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2010.08.11
タオルミーナ観光
イタリア:カターニア

 今日はカターニアから北方面に車で1時間半、イタリアきっての高級リゾート地で映画グラン・ブルーにも登場するホテルがあるタオルミーナに観光だ。

 カターニアから続く高速道路は次第にトンネルの多くなってくる。タオルミーナも南フランスのエズ同様高台にある町で目の前に急激に落ち込む海岸線が見渡せる所なようだ。アマルフィ海岸のアマルフィしあり。こういう場所はヨーロッパでは人気があるようだ。しかし、難しい地形にあるだけに車で近付くのはなかなか大変なことになっていた。

 高速を降りてから大きな駐車場があったのだが、もっと町に近寄ろうと急な坂を上って街中に入る手前で断念。ここから先に行こうとすると細い道、一通とヨーロッパの旧市街にありがちな難問が全て襲ってきそうな感じだったからだ。仕方なく来た道を引き返して大きな駐車場に車を入れた。ここからあの坂道を上っていくのは大変だなぁ。と思っていたら駐車場と町の往復バスが走っていた。駐車料金が最初の1時間だけとても高く設定されているのはこの送迎バス代金が含まれているからだろう。結局6時間滞在した私達の駐車代金は11ユーロ。1時間平均2ユーロを切っているので長時間になればそんなに高い駐車料金でもない。

 バスは町の北端のサン・パンクラッツィオ教会付近に停まった。ここから南に向けてメインストリートが走っているので散策してみよう。

送迎バス。帰りのバスは午後3時以降は降ろしてもらった場所ではなくパンクラツィオ教会前からの出発になる。

メッシーナ門。ここからメインストリートが始まる。

サンタ・カテリーナ教会(左)とコルヴァヤ館

コルヴァヤ館の中庭。窓や階段踊り場が可愛らしい。

コルヴァヤ館の内部は観光案内所とシチリア民衆伝統芸術博物館になっている。

壁に貼ってあったこの写真の荷車、先日パレルモの王宮の中庭に展示してあった物と同じだ。シチリア伝統というとこれが出てくるのね。


窓を飾る青い顔の陶器はお土産物屋でもよく扱っていた。

メインストリート、ウンベルト1世大通りの中ほどにある4月9日広場。

4月9日広場からの展望。

シチリアらしいアイテムのお土産物。

通り沿いには絵になる風景がいっぱい。

タオルミーナの町のシンボル、女ケンタウルスだって。
物理的にそうやって立つのは無理なのでは・・・。

南端のカターニア門。

折り返して歩いて見ると来る時には気付かなかった別の風景に出会える。

だんだんと多くの人が出てきて、ますますにぎやかになってきた。

 ウンベルト1世大通りは車の通らない細い通りがゆえに人で混みあい、土産物屋やレストランが並んだ楽しい通りとなっていた。両脇の小路は海側は下り山側は上り階段になっていて、そういった景色もまたアクセントになって魅力的な風景をそこここに作りだしていた。

 さてタオルミーナのにぎやかな町並みを離れて、今度はより海に近い市民公園に行ってみよう。地図ではギリシア劇場と市民公園は同じように町を離れて海に近づいているのだが、ギリシア劇場は町とあまり高度が変わらない場所にあり、ギリシア劇場という遺跡もあるために入場料が6ユーロかかる。一方の市民公園は無料だが町の端から坂道を下った所にある。ギリシア劇場は昨日シラクーサで見学したことだし、今日はやめて市民公園へと行くことにした。高度が低くなるといってもまだ海岸線からは相当の高さがあり、堂々としたエトナ山を遠望する美しい海岸線の景色が楽しめた。
 

 観光案内所でもらった地図によれば、この先左に曲がっていくとイソラ・ベッラを展望できるポイントがあるようだった。案内の看板もなく道が二手に分かれたりしてちょっとわかりづらかったが、周囲の人に聞きながらイソラ・ベッラを展望できるポイントにたどり着いた。で、これがイソラ・ベッラ(直訳すると「美しき島」)。2つの入江が並んでいる珍しい地形に美しい水が優しく寄せている。まさに、ケ・ベッラ!


 この美しい入江には徒歩で行く道もあるが往復3.5ユーロのロープウェイで行くのが圧倒的に楽そうだった。ロープウェイの途中から見るイソラ・ベッラも美しかった。
 

 ロープウェイが到着するのはマッツァーロ海岸。マッツァーロ海岸は右手のイソラ・ベッラと左手に長く続く海岸線の間にある小さな湾。こちらもきれいそうだったが、やはりイソラ・ベッラで泳いでみたいので、右に歩いて行った。上から見ている時にはわからなかったが、イソラ・ベッラには壮絶に人が集まっていた。私達もそうだったが、皆双子の湾の境目を狙ってきているようで境目に近い場所ほど人が集まっている。境目付近といったらもう、本当に文字通り足の踏み場がないほどぐっちゃりと人が寝そべったりタオルで場所取りしているのだった。

有料パラソルとビーチベッドも大盛況。

この辺りはまだ隙間がある。

境目付近はびっちり人がいる。

境目にも人が1列になってぎりぎりまで寝そべっている。

 それでも何とか境目付近の水目の前というポジションを確保できた。目の前は非常に遠浅で寝転がっても顔が出そうなくらい浅いので、皆、その辺りの水の中にゴロゴロと寝そべったりしている。5mも先に出れば足がつかない深さになって水も冷たく感じられた。なんと気持ちのいい場所だろう。これほど人が繰り出すのも理解できる。

 名残惜しいがカターニアまで戻らなければならないので、午後3時15分にビーチを切り上げて戻ることにした。午後3時以降は駐車場までのシャトルバスはサン・パンクラッツィオ教会付近から出るとイタリア語で説明されていたらしいのだがわかっていなくて、バスを降りた場所で待っていたらバスが来ない。周囲の人に聞いてやっと気づいてダッシュして出そうだったバスに乗ることができた。

 帰りにカターニア近辺のスーパーに寄って炊き込みご飯用のムール貝を購入。1.8kgが最小サイズだというので、ええいままよと全部使って炊き込みご飯をしたらものすごくおいしくできた。そうか、ここまで使わないとおいしさが出ないのね、ムール貝。

 ってなことで、今日は終了だ。美しい景色、気持ちのいいビーチ、おいしい夕飯。今日は言う事なし。

 と思っていたら、夕飯後に明日の出発に備えてテントの近くに車を寄せたら砂地にはまりこんでスタックしてしまった。おおおお、砂地ってこんなに簡単にはまってしまうのだ。恐ろしい!

 どうしようか、どうしようかと大騒ぎをしていたら、突然目の前に滞在しているキャンピングカーからイタリア人の男性が「大丈夫?」と日本語で声をかけてきた。このロレンツォさんはキャノンの社員で2005年から2年間宇都宮に滞在していたというではないか。おそらくエンジニアと思われるロレンツォさんの冷静な支持と運転で、私達二人も車を押して砂地から抜け出ることができたのだった。ふー、助かった。砂地をなめたらアカン。ロレンツォさんの日本語は学校日本語じゃなくて日常会話から学んだものらしく、めちゃめちゃこなれた日本語だったのが面白かった。もう少し長くいておしゃべりできたら良かったのにね。


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