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2008.12.08
やられた!レティーロバスターミナルで置き引きされたぁ!
いやー、やられてしまいました。ブエノス・アイレスのレティーロ・バスターミナルで私(晶子)のリュック2つが置き引きされてしまったのだ。
7日の午前中にチリのサンティアゴを出て、プリメラクラスという最高級のバスで気分よくアルゼンチンのブエノス・アイレスに到着したはずだった。座席は足元の足載せ台までフラットになる飛行機でいったらファーストクラス。たっぷりと寝て、ブロイラーのように食べて、ちっとも疲れていないと思っていた。
それにもかかわらず、やられてしまった。
バスを降りてから、いつもなら2人で一緒にATMに行って現地通貨を引き出し、タクシーに乗って宿まで行く。その時はいつもの荷物に加えてチリからワイン6本も持ち入っていた。私は荷物を見ているのでお金を引き出してくれと夫に頼んで、バスターミナルの広い廊下のベンチで荷物番をしていた。
お金を引き出した夫が戻ってきたが、高額紙幣しか出てこない。タクシーには小額が必要でこんな大きなお金は受け付けてくれないと思った私達は両替することにした。じゃぁ、今度は私が行ってくると、夫をベンチに残して私はたったと走り出したのだった。ところがカフェも見せも両替はお断り。何かを買うならお釣りとして渡してやってもいいという。しょーがない。コーヒーでも飲むか。と、夫の元に戻った時、夫が立ち上がって「リュックどーしたんだ。リュックがないじゃないか」と叫んでいたのだった。
その時の状況はこうだった。ベンチに座った夫の前に屏風のようにスーツケースを立てて、夫のリュックは屏風の内側、私のリュックは屏風の外側にあった。一人の男が夫の右後ろに来て「お金が落ちているけれど、あなたのではありませんか?」と言う。男の指差す床を見たら見覚えのない札だったので、違うと答えて椅子に座りなおした。でも、不可思議だったのでハッとして荷物をみたらピンクのスーツケースの裏に置いてあった2つがなくなっていたのだった。
通常なら全ての荷物を自転車ワイヤーで括り付けていた。
通常なら2人が一緒に行動して別行動はとらなかった。
通常なら長時間移動の後はベンチにこしかけて少し休憩してから動くのだった。
思い返すと通常と違った行動をとってしまったポイントがいくつもあった。今回の旅は陸路を線で動くのでなく飛行機で点移動することが多く、警戒心が緩んでいたことも確かだった。
近くに歩いている警察をつかまえても、警察署に行ってレポートを書くことを勧めるだけでどうしようもない状況だった。
とにかくお茶を飲んでお金をくずし、予約していた宿にタクシーで向かった。宿に到着するなり、電話カードを買って宿の電話であちこちに電話しまくり。コンピュータ、多少の衣類、私の靴は仕方ないとしてクレジットカードも入っていたので全てに電話してストップ。幸いにも現金引き出しや利用の形跡はまだなく、泥棒はとにかく逃走に必死なのか最初にコンピュータに手をつけているのかカード系の被害はなかった。午後4時くらいになってようやく全ての手配終了。
とにかく深く、ふかーーーく反省。南米旅行は初回でなく2回目、3回目に訪れた時に被害が多いというのを聞いていた。にもかかわらず、すっかりやられている私達が不甲斐なく、めちゃくちゃ落ち込んだのだった。
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