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2010.04.01
プエブラのアホアホ観光案内所と町並み
メキシコ:プエブラ

 セマナサンタ(イースター)真っ盛りのプエブラにやってくるのはやや大変だった。バスターミナルはセマナサンタの休暇で移動する人でごった返し、バスは3本待ってやっと乗れるという有様。こんなにプエブラ行きが混んでいるということは宿に空き室はあるのだろうか。

 たった2泊しかしないし、一番安い宿でいいやとガイドブックに掲載の安宿に行ってみると全く問題なく部屋が空いていたし、値段もセマナサンタだというのにむしろ掲載の値段よりも安い。これは後にお湯が全く出ない宿だったというオチがついて納得となるのだが、到着時点では首尾よく宿も決まってホッとした私達だった。

 今回プエブラに来たのは、メキシコ・シティーからカンクンに飛行機で飛ぼうとインターネットで検索した所、メキシコ・シティーではなくプエブラから飛ぶ便で一人US$71.5というチケットがみつかったからだった。これならメキシコ・シティーからプエブラまでのバス代を足してもまだ他よりも安いということになり(他はUS$100くらいしていた)、ついでにプエブラ観光もできるからよいではないかという判断だった。インターネットで調べた所、プエブラの旧市街から空港まではボラリスという会社がシャトルバスを出しているらしいので、それも何とかなりそうだった。

 出発はあさって。明日はセマナサンタ本番で観光案内所もお休みかもしれないので、今日のうちにもう一度空港への行き方を確認しておこうとまずは市立案内所に向かった。若い女性2人が相手してくれたのだが、空港行きのバスなんてないと言い張る。いやいやボラリスから出ているでしょ、と言うともう少し古参の女性が出てきて「ああ、あるある。ボラリスのシャトルバスがあるわね。ここでも販売しているわ。」というので値段を聞いてみると200ペソだという。

 んな馬鹿な・・・。

 今日、メキシコシティーからプエブラまで2時間ちょっとのバス代金が108ペソだったのにどーして倍額にもなるかなぁ。じゃぁタクシーは一体いくらになるんだと聞くと7000ペソ(49000円)とか言い始める。はぁ?飛行機代より高くてどーする。もう言っていることがあまりにめちゃくちゃで、そのアホアホさ加減に笑いながら案内所を出てしまった。

 ここにはもう一つ州立案内所というのがある。こちらには男性がいて聞いてみると、確かにボラリスからシャトルバスが出ていて、そのシャトルバスが出るバスターミナルまでは市バスのRuta3に乗って行くといい、空港までのシャトルバスの料金は一人50ペソくらいだったと思う。タクシーで空港まで行くなら200ペソ(1400円)くらいかなぁとしごくまっとうな答えが返ってきた。そして明日のセマナサンタのパレード道順マップもくれた。州立の方がよっぽども気がきいている。それにしてもバスのタイムスケジュールがわからないので、そのまま市バスに乗ってシャトルバスが出るターミナルまで向かった。

 実はボラリスVolarisとは新興の格安航空会社で、自社の飛行機便に合わせてのみシャトルバスを運行していて、それだと私達の便(メヒカーナMexicana)には間に合わなくて使えないということが判明。やっとここまで来て、メヒカーナMexicanaに乗るにはタクシーじゃないと空港に行けないのだということがわかったのだった。これくらい即座に答えられるようにしてもらいたいなぁ、観光案内所。タクシー代金は180ペソ、一人頭にすると90ペソ(630円)だったのでそれでも他社よりは安かったことになる。ちなみに、同じバスターミナルからはメキシコ・シティー行きのシャトルバスも出ていて、最初のおばちゃんはこっちと勘違いしたのかもしれない。ま、プエブラの空港を使うなんて超マイナーだからね。

 こうして明後日の空港行きの件が片付いたので再度市バスで旧市街に戻って観光だ。

 旧市街の中心部のソカロには市庁舎やカテドラルがある。植民地時代をしのばせる古めかしい建物と言えば聞こえはいいが、かなり色あせていてこれまでに訪れた町の中でのランクとしてはやや落ちる風景だった。しかし、セマナサンタを控えて屋台や大道芸が出てとてもにぎわっていていい雰囲気になっている。もう夕方にさしかかっているので、ソカロ付近をぶらついて夕食を摂る事にした。
 

 プエブラには以前にも一度来た事があるが、あの時はメキシコ・シティーからの日帰りで、目的がメキシコ名物チレス・エン・ノガタという独立記念日の料理を食べることだった。時間がないのでお土産物市場に直行し、高いばかりでちっともおいしくない料理を食べて帰ってきた。どうにもプエブラには食に対するいい思い出がない。そう思いながらソカロから3 Ponienteを北西に向かおうとすると、すぐ右手の角に行列の店があった。ほんの3mほどの間口の狭い店だがホワイトボードに手書きのメニューがぎっしり書かれて、いくつかは売り切れて棒線が引かれていた。

 急性肝炎らしき症状から立ち直ったばかりの私は野菜スープだけにしたが、夫は45ペソ(315円)でスープ、前菜、メイン、デザートのフルコース。メインにはプエブラ名物の鶏のモーレソースにした。味は定食屋としてはこの値段にしてはまずまずでボリュームは言うことなく多い。この店一軒で前回得たプエブラへの悪印象は大分吹き飛んだ。

 夕食後、陽の落ちたソカロにもう一度向かうと、昼間にも増して人が出ていた。ソカロに飾られたガラスのオブジェも美しい。しばらく町をそぞろ歩いて今日の観光は終了。
 


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