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2008.11.06
フリーダ・カーロ博物館とドローレス・オルメド・パティニョ美術館訪問
フリーダ・カーロという女性画家の作品は一度見たら忘れられないインパクトを人に与える。特に彼女の自画像は太い眉、意思の強そうな視線、一風変わったファッションで目が釘付けになる。今日は彼女の作品を見ることができる2ヶ所を訪ねてみた。
一つは市内にあるフリーダ・カーロ博物館。駅からちょっと離れているが地下鉄で行ける場所にあった。閑静な住宅街は大きな街路樹に縁取られて気持ちいい。カラフルで大きな家が続く中、一際目立つ真っ青な家がフリーダとその旦那さんが暮らしていた現在のフリーダ・カーロ博物館だった。
入り口で入場料金45ペソ(=US$3.51)を支払うと中は自由に見学できる。館内は撮影禁止だがフリーダとその旦那さんのディエゴの作品、彼らが使っていたキッチン、寝室などを見ることができた。フリーダの作品数はディエゴよりも少なく、もっと作品が見たいと思っていた私達はやや不満足だったのだが、この家の中庭でフリーダとディエゴ夫妻とその仲間達をドラマ仕立てで紹介するビデオを流していて、これはなかなか面白かった。正直スペイン語なので内容はほぼ想像だけだけど、何となくわかったような気がする。
最初に見た時はどぎつい青だと思ったが、中庭の涼しげな木陰と噴水から漏れ見える青は強いひざしの中ですがすがしく、嫌な感じがしない。家のあちこちにはこの家のその場所で撮影したフリーダとディエゴの写真が飾られていて、確かにこの家に二人が暮らしたという息吹が感じられた。
お次は市内から別の電車に乗って郊外にあるドローレス・オルメド・パティニョ美術館へと向かう。電車を降りてから進行方向右手側の道路を渡り、進行方向とは逆方向に歩き大きな道を左折してまっすぐに行くと正面に入り口が見えてくる。といっても駅からの行き方を全く調べずにきてしまったので、人に聞きながらたどり着いたのだった。中は外から想像がつかない広々として気持ちのいい大庭園が広がっている。入場料55ペソを支払ってまずは右手の特別展から見てみる。死者の祭りの時期ということもあり、特別展はまたもや骸骨。本当にメキシコ人は徹底して骸骨好きなようだ。
お目当てのフリーダ・カーロの絵のある常設展は広い庭園をつっきった奥の建物にあった。その建物に至るまでの庭には巨大な彫刻を置いた教会のような建物あり、花から蜜を吸おうとしているハチドリあり、くじゃくあり。中でも真っ黒な体に毛が頭にしか生えていないとびっきり変わった犬のコレクションが目を引いた。ちょっと気持ち悪い。
本館ともいえる建物には夫のディエゴの作品が多く収蔵されているもののフリーダの作品がない。ディエゴの作品以外にはこの地域の古代芸術もあってそれなりに面白くはあった。フリーダの作品は別の建物にまとめて収蔵されている。まるでヨーロッパの雰囲気をした中庭のある家がその場所で、建物に入ると壁の4方がぐるりとフリーダの作品で埋め尽くされている部屋だった。彼女の作品には彼女自身がとても多く出てくる。事故で不自由になった体を嘆く、夫と自分の妹との不貞を疑うなど私小説的作品が多い。「有名な二人のフリーダ」もここにあった。彼女の人生を綴った映画がハリウッドで作られているので、映画を見てからここに来るとより面白かっただろう。
大富豪ドローレス夫人の私邸を美術館にしたこの場所は庭が大変に気持ちよくて、お弁当でも持ってきてゆっくりとしたい場所だった。
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