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2010.01.19
アメリカのウォルマートもメキシコに来たら・・・
メキシコ:カンクン

 メキシコにはアメリカ資本の巨大スーパー、ウォルマートが参入している。アメリカからの観光伽k具あ多い、ここカンクンにもウォルマートがあるので早速行ってみた。

 2ヶ所の入り口の間にずーっと壁が続いて、その巨大ぶりが外からもうかがえるウォールマートはまるで倉庫のように見えるが、一歩中に入ると天井が高くて明るい雰囲気を出しているスーパーだった。

 食品のみならず、家庭雑貨、生活用品、衣類、果てはメキシコ風ワンピースなどのお土産品コーナーもあるのはさすがカンクンという感じだ。

 恒例のKIKOMANチェックなどをしながら売り場を散策していると、野菜売り場で柔らかい葉をつけた緑の野菜を発見。これは一体どうやって食べるのだろうか?

 こういう時は地元の主婦に尋ねるに限る。

 親切そうな奥さんが英語が話せるというので聞いてみたが、彼女は初めて見る野菜だという。商品整理をしていた店の若い兄ちゃんに聞いてくれたが、彼には料理の知識がとんとない。そこで、奥さんはもっと年配の客に聞き込みをし始めた。

 すると、年配の奥さんは「子供の頃に小鳥のエサとして見たことはあるが、はて人間の食べ物かどうか不確かだ」と答えた。この彼女の発言が引き金になって、人間の食べ物なのか、私の子供の頃の小鳥のエサはそうだったとか、人間の食べ物じゃないのを野菜売り場に置くのはどうなのかとか、どんどんと周囲の人が会話に参加して、既にスペイン語で嵐のような井戸端会議が始まってしまい、私のヒアリングでは到底理解不能な状態になったので輪を離れた。

 いやー、この人懐っこさがメキシコなんだなぁ。

 次に目を引いたのはケーキ売り場。メキシコのトレンドがどうこうというよりは、絶対に担当者の趣味だと思われるヘタウマみたいな絵が描かれたケーキがずらり。

 漫画のキャラクターだろうか、整然と並ぶケーキを仕上げた職人は自分のギャラリーのできにご満悦に違いないと思われる光景だ。

 時にメキシコのこういうスーパーで売っているケーキは、スポンジがお粥状になるくらいに甘いシロップがしみ込んでいる場合が多い。フォークじゃなくてスプーンで食べないとぐちゃぐちゃになるくらいにじっとりした生地になっている。滞在中に甘いものが食べたくてついつい一度買ってしまうのだが、常に「二度と買わない」と思わせてくれる代物だ。5年前も同じ失敗をしたが、少しは発展しているかと思って買ったのに同じだった。5年間質が変わっていないということは、メキシコ人にとってはこのケーキが定着しているってことだろう。ああ、絶望的だ。

 最後に紹介するのは世界的に流行っている「SUSHI」コーナー。いわゆるカリフォルニアロールのオンパレードで魚介類はカニカマか茹でた海老で生魚は一つもない。アメリカ大陸ではカリフォルニアロール(アボガドを使った物を指すのか?)の中でも、特にクリームチーズを使っている物をメキシコロールと呼ぶとか聞いた。確かにクリームチーズを多用しているなぁ。

 と思って見ていたら、海苔のかわりにクリームチーズで巻いた太巻きがあってこれにはビックリ。他にもクリームチーズ太巻きの上にバナナスライスのソテーを乗せてチリパウダーをかけて食べるなんていうのもメキシコじゃぁあるようだ。各国でかなり勝手にアレンジされているSUSHIはもやは「寿司」とは別の食べ物になっているのだ。

 何だかんだいっても、こういうスーパーや市場は人々の日常生活が観察できるので面白い。メキシコ人見学と実際、他のスーパーには見られない外国食材のアンチョビなども買えるのでウォルマート、来た甲斐があった。


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