> ヨーロッパ目次 > 詳細内容
東アジア
中国
ヨーロッパ
スペイン
フランス
イタリア
オーストリア
ドイツ
アメリカ大陸
エクアドル
メキシコ
チリ
アルゼンチン
ヨーロッパ2
スペイン
ポルトガル
ヨーロッパ3
クロアチア
ドイツ
東南アジア
タイ
マレーシア
ラオス
アメリカ大陸2
メキシコ
ドミニカ共和国
ヨーロッパ2010
フランス
イタリア
アジア2010
タイ
マレーシア
アジア2011
タイ
北米・カリブ海2011
メキシコ
キューバ
ヨーロッパ2011
フランス
イギリス
フランス2
2010.08.10
シラクーサ観光
イタリア:カターニア

 ギリシア、ローマ時代の遺跡が残る古都シラクーサはカターニアから南に車で1時間くらいの場所にあった。まずは町中にあるネアポリ考古学公園から見学しよう近くに車を停車した。この駐車所は白い線で囲われているので無料駐車場のはずなのに、一人の男が近寄ってきて「俺が車を監視していてやるから1ユーロ頂戴」という。浮浪者風でもなくちゃんとした格好をしているのに、どうしてそういう事を言ってくるかなぁ。とっさに「サンキュー、サンキュー」と笑顔で手を振ってわけのわからない対応をしたら「こりゃぁ駄目だ」と去って行った。狂い勝ち戦法だ。


1.ギリシャ劇場Teatro Greco 2.ネアポリスの石切り場Latomie della Neapolis 
3.インタリアテッラの石切り場Latomie dell'Intagliatella 
4.アルキメデスの墓Sepoltura monumentale. detta Tomba di Archimede 
5.サン・ニコロ教会Chiesa di Sna Nicolo ai Coradri 
6.古代ローマ円形闘技場Anfiteatro Romano 7.ヒエロン2世の祭壇Ara di IeroneU
 ネアポリ考古学公園は大型バスが観光客を降ろす駐車場(こちらは有料のようだ)の広い敷地があって、そこにはトイレや土産物屋、そしてチケットが買えるオフィスがある。

 州立パオロ・オルシ考古学博物館とのセットチケット9ユーロを買ってまずは公園の遺跡から見ていこう。






6.古代ローマ円形闘技場

1.ギリシャ劇場、1万5千人収容。今でも2年に一度古代劇の上演が行われているそうで、古代ローマ円形闘技場よりもかなり修復されていた。しかし、こんなゴツゴツした石の席じゃお尻が痛くなりそう。

ギリシア劇場の後ろに岸壁をくり抜いた部屋のような空間がいくつも並んでいた。内部は椅子とテーブル風にも見えて、ひんやりして涼しい。もしかして休憩所?

カラヴァッジョが「ディオニュシオスの耳」と名付けた石切り場あと。内部はきれいに切り取られている。この形が切り出しやすかったのだろうか、それにしてももの凄い高さまで削られていた。声をあげたり歌を歌って内部の反響を楽しむ人多数。

 考古学博物館は考古学公園から1km弱離れた場所にある。博物館までの道中の町はいたって普通であまり観光スポットという感じではなかった。シルミオーネの町観光スポットはオルティージャ島に集まっているようだ。

 考古学博物館はとても広かった。これを1つ1つ見て行くとかなり大変なことになってしまうので面白そうな物と有名だと言われる作品を探しながらざっと歩いてみた。

右手前と中央奥の椅子のような物が気になる。
70年代のSF映画に出てきそうだ。

こんなポーズの作品が後世の博物館に飾られようとは作者は予想だにしなかったと思われるが。

アフロディーテノヴィーナスの前からと後ろから

 次はオルティージャ島に行きたいのだが徒歩で行くにはちょっと距離があるので車で移動することにした。駐車した場所に行くと、目の前のフィットネスセンターの警備をしている男に見覚えあり。この男が今朝1ユーロ頂戴と言ってきた奴だった。警備をしながらちょっとお小遣い稼ぎをしようというつもりらしい。で、車に向かう間にも別のターゲット(今度は英語圏のおじさん)に同じことを言っている。さぁ、英語圏はどうするか。英語がわからない振りはできないぞ。

 英語圏はまともに議論をふっかけていた。ここは「白線の駐車場だから無料だよね、君。無料なのにどうして君に1ユーロ払わなくてはいけないのか?何?監視?そんなものして頂かなくて結構だ」。ということでここでも敗退。口八丁で1ユーロ稼ぐのは難しそうだ。

 地図を見るとオルティージャ島は一方通行が多く中に入るとややこしそうだったので、島に入る手前の路上に無料区域を見つけて駐車。今日はうまく無料駐車場が見つかる。橋を渡って島に入りドゥオーモ、教会でカラヴァッジョの「聖女ルチアの埋葬」、アレトゥーザの泉など見所を伝っていくと島の先端まですぐ到達してしまった。

島に渡る橋。水はまぁまぁ美しい。

ドゥオーモ広場。右手がドゥオーモ

バロック式のファサードをもつドゥオーモは紀元前5世紀のアテネ神殿の柱をそのまま組みこんでいる。こんな柱の教会は見た事がない。

ドゥオーモ内の彫刻、礼拝堂

ドゥオーモ広場の南端にあるサンタ・ルチア教会。

サンタ・ルチア教会内のカラヴァッジョ作品「聖女ルチアの埋葬」

アレトゥーザの泉。ここに生えているのが紙の原料となるパピルス。シラクーサはパピルス保護地とされているそうだ。パピルス、初めて見た。

アレトゥーザの泉から先、島は細長くなっていく。
この近辺で泳ぐ人もいるが、島の反対側の方が海水浴客が多い。

 アレトゥーザの泉の少し先から、今度は島の反対側(東側)沿いを歩いてみた。こちら側は見所というより海水浴の場所で、途中にあるサン・ジャコモ展望台の下の人工デッキと巨大岩のある場所で大勢が寝そべったり海水浴を楽しんでいた。海沿いの通りにはポツリポツリとホテルやレストランがあってひなびた田舎町の雰囲気でドゥオーモ界隈の賑わいが同じ島の中とは思えない静かな場所だった。

 島をぐるっと一周して本土からの橋の付け根に到着。ここにはアポロ神殿があった場所だ。後にビザンチン教会、ノルマン人の聖堂に改築されたそうだが、現在はそれらもわずかに痕跡を残すばかりになっている。

 オルティージャ島はしっとりした可愛らしい町並みで、観光客も多いせいか裏路地に洒落た店が並ぶ場所などもあり歩いて楽しかった。

 こうしてシラクーサ1日観光を終えて午後1時半に帰途についた。水着を持ってきていたらちょっと海水浴して帰るのもよかったかもしれない。


Copyright (C) 2008 World Mover All rights reserved