|
|
2010.03.10
サンクリストバル・デ・ラスカサスに移動して宿探し
パレンケからサンクリストバル・デ・ラスカサスへのバスはOCCから140ペソ(980円)で朝9:00、9:35、11:40、14:10、23:00と5本、ADOから160ペソ(1120円)で7:05の1本、CRISTAL
COLONから80ペソ(560円)で17:00の1本が出ていた。こんなに本数があるなら当日券でもいいなぁと、朝8時に宿を出て8時20分にバスターミナルに到着し、9時のバスチケットを購入したのだった。OCCのバスはエアコンもきっちり効いて(寒いくらい)、なかなかいいバスだ。
地図で見るとパレンケとサンクリストバル・デ・ラスカサスの距離はそんなにないのに時間は7時間かかる。というのも、ここには幹線道路が走っていなくて非常に細い国道のような道を走る事になるからだった。カンクンからメリダへは1等バスは高速自動車道を通るから早く2等は下の道を通るから遅くなるという違いがあるが、この路線ではそういう違いはないようだ。1車線しかないので、牛を積んだトラックの後ろなどになると急にスピードが落ちる。辺りはさんさんと陽が降り注ぐ緑の丘陵地帯で、時折通りかかる村では民族衣装を身に付けたおばちゃんがお土産物を売る店があったりする。
ここはメキシコなのだろうか?まるで隣国のグアテマラに既に迷い込んでしまったような錯覚が起るサンクリストバル・デ・ラスカサスまでの道だった。
宿はホステル・ワールドというバックパッカー予約サイトで宿泊者が採点するレートと値段を見てよさそうなBackpackers
Youthhostelに行ってみた。かなりの人気でドミトリーしか空きがないというのでとりあえずドミに入った。中庭があって可愛らしい作りだし、こざっぱりと掃除も行き届き、割合広いキッチンもちゃんと冷える冷蔵庫もある。この分なら良さそうだと思っていたのだが、最後に洗濯について確認すると手洗い禁止で全てランドリーに出してくれという。
あっちゃー。ランドリーサービスは嫌いなんだよねぇ。必ずしもきれいに仕上がってくる保証はないし、場合によっては衣類が広がったり縮んだりして戻ってくる。ランドリー禁止は耐えられないので、明日からの別の宿を急遽探すことになったのだった。
まず訪ねたのが日本人宿のカサカサ。町はずれにあるので敬遠したのだが、行ってみると思ったほど離れた場所にあるわけではない。気さくな管理人夫婦の奥さんとおしゃまで可愛いお嬢ちゃんが館内を案内してくれた。ドミトリーは一泊45ペソ(315円)と激安で、もちろん洗濯も手洗い可能。カンクンで出会ったカップルもいて、面白そうな人がたくさんいるのは魅力的だった。しかし、清潔度が許容範囲を超えている。うーむ。どうしようか。
次にバスターミナルでチラシを配っていたPlanet Hoetelに向かった。ソカロの北東500mくらいの場所でDiego
Dujelay通りとFlavio A. Paniagua通りの角から一本北に上がった右手の通り沿いにあった。
新しく作ったホステルらしく、部屋はやや狭いが個室が多く、個室なのにバックパッカーズ・ユースホステルのドミトリーよりも安い値段で宿泊できる。バスターミナルでは無料で宿まで連れて行くサービスを行っているせいか、白人バックパッカーが多く滞在していた。聞いたら部屋の洗面所で洗濯して屋上で干してもいいというし、値段と設備には問題ない。周囲が店も少なく市場にもソカロにも遠いのが難点だった。
次は「地球の歩き方」に掲載されているポサダフベニールを目指した。ポサダフニベールのある一角には紹介されていないがホステルがポツポツと見つかったので片っ端から料金を聞いて部屋を見て回った。だいたい個室で一人150ペソ(1050円)などという所が多い。さてポサダフニベールはどうなのだろうか。
