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2008.11.20
旧市街を見学
チリ:サンティアゴ

 サンティアゴって町は実はあんまり観光の見所はない。と断言しちゃおう。強いて言えば旧市街のコロニアル調の町並みが観光スポットと言えるだろうか。観光案内所でもらった「サンティアゴの見所」というパンフレットを見ても、本当にちょっとした通りが名所になっていたり、プライベート博物館というあまり面白くなさそうな博物館が有料だと紹介されていて行く気がしないなぁ。でも、無料タウン誌をなめるように見てみると1箇所だけ面白そうな場所がみつかった。それは現代美術館。最近のゲージツはインタラクディブだし何も考えずに楽しいので好きだ。

 MAC、モダン・アート・オブ・チリの略だったけかなぁ。気持ちのいい夏の街路樹が生い茂る道を歩いて到着してみると、クローズ。

 何でってね、今は公務員がストライキを行っているのだった。そういえば近所の役所みたいな場所もストライキ中だった。まさか美術館までもが公務員ストライキの範疇だとは・・・。

 鎖で封鎖された入り口には「給料を上げろ!」とでも書いてあるのだろうか、シュプレヒコール風な文字でスペイン語が書かれている。まぁ、世の中にメッセージを送り出しているという意味ではこれも広い意味ではモダンアートと言えなくもない。とか何とかこの写真を撮ってモダンアートの見学を終了とするしかなかった。

 そうそう、サンティアゴの有名観光スポットにサンクリストバルの丘というマリア様が頂上に祭ってある丘がある。そこに上がるロープウェイ、これが改装中で使えなかった。そして今回は公務員ストライキで使えない。私達はマリア様によっぽど縁がないようだ。

 目的が絶たれてしまった私達はぶらぶらと旧市街に向かう。途中には市場があり中には新鮮な魚が山積み。市場食堂も何軒かあり日本人観光客とみると「ウニ、ウニ」「カニ、カニ」と声をかけてくる。ここの中の食堂で以前に「ソパ・デ・パリスコス(魚介のスープ)」というのを食べてまぁまぁおいしかった記憶がある。市場の建物の外側にも様々な店があふれている。今が旬のイチゴの香りはイチゴシェークにはまっている私達にはたまらず、ついつい500gも買ってしまった。

 市場からまっすぐに旧市街に続く道は歩行者天国になっている繁華街。路上に人垣ができているので大道芸でもやっているのかなぁとのぞいてみると、中央に設置されたテーブルに普通のおばちゃんが包丁を持って立っている。ん?大道芸じゃない?見ているとテレビカメラ、クルー、そして司会のお兄さんがいて、どうやら朝のワイドショー番組の一コーナーで「じゃがいもの皮の早剥き大会」らしかった。どうにも素朴なおばちゃんと大勢の人垣があまりにアンバランスで笑えた。中央の広場には紫色の花が高い位置に咲く樹木があり、周囲のコロニアルな建物に向ける視界を彩っている。これはアフリカのケニアでも見たジャガランダの花ではなかろうか。ジャガランダを見ると山崎豊子氏の書いた「沈まぬ太陽」を思い出すが、ここには悲壮感もなく夏を謳歌する景色が広がるばかりだ。

 引き続く歩行者天国にはブティックも多くてショッピングも楽しめそうだが、喉が渇いた私達はとりあえずアイスクリームで体を冷やす。カップにコーンが突き刺さった斬新な盛り付けだけど、これならコーンも楽しめるし暑さでコーンからアイスが垂れる心配もないからいい。

 私達のサンティアゴ観光はこれで終了。さぁ、帰ってイチゴシェークを作って飲もう!


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