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2008.11.29 Vol.1
観光三発目、いよいよ島一周!のはずが・・・
チリ:イースター島

 町中のモアイを見て、博物館も行き、火口湖も見てきた。さぁ、満を持していよいよ島内一周の旅に出かけようではないか。検討した結果、車で周るのはつまらんということになり、宿で貸し出しているレンタル自転車を借りてでかけることにした。

 宿の自転車は24時間7000ペソ(=US$11.11)。町中の自転車屋で見たら8000ペソとか書いてあったので、安い上に宿まで自転車で戻って来られるのでこりゃいいやと借りたのだった。町を抜けて空港を右手に併走し、滑走路の終わる辺りから滑走路を背にして島を北上する。RANO RARAKUまで13kmという緑色の道路標示が出てきたら右折して海岸沿いの道に出る。この看板まで道は緩やかに登る。ここんところ運動不足の上、毎日魚やらおいしいものを食べていたので右折するころには汗がビッショリ。いやー、きついなぁ、自転車は。

 そう思って右折すると、ここから海岸までは何と一気に下りになる。あまりスピードが出ると危ないけれど、もっと潮風を浴びたい。絶えられるギリギリまでスピードをあげて坂を下るのは何年ぶりの爽快感だろうか。気分はすっかり夏休みの小学生だ。下りきった辺りにはモアイの頭にのっていた帽子部分の遺跡が転がった浜辺がある。思ったよりも大きな帽子にびっくりだ。その先には倒れた本体と帽子。そんなのを見学しながら海岸沿いの道をずーっと走った。

 やがてAKAHANGAという地図にも掲載されているモアイ像観光スポットに到着。ここまで1時間半。なかなかいいペースだと思われる。車でおおぜいの観光客が訪れる中、私達は自転車を2台看板に自転車ワイヤーでくくりつけて徒歩で観光スポットに向かった。アメリカ人団体観光客が向かった先に行ってみると、そこはモアイ像が立っていた台座にあたる部分を海側から見られる場所で、ガイドは長いこと説明しているが、私達から見たら単なる瓦礫の場所だ。ここをまわりこむと、また倒されたモアイ像。今日はまだ立っているモアイを1つも見ていないなぁ。

 このスポットを出発して40分くらいたった午前11時半。後ろから来るはずの夫がいくら待っても来ない。何か事故でもあったんじゃないかと来た道を戻ってみると自転車を引いて坂道を上がってくる夫が見えた。

 「ギアが折れたんだよ・・・」

 何?ギアが?折れた?

 あり得ない。まだ2時間半くらいしか走っていないのに。チェーンがはずれたんだったらまだ理解できるけど、ギアが折れるってあり得ない。ってことで、本日の観光はここで終了。


 こんな人っ子一人いない場所でどーしろっちゅうねん。パニックになりそうな気持ちを抑えながら、とりあえず観光は中止してどうにか村に戻る手段をみつけないといけないと考えた。歩き始めてすぐにも、岬で釣りをしている現地の住民夫婦を発見。つたないスペイン語と手振り身振りで事情を説明すると、すぐに車を出して町まで送ってくれることになった。

 自転車と私達を乗せてピックアップトラックは海岸沿いの道を気持ちよく走っていく。こんな時じゃなかったら、もっと楽しいのになぁ。

 トラックの荷台で、宿とどう交渉しようかと考えていた。自転車不整備は宿の不手際だ。今までの経験からいうと、新しい自転車と交換は当然だが今日はもう観光する気力が萎えてしまった。

 今日のレンタル料金は無料で、後日もう一度レンタルする。しかも今日の損失を鑑みて通常の半額でレンタルしてもらうというのが妥当な交渉の線だと頭の中がまとまった時に宿に到着した。

 トラックを運転してくれた釣り夫婦の奥さんにはお礼として5000ペソ(=US$7.94)を渡してニッコリとお引取り願った。

 さぁ、宿と交渉だ。鼻息荒く母屋を訪ねて話をすると自転車は宿のものではないという。他のレンタル業者がこの宿の軒先を借りて商売しているというのだ。レンタル業者を呼んでもらうことになった。


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