。
ただし、正午はまだ時間が早すぎた。肉の準備があまりできていない。
だから最初に中華のビュッフェをつまむことになる。それはそれでいいのだが、肉の準備ができるころには既にお腹一杯。あまり肉が食べられなかったのが心残りだったので後日もう一度行くことになった。お店はスイパチャ通りとコルドバ通りの交差点近くのスイパチャ通り沿いにある。
中華食べ放題の店ある通りから数本通りを隔てたフロリダ通りをぶらぶらしてみよう。フロリダ通りはブエノス・アイレスを訪れる旅行者に人気の繁華街。ホテル街から近いというのが人気の理由だろうか。所々に古い建物があってヨーロッパの香りも高く、人も多くてにぎわっているので楽しい通りだ。
この日は週末のせいか、路上パフォーマンスもいくつか出ていて大勢の人だかりができていた。
中でも人目を引いていたのはタンゴのパフォーマンス。眉間に寄せた深いシワ、悲しげなメロディー、怒るように蹴り上げる足、哀しく絡み合う男女。思わず足を止めて見入ってしまうパフォーマンスだった。この人たちは、ここで演奏のCDとダンスのDVDを販売しているようだった。
フロリダ通りからブラブラと帰ってくると、宿では今日旅立つ人のお別れ会。長期で滞在していた人なので、オーナーが特別に皆にエンパナーダを振る舞ってくださったのだった。揚げたてのエンパナーダって本当においしい。私達は到着してまもないので、この日去っていく人がどんな人なのかもよくわかっちゃぁいないのだが、とにかくエンパナーダはおいしく頂いた。
日本人だけが宿泊を許されている日本人宿だからこそ、皆危ないブエノス・アイレスでも安心して過ごせる。
今日通ったフロリダ通りでもケチャップを背中にかけて拭いてあげる振りをしながら盗難する「ケチャップ強盗」などが多発して、この宿に汚れたシャツで戻ってくる人も多いようだ。バスターミナルで置き引きにあった我々も含めて、こういう宿は心身ともに癒されるのだ。
ってなわけで、旧所名跡にいかなくともブラブラしているだけでアルゼンチンの雰囲気、ブエノスの洒落た雰囲気を楽しむこともできる。そんな町だ。
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