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2008.10.18
サンタクルス島からイザベラ島への移動
エクアドール:イザベラ島

 サンタクスル島からイザベラ島へは1日一本スピードボートが出ている。サンタクルス島のアヨラ港にはスピードボートのチケットを販売する2つの異なる会社のブースがある。どちらも片道一人US$30。往復チケットを購入して交渉すれば往復US$55になるらしい。

 事前にネットで情報を集めたところ、

・18人乗りくらいのボートで、外洋に出たらとにかくいかなる場合も激しく揺れる
・ボートによっては水しぶきが船内に入り込んで電気機器が動かなくなることもある

というのが気になる情報だった。船酔いは首都キトで酔い止め薬を購入しておいた。スペイン語で酔い止めは「Mareol」。これが物凄く良く効く。船に乗る30分前に飲んで4時間の効き目があるのでガラパゴスの島間の移動ではだいたい1錠で事足りるのだが、これのお陰であの恐ろしい揺れの中でも1度も酔わなかった。被害は座っている横の木箱に何度も腕を殴打して青あざができたくらいで済んだ。

 酔い止めは薬でカバーするとして、2番目の水しぶきはどうするか。電子辞書が動かなくなったとかいうのを読むと恐ろしくなる。私たちはゴミ袋を購入してリュックをすっぽり包んで、更にコンピュータが入ったリュックに至っては誰に何を言われようと自分の膝に置いて身から離さないという作戦で乗り越えた。荷物は座席とは別に船の先頭の人が座れない空間に置けとしつこく言われるのだが、完全無視。そんな場所に置いて水浸しになってコンピュータが壊れても誰も保障などしてくれないのが常だからだ。

 港でボートを観察していると船体後部に屋根からビニールを垂らして水を防ぐタイプと開けっ放しで水しぶき入りたい放題の船があるが、結論として船は選べない。2つの異なるボート催行会社は自社でボートを持っているのではなくボートを持っている人に仕事を委託しているので、ボートの形態は持ち主によって様々だからだ。どんなボートが回ってくるかは運次第ということになるので、事前に水対策をしておくのは正解だった。

 チケット売り場のおばちゃんは「チケットは当日購入すればいい」なんて悠長な事をいうのだができれば事前に買った方がいい。当日は突然団体客が入って売り切れなんて事もあるからだ。私たちは前日に購入しておいた。

 イザベラ島へのボートは午後2時発。チケットを購入したブースに1時半に行くとそこで待機させられて、1時45分に出発する桟橋近くの荷物検疫所に案内された。リュックを開けて中をかなり真剣に見られる。植物やフルーツが入っていないかの検査だ。

 検疫が終わるとリュックを開けられないように封印されてしまうので、事前に取り出したい物があったらその前に出しておくのがいいみたい。

 港には白人バックパッカーと思われる人の数も多く、私たちのように自由スタイルでガラパゴス旅行をするのもポピュラーになってきているように思われた。

 私たちのボートにはお客さん18人が乗り込んだ。もうぎっしり。あと1人として積めませんという状態だ。外国人は私たちと白人カップルのみで後はエクアドル人らしき人々だった。

 この船は全員が乗り込むと屋根からビニールカバーを垂らして水しぶき対策をきっちり行ってくれたし、スタッフはお客さんに気を使ってとても感じがよかった。

 島の湾を一度出ると、船は遊園地の乗り物かというくらいに上下に揺れる。おおー、薬を飲んでいなかったら5分で気分が悪くなる。最初はワーキャー喜んでいたエクアドル人の中にも徐々に青ざめる人が出てきて、後部座席にいたお母さんはついにビニールカバーをベリベリ剥がして「オエーッ」とやり始めた。すると船の先にいた助手がパッとビニール袋をお母さんに手渡し、続いてお水と飴を全員に配り、消臭スプレーをまいた。鮮やかな手際は拍手物。そうそう、他の人のゲロの臭いでもらいゲロしちゃう連鎖反応についてよーくわかっていらっしゃる。偉い!

 こうして2時間15分のジェットコースターボートを経てイザベラ島に到着したのだった。イザベラ島の港から村の中心地までは徒歩で15分くらいだろうか、歩ける距離だ。ツアーの人たちはさっさとタクシーで走り去っていった中、バックパッカーは黙々と村に向けて歩き始めたのだった。

 メインストリート200mとメインストリートに直角に走る2本の道沿い200mくらいに宿やレストランがちょぼちょぼと建ちそれで終了。サンタクスルに比べると更にひなびた感じがイザベラ島だ。

 宿を決めて一息ついてビーチに向かう頃には午後5時の夕暮れ時。やしの木が立つ広々としたビーチは南国の光景だが相変わらず気温は低い。さぁ、どーなるイザベラ島、楽しいのかイザベラ島。体の中で揺れがまだ続くような感覚のまま、メインストリートの端っこにあるお店でビール。いやー、何だか疲れた1日だった。


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