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2008.11.27
カリカリ(KARIKARI)でポリネシアンショー
イースター島に到着した11月23日、1kmくらいのメインストリートをぶらぶらと歩いていたら、気になる看板を見つけた。
「民族的かつ近代的な音楽とダンス
倍しcにふい」
後半意味不明だが、村で伝統舞踏ショーが見られる場所があるというのはショー好きの私達には朗報だった。
後日、観光案内所を訪ねてみると入り口や内部の壁にはいつくかのショーのポスターが張り出してある。聞いてみるとこんな小さな村なのに3ヶ所もショーを見られる場所があるということだった。1つは私達が見つけた看板の場所、もう一ヶ所はメインストリート沿いにあるレストランで食事をしながら見られる場所、そしてカリカリという場所。看板の場所とカリカリは食事も飲み物も付かないショーだけを楽しむ場所で、看板の方が近代的なダンスも取り入れてカリカリは伝統的なダンスだという説明だった。いずれも毎日催行ではなく週に3回くらいの開催で曜日が異なる。短期旅行者だとスケジュールによって必然的にどのショーを見るか決まってしまうが、私達は日程に余裕があるので選べる。
案内所の女性に「個人的にお勧めなのは?」と聞くとカリカリだと即答。理由は「友達が踊っているから」。いいですねぇ、堂々とした身びいき。
でもまぁ伝統的なショーの方が面白いだろうと私達はカリカリにでかけることにした。
ショーは午後9時からスタートだがよい席を確保したいなら午後8時半には会場に行った方がいいという助言で午後8時に宿を出て8時20分に会場に到着した。カリカリはメインストリート沿い、空港側から見ると左手に素朴なゲートがある。ゲートをくぐった小道の先に田舎の卓球場みたいな見世物小屋があり、そこが会場だ。
入場料金は一人1万ペソ(=US$15.87)、米ドル払いだとUS$20ってことになっている。実勢為替レートはUS$1=CLP630なんだけど島内ではUS$1=CLP500で動いているので現地通貨で支払った方が有利なのだ。
まだ誰も他には来ていなかったが既に前から3列目くらいは団体観光客によって予約席の紙が置かれていた。ショーの会場はそんなに広くない。前から5列は平場に椅子が横に20個くらい置かれていて、通路をはさんでその後ろからは簡単に木で作った階段状のベンチが5段くらい続いていた。私達は目線がちょっと上がる階段席の下から2段目の真ん中に陣取った。ここ、ベストだと思う。
午後8時50分くらいまでにベンチ席に人が集まってくる。ロシア人と思われる団体は会場内でビールやソフトドリンクの販売をしているにもかかわらず、自前のビールとつまみで既に宴会状態だ。ぎりぎりの時間になると前の予約席の客がどやどやと入ってきて、ショーは時間2分前の8時58分から開始された。
ステージ中央奥で生演奏が始まると屈強な男性、なまめかしい女性がたくさん現れてステージが一気に華やかに盛り上がる。ポリネシアンショーといってもまずはイースター島特有のラパヌイの歌と踊りからだ。ニュージーランドのマオイ、ハワイのハワイアンとも違って、牧歌的で合唱を多く使った伸びやかな歌、男達の勇壮で激しい動きの踊りなど新しく目にする舞踏に私達はすっかり魅了されてしまった。
後半はイースター以外のポリネシアの他の地域のダンスも繰り広げられる。特にハワイアンダンスの優美な手の動き、なまめかしい腰の動きには会場全員がうっとり。途中、観客が舞台にあがってダンサーと踊るというアトラクションもあった。ハイテンションの短期観光客がおおいせいか、客のノリも半端ではない。出演者も顔負けに腰を振って会場を多いにわかせた。1時間の公演時間はあっという間に終了。いやー、思っていたよりもずっと充実して楽しいショーだった。しかもハワイやニュージーランドで見たら倍額以上支払って、もっと大掛かりだろうが大きな会場で遠くからしか見えないだろう。確かグアムがそんな感じだった。
ここは出演者が非常に近いので臨場感たっぷりで満足度が高かった。
そ、し、て。
最後のお楽しみとして「出演者と写真撮影!」というコーナーがあるのだ。ポリネシアンショーというとチャモロ系のお相撲さんのような男性、あるいは腰の太いおっかさんのような体系の女性をイメージしていないだろうか?ラパヌイの人々は細くて筋肉質でしかもイケメン揃い。日本人バックパッカー女性をついつい本気にさせたというエピソードがまことしやかに語られるのもうなづけるのである。
音楽もとても面白かったので会場でCDも購入。1万ペソなので決して安くないのだがカリカリの演奏限定ということになると、他では買うことができないだろうと思い切って購入した。
期待以上に面白かったので宿に戻ってから喧伝すると、次の会から行く人続出。みんな満足したと帰ってきていた。イースター島の魅力はモアイだけじゃないんだなぁ。
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