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2008.10.27
「ティへレタスTijeretas」というショートサーキット散策
サンクリストバルの中心地から海を左手に北方面に進んでいくとティへレタス散策路(スペイン語では「Sendero
Tijeretas」)の入り口となる。天気が良かったので、今日はその手前のマンビーチで少し海に入ってからティへレタスの散策路を歩いて北側の端まで行ってみることにした。一体なにがあるのか事前の情報は全くない。
道は未舗装の土埃の舞う細いパスとなり、海からあがってサンダルだった私達は用意してきた靴下と靴に履き替えて先に進むことにした。サンタクルス島の黒い溶岩の世界とは違って茶色っぽい世界の広がるサンクリストバル島。咲いている花も初めて見るように思えた。最初の見所は1970年に軍事目的でここに運ばれたと解説されている砲台のある場所。
あ、そう・・・。ってな場所で別にここからの眺めも素晴らしいわけではない。先に進もう。
砲台からデッキになった遊歩道を右にまわりこむと次の展望台が見えてくる。ここからは右手に湾が見え、展望台の足元の海の色がとても美しい。ターコイズブルーからターコイズグリーンにグラデーションする透明度の高い水の中に岩が透けて見えて、それを見るだけでもすがすがしい気分になる。
ここからもう少し先の展望台へ進む。最後の展望台はダーウィンの彫刻とサボテンに縁取られて、右手には先ほどの展望台からは見えなかった入り江の一番奥まで見えた。眼下の岩にはオットセイが昼寝をしていて、展望台から小道を伝って岩場まで降りればオットセイと一緒にシュノーケリングする事もできそうだった。この日はシュノーケリングギアを借りてきていなかったし、だんだんと曇ってきてしまったので無理だったがかんかん照りの日にここにきたら気持ちいいだろうなぁ。
この展望台から少し下って、再び上り坂の上に最後の展望台がある。ここからは眼下のブッシュにグンカンドリの巣がある場所で、季節が良ければグンカンドリのオスがメスを誘うために喉元の赤い袋を膨らませているのが見えるような説明がされていた。今はその季節ではないようで普通に飛ぶグンカンドリが見えるだけだった。遠くにはこの島から左手の海上に孤島が見えている。クルーズ船に乗るとああした島も回っていくようだ。そうしているうちに、下の湾にエクアドル人と思われるポッチャリ体系のおじさん3人組みがやってきた。どんどんと服を脱いで水に入るようである。見ていると、ちょっと足をつけた一人は冷たい水に断念。続くもう一人が「えいや」と水に入って「ふぅおーーー」と叫んだ。よっぽど水が冷たいらしい。フンボルト海流は侮れない。
ティへレタスの散策路はここでユータンして今度は内陸に入っていくようだったが、私達は途中からもとの道に戻って帰路についた。水は冷たいかもしれないが、ここの湾でオットセイと遊ぶのは魅力的だ。いつかもう一度来られるか?と思ったがこの後の天気はあまり思わしくなく、この日だけの散策となった。
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