> アメリカ大陸2 目次 > 詳細内容
東アジア
中国
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イタリア
オーストリア
ドイツ
アメリカ大陸
エクアドル
メキシコ
チリ
アルゼンチン
ヨーロッパ2
スペイン
ポルトガル
ヨーロッパ3
クロアチア
ドイツ
東南アジア
タイ
マレーシア
ラオス
アメリカ大陸2
メキシコ
ドミニカ共和国
ヨーロッパ2010
フランス
イタリア
アジア2010
タイ
マレーシア
アジア2011
タイ
北米・カリブ海2011
メキシコ
キューバ
ヨーロッパ2011
フランス
イギリス
フランス2
2010.03.12
民族衣装系土産物の宝庫にはまった!
メキシコ:サンクリストバル・デ・ラスカサス

 メキシコの中でもグアテマラ国境に接するここチアパス州は民族衣装の生地を使った民芸品が安くて品数も多いと聞いていた。歩行者天国になっている街中の土産物屋には高品質だがやや値段の高い民芸品を扱う店が多かった。そこで、先住民が屋台を出しているサントドミンゴ寺院に行ってみると、あるわ、あるわ。民芸品のお土産物屋がざっと100軒くらい。これは楽しいと、私達は昨日と今日の丸2日を費やしてお店を見て周った。こんなに安くて楽しい市場はラオスのルアンパヴァーン以来だ。

 ここでは民族衣装そのものも販売しているが、生地を使ったポシェットやショルダーバッグ、民族衣装に使うベルト、ベルトに使っている編みヒモの技術を使ったミサンガ、同じくその技術を使ったアクセサリー、刺繍のベッドカバー、刺繍の技術を使ったブラウス・・・。民族テイストの魅力的な品物がたくさんあり、しかも安い。

ずらりとテントが軒を連ねる

民族衣装そのものを買うのは勇気がいる

民族衣装を着て買いに来る先住民もいる

畳のような柄が基調のポシェットに心ひかれた

 サントドミンゴ寺院の正面入口のすぐ左手、寺院に引き続く建物の中にチアパス州内の各地方ごとに織物を紹介した博物館兼即売所がある。寺院の外の屋台に比べると、ここで扱っている品物は格段に質が良くて値段も全く異なるが、オリジナルはこういうものなのかと知ってから屋台の品物を見られるのが良かった。オリジナルのち密さに比べてあまりに屋台の品物が粗雑なので買う気を失った物もあるし、逆に屋台の安い品物でも十分満足と判断できたものもある。

 博物館には展示されていないのでオリジナルの民芸品ではないのだが、よく見られるお土産にマメやとうもろこしの実を使ったピアスとネックレスがある。良く見るとコーヒーでいい香りがしていたり、トウモロコシ粒だったり、タマリンドの種だったりする。ピアスは1組5ペソ(35円)、ネックレスは10ペソ(70円)という信じられない安さだが、考えてみたらマメ1kgは安い食糧として売られているのだがら一粒あたりにするとこんな値段でも採算が取れるのだろう。ちなみに現在これを書いているのはドミニカ共和国だが、ここでアメリカ人女性がボランティアで子供たちに同じようなネックレスを作らせて販売しているのを知った。もっと凝ったデザインだが1000円もしていた。子供たちの教育費や生活向上支援の費用が含まれているのでこういう値段設定にしているということだが、サンクリストバル・デ・ラスカサスでは別にボランティア製品ではないのでかなり安い値段になっているのだった。こりゃぁ自由旅行者はサンクリに行っちゃうよなぁ。

 ここ数日の戦利品は以下の通り。どれももの凄く色落ちするので日本で売っている色留め剤で処理してから使った方がいいだろう。今回購入したブラウスは縫製がミシンでピシッとされているのでグシグシと荒い手縫いの手工芸品ではなく工業製品っぽい。でもデザインと刺繍が可愛いから民芸品じゃないけど購入。

畳柄っぽいポーチ1つで20ペソ(140円)、カエル柄のポーチは
産地の村で買ったのでちょっと高くて80ペソ(560円)

刺繍が凝っているので90ペソ(630円)。120ペソから値下げ。

80ペソを70ペソ(560円)にしてもらった。色落ちが激しすぎて
色留め処理しないと着られない。

左のブラウスは60ペソ(420円)、右のピアスは一組5ペソ(35円)。
このブラウスはあまり色落ちしないので着られる。

 お買いものの途中で屋台の並ぶ一角でご飯を出している店(既に屋台でさえもなく木陰にお母さんが鍋を並べて売っている)でお昼ごはんも食べられる。市場内の食堂と同じく20ペソ(140円)でメキシコ名物のチキンのモーレソースやトマト煮込みなどとご飯にトルティーヤが付いてくる。これだけでかなりお腹いっぱいになるのだ。

 午後からは戦利品を一旦宿に置いて、街を散策しよう。

 カラフルな寺院や建物がまるでおもちゃ箱をひっくり返したかのような街並みを作りだしていて、ウキウキした気分になってくる。

 11日の夜はシアターでマヤ文明のショーがあるというので、夜から出かけてみたのだがシアターは扉を閉ざして開く気配がなかった。それでも歩行者天国はオレンジ色の光で照らされて人通りも多く、夜までにぎわっていた。ただし高地ゆえにかなり冷え込む。日中は半そで一枚でもアイスクリームが欲しくなっていたのに、今はTシャツにウィンドブレーカーを着て首にスカーフを巻いてもまだ背中がぞくぞくした。

 こうして昼、夜とサンクリストバル・デ・ラスカサスを歩いていると、もう一日、もう一日と滞在を伸ばしたくなってくる気持ちがわかる。そんなリラックスした街だ。


Copyright (C) 2008 World Mover All rights reserved