階段をあがって扉をあけるとフロントには誰もいない。ソファーに座っているいかにもヒッピー風な民族衣装のはぎれをパッチワークしたパンツをはいた白人のメガネの兄ちゃんが「何?宿泊?」と話しかけてきた。事情がよくわからないまま、兄ちゃんの案内で館内を見てまわる。部屋はドミトリーが一人50ペソ、個室が一人65ペソ。周囲と比べると感激の安さの割には掃除がピシッとされて美しい。
たーだーしー。
この説明してくれている兄ちゃんが一体誰なのか?ひたすら不気味だった。一通りの説明が終わって「で、あんた誰なの?」と聞くと、「宿泊者なんだけど俺の10年間のバックパッカーの経験を活かして、今ここのマネージメントコンサルタントをしているから宿泊費は無料にしてもらっている」と言う。あー、エクスチェンジね。宿の受付や掃除を手伝うかわりに宿泊料を無料にしてもらうシステムがバックパッカー宿にはよくある。それをコンサルタントとか言っている時点で、しかもヒッピーパンツはいて言っている時点でかなりおかしい。
共同キッチンに冷蔵庫がない事を指摘すると、「サンクリは朝晩が冷えるので夕方買い物して外に置いておけば夜と翌日の昼間までは問題なーい。というか例えば君たちがトマトを買って僕がパスタを買ってミニ家族みたいに一緒に食事を作ればそんなに余りも出ないだろう」などと提案してきた。だーれがあんたとミニ家族になんなきゃいけないのよ!
こいつさえいなければ、かなりいい宿だと思うのだが、強烈インパクトのヒッピーコンサルタントがいるせいでこの宿は完全にバツ印になった。「人気が高い宿だから、今すぐ予約した方がいいよ」という彼の助言を日本人特有の曖昧な笑顔で「いやいやいやいや」とか濁しながら逃げた。後からこの宿に宿泊した日本人いわく「あの眼はジャンキーですね。というかかなり大っぴらにグアテマラへのコカインツアーに行こうと誘われて断ったら急に不機嫌になったんですよ」という話を聞いた。ちなみにヒッピーの彼はあまりにおおっぴらに麻薬の話をしてオーナーのひんしゅくを買い、グアテマラに出て行ったそうだし、冷蔵庫は新しく購入されたそうだ。
ということで6軒くらい見た中で一番気に入ったのがポサダ・メヒコだった。緑の芝生の中庭に母屋とドミトリーやキッチンのある別棟があり、その間に独立した個室が小さな家となっていくつかある宿で、朝ごはんも防腐剤たっぷりの既製品パンじゃなくてちゃんとしたパンやパンケーキなどの日替わりで、キッチンもあまり道具はないが広くて冷蔵庫もある。手洗いできる洗濯場と日当たりのいい物干し場もあってインターネットは無料Wifiが飛んでいる。これで個室一人130ペソ(910円)は10人ドミなのに119ペソ支払っている今の宿よりも大分グレードアップだ。明日からここに移ってくることを約束して本日のお仕事終了。

夕飯までの残りの時間は、中心部の歩行者天国になっている通りをブラブラと歩きまわった。2階建のデコレーションケーキみたいなパステルカラーの建物が並ぶお店はグアテマラのアンティグアを思い出させ、やっぱりここはメキシコというよりもグアテマラに近いなぁと再認識したりした。
しかし、店は外国人客が多く羽振りのいいサンクリストバル・デ・ラスカサスを象徴するように洒落たレストランやバー、お土産物屋になっていて、チアパス州にしちゃぁかなりの品揃えだと思われるスーパーマーケットもある。バゲットやクロワッサンを売る店はここが気に入って住んでしまったフランス人が開いているらしく、同じく住んでいるような白人が買いにきている様子はちょっとヨーロッパみたいで不思議だ。かねてから不満に思っていたメキシコのケーキだが、ここでは不満を吹き飛ばしてくれるハイレベルのケーキ屋も見つかった。皆がほめそやすサンクリストバル・デ・ラスカサス。なるほどちょっと歩いただけで楽しい。いい宿も見つかって、これからの数日間が楽しみになってきた。
|