|
2010.04.05
ホテルゾーンを7km歩いてみる
今年の1月、2月のカンクンは宿のオーナーの奥谷さんも首をかしげる天候不順で気温が大変に低かった。それでも、好天と見たらすかさず観光に行く旅行者を横目に私達は一度も美しいビーチのあるホテルゾーンに足を向けなかった。
4月に再度カンクンに戻ってみると、さすがに気温が高くなっていて天気がいい日も多くなってきている。よーし、そろそろ行ってみるか。
旧市街からはホテルゾーンまでバスで30分ほど。7.5ペソ(52円くらい)で宿のお値段もレストランのお値段も格段に跳ね上がる夢のリゾート「ホテルゾーン」に到着する。同じ宿に宿泊の沖本さんも一緒に誘ってヒルトンホテル前くらいを狙ってバスを降りた。
整然と並ぶヤシの木、手入れの行き届いた緑の芝生。道を聞けば「何だい、アミーガ」じゃなくて「何でございましょうか、奥様」という返事が返ってくる町。別世界を演出しているリゾート区域をすぐに感じることができる。
ヒルトンホテルはチェックなしで建物の中に入れる。ホテルゾーンにあるホテルの中には宿泊客のみがしているリストバンドがないと建物にさえ入れないという所もあるようだ。ま、沖本さんがとても色白でいかにも日本から来た観光客風だったのが幸いしたのか。私達夫婦だけだったら入場拒否をくらっていたかもしれない、ありがとう、沖本さん。
「私達、今回のお泊まりはヒルトンでーす!」的な写真を撮り、プールサイドで寝転ぶみなさんの横を過ぎてビーチに出る。相変わらずカリブ海的な水色の美しい海だが、今日は部分的に曇って風も強く、前回7月に来た時のように静かな海ではなかった。なので、水に入るのは少しにして行ける所までビーチ沿いを歩いてみようってな計画にしたのだった。
カンクンのビーチは全てがパブリックビーチなのが偉い。お陰で誰にも通行を止められることなくビーチ沿いを好きなだけ歩けるのだ。歩き始めたのが既に正午前だった。途中で適当な屋台でも見つけてお昼ご飯を!などと考えていたのだが、ここはホテルゾーン。屋台なんてあるわけないじゃーん。ようやくたどり着いたショッピングモールも岸から離れていて、行くのが億劫。
ということで、何と午後1時半まで延々7kmを歩いてホテルゾーンの北端まで来てしまった。ここにはショッピングモールもあるし、巨大ディスコもあってまるでミニラスベガスのようだ。以前入ったことがあるショッピングモールの上の階のフードコート。ここなら比較的安いし、好きなメニューが選べるし、しかも美しい海を見ながら食べられる!
そう思って行ってみたのだが、様子が変わっている。海を見ながら食べられるようなフロアーになっていないばかりか、開いていないお店も多かった。やっぱり、サブプライムの影響で米国からの客足がかなり途絶えているのだろうか。旧市街にあるショッピングモールも閉まった店が多く閑散としているものもあった。
結局、マクドナルドで本日のメニュー280円セットとなった。
カンクンのホテルゾーン、7kmを歩いてみたのだがずーっと違いがない。強いて言えば南北にぴったりまっすぐなわけではないので多少太陽光線の当たり具合で水の色が違って見えて、それは北に来るほどやや美しく見えるという違いがあるくらいだろうか。そういう意味ではカンクンのホテルゾーンは歩く所ではなく、1つのホテルに宿泊して優雅にホテルのプールやバーや目の前のビーチを利用するのに向いているんだなぁという事を実感したのだった。
ま、他の人にはあまり理解されないだろうが、私達としては日頃の運動不足も解消できたし、今日は今日で満足だった。こんなに歩くと思ってもいなかっただろう沖本さんに非常にすまない気持ちにはなったのだけどね。
